この調査研究活動のご紹介
この調査研究活動は、八尾市の観光・文化財課、都市交通課、広報・公民連携課、近畿日本鉄道株式会社、近鉄バス株式会社をはじめとした方々との連携により、経済学部髙橋ゼミ3回生が主体となり、八尾市の東部を走る近鉄信貴線(河内山本駅~信貴山口駅)沿線地域の地域資源を若い感性で再発見し、観光につなげていくことを目的としたものです。
八尾市ではこれまで、近鉄信貴線エリアを盛り上げていき、鉄道の利用者数も含め、地域活性化を図ることができないか検討されてきました。信貴山口駅からは西信貴ケーブルがあり、それを登って高安山駅までを結んでおり、その先にはバス路線もあって信貴山朝護孫子寺にも通じています。これだけとってみても貴重な地域資源・観光資源があるにもかかわらず、これまで特段、これらを活かされた取り組みがされてきませんでした。
一方、髙橋研究室では、ゼミ生と協働して2022年度は、大阪府八尾市の魅力発掘・発信にかんする実践調査研究活動の一環として、八尾市内を走る路線バス沿いの魅力を発掘し、その結果を「リーフレット」としてとりまとめ、3路線4種類を制作することができ、広報されてきました(大阪府八尾市・藤井寺市の魅力発掘・発信にかんする実践調査研究活動(第3報)|髙橋 慎二|阪南大学 (hannan-u.ac.jp))。この活動がもとになり、新たにこの近鉄信貴線エリアの魅力発掘・発信にあたって、髙橋研究室への協力依頼の話が八尾市観光・文化財課からあり、これまでの経験を活かして連携して新たに取り組んでいくことになりました。
2023年度は、2回生時に「リーフレット」の制作経験のある現3回生のゼミ生が主体となり、調査研究活動を進めていくことになりました。八尾市内でも当該エリアでの活動は初めてになるため、まず自らがこのエリアについて知るところから始め、その結果、魅力的と感じたことを盛り込んだ「若者目線による(仮称)観光・まちあるきマップ」をゼミ学生の若い感性のもと制作し広報させる計画です。この経験を生かして、2024年度はもっと人を呼び込むために何が必要なのかについて、企画やイベントを計画し実践していくことも構想しており。今回はその前段階となります。
キックオフ・ミーティングの実施
2022年5月17日、この調査研究活動についてのキックオフ・ミーティングを実施しました。本活動は、あらためて交通・観光・広報の現状を理解した上で進めていくことが重要であること、さらに関連部署の方々とのコミュニケーションが今後の活動において重要になってくることから、上述しました八尾市の観光・文化財課をはじめとする各部署、近畿日本鉄道株式会社、近鉄バス株式会社からも合わせて11名の方々にゲストとしてお越しいただき、ゼミ学生との顔合わせの後、市各部署・企業から実情と課題等についての説明を多くの資料提供とともにしていただきました。
それを受けまして、これから調査研究活動を推進していくための大きな方向性をつかむために、グループディスカッションを実施しました。テーマは「リーフレットを使って発信してみたい地域の情報は何か」、「路線バスを使って出かけてもらうためにどのような 工夫が必要か」の2つです。ディスカッション中は、ゲストの方々にも見回っていただき、より良い議論につなげていくためのアドバイスを適宜いただきながら進めることができました。その後、各グループからディスカッション結果について、さまざまな具体的なアイデア等の報告があり、それを受けてゲストの方々からコメントと、今後調査研究活動を推進していくための有益なアドバイスをいただきました。
これから本格的にマップづくりを進めていくことになります。今後の活動経過につきましては随時お伝えしていきます。