活動テーマ:吉野町における森林資源を活用した地域活性化のための調査および上下流連携による情報発信
産学連携先:吉野町


 初めてのフィールドワークでしたが、吉野・上市では森林セラピー、上市でのフィールドワークをしました。森林セラピーは、大阪に住んでいる私にとって経験したことがなかったのでとても良かったです。特に、ハンモックで寝られる場所は特に自然の中にいると感じられることができて良かったです。「セラピー弁当」は、現地の人が手作りでつくったと聞いたので、弁当を食べながら森林にいるのは気持ちよく、よかったです。
 上市のフィールドワークは、当日イベントがやっており「よしよしよしのINよしの」というイベントに参加して、スタンプラリー・写真撮影をしました。ゲストハウス三奇楼・大師山寺・Airbnbの吉野杉の家に訪問しました。ゲストハウス三奇楼は、人が多く賑わっており、ベランダから吉野川が見えて景色がよかったです。Airbnbの吉野杉の家は、目の前が吉野川で、外観がよく、リビングから見える吉野川の景色も良さそうで観光資源として活用できるのではないかと思いました。
 当日のイベントは、幅広い年齢層の人が来ていて、家族連れも多いという印象をもちました。
上市のフィールドワークのすぐそこに吉野川があり、大阪では見たことがない綺麗な川で、当日は休日ということもありバーベキューや釣りをしている人がいて賑わっているという印象をもちました。

学生活動状況報告

私は一年を通して、吉野町のフィールドワークで吉野の山に登り、町を歩きながらスタンプラリーをし、吉野山で食べ歩きをしました。吉野町を観光している時は地域の人とも交流をし、親切で優しい人ばかりだと思いしました。吉野の山は自然がとても多く、夏ごろに登っても涼しく、空気も綺麗でとても気分転換になるような場所でした。自然の中でたくさんの杉や檜に囲まれて、瞑想したり、お昼を食べたりと、滅多にすることのない経験をさせていただき良かったです。その中でもハンモックでのびのびしたことがとても楽しかったです。次に吉野町でスタンプラリーをした時に大きな川があり、自然豊かな町だなと思いました。バーベキューなどして楽しめそうな場所でした。最近行った吉野山での食べ歩きでは、普段なかなか食べることのない鹿の肉や桜のソフトクリームといった珍しいものを多く食べることができ新鮮でした。とても美味しいものばかりで、時間が経つのがあっという間でした。普段しないような経験ができ、新しい発見ができるのでフィールドワークに行くことができ、とても良かったです。

経済学部 山下 えり

吉野町の人たちが観光客を増やすために観光地を増やしたり、吉野の木を使ってモノを作る体験をする場を設けたりと、吉野の良さを地元の人がよく理解してそれを地元の人じゃない人、大人から子どもまで楽しくわかりやすく、簡単に伝えるために工夫しているなととても感じました。
そして地元の人じゃない人に対してもとても優しくてフレンドリーで、接しやすかったのがとても印象に残っています。お話をしていると地元の人はとても吉野町で暮らすことを誇りに思っていて、自分の住んでいる町に対してこんなに誇りに思っているなんて素敵だなと思いました。
私は吉野の人と触れ合って自分の住んでいる地域の有名なもの、いいところを知らないなと思いました。なので、今住んでいる地域は何が有名なのか、特産物は何なのか、いいところは何か調べてみました。知らないことがたくさんあり自分の地域の良さを学ぶきっかけになり、自分の成長に生かされたと思いました。

経済学部 吉田 美来

今回の吉野町FWを通じて、まちづくりには、まずその土地に実際に足を運び、自分自身の目で見て、何を感じたか、また、何が必要かを考えることが改めて大切だと感じた。当たり前の話ではあるが、ネットが普及し、ある程度の情報は手に入る現代では、現地に赴くといった行動が必要ないと感じる人々も珍しくはないだろう。むしろそれを無駄とも言う人々も存在するだろう。しかし、そういった様々な情報が飛び交う現代であるからこそ、自分自身の目で見て感じたことが非常に価値を持つのではないかという考えに至った。そういったことを重ね、その場その場での体験を通して、それを持ち帰り、自分の中で消化していくことによって、自分自身の成長の肥やしになるだろうと考えている。また、友人や先輩などと意見を交換し合うことも効果的で、自分とは違う視点や感性を持った人とのふれあいは、必ず自分自身にとってプラスに作用すると確信している。まちづくりパッケージに所属する学生たちに、FWは必要不可欠であると断言したい。

経済学部 池田 達弘

参加学生一覧

海道 亮汰、田添 美穂乃、辻 泰治、福間 勇太、吉田 美来、山本 康富、大西 慧生、山下 えり、上野 彩香、池田 達弘、大谷 篤矢、勇 亨輔、上松 嵩弥、小野 修治、竹邊 聖偉、西川 博登、藤田 雅也、山崎 孝明、谷 颯馬、山本 泰祐

ゼミ集合写真

連携団体担当者からのコメント

吉野町役場 総合政策課
八釣 直己 氏

今年度は櫻井准教授、千葉准教授のゼミ生が奈良県吉野町をフィールドに活動を行っていただきました。6月には地元林業(山守)を営む中井氏より吉野林業の歴史などレクチャーを受けた後、その資源を活かした観光コンテンツ「森林セラピー」を体験していただきました。また以前より、「木野駅プロジェクト」や割箸製作ワークショップを開催していただいたり、木材関連産業と経済・環境というテーマで継続した活動を展開頂いています。
学生のコメントの中で、「吉野のために自分も関わっていきたい」という言葉があり、まさに吉野町が目指す「関係人口」の基礎となるものであり、都市部に住む若年層の方々が継続活動をできる仕組みや今後への発展を検討していきたいと思います。

教員のコメント

経済学部 櫻井靖久 准教授

 吉野町でのフィールドワークも3年目を迎え、活動の幅も広がってきたように思えます。今回は、はじめて阪南大学の大学祭で吉野町の特産品である割箸のワークショップを開催しました。また同時に、吉野町の魅力を伝える展示も行いました。ただ、現地から離れた場所で伝えることは、勉強不足もあって難しかったようです。これは今後の課題と受け止めました。
 また何人かは、学生だけで現地でフィールドワークも行いました。記録をとって報告することを求めましたが、個々の記録をメモして報告することはできるのですが、背景や全体の文脈を把握したり、また写真をとったりすることはまだ不十分でした。こうしたスキルは、経験を積むことで成長するので今後も引き続きフィールドワークを行っていきたいと思います。
 今年度のフィールドワークは、地元の方との交流が少なかったように思います。学生にとっても、年齢や立場の異なる幅広い方との係わりは勉強になることなので、積極的なつながりを求めて欲しいと思います。