大阪府中小企業家同友会主催「大阪わかそう2024」に参加しました

 本学と包括連携協定を締結している大阪府中小企業家同友会では、中小企業の魅力を発信するため、5回目になるイベント「大阪わかそう2024」を2024年7月10日に中之島にある大阪市中央公会堂にて開催しました。このイベントは、企業・団体の出展とフォーラムの2本立てとなっており、このうち企業・団体の出展では、府内中小企業や自治体、市民団体、各業界団体の計約100ブースの展示を通して、中小企業の魅力や存在意義が発信され、大阪の中小企業の活力と魅力を知る絶好の機会となっています。
 阪南大学経済学部からは、まちづくりパッケージに所属する髙橋ゼミ生の他に豆本・櫻井ゼミ生、経営情報学部からは、中小企業論を専攻する竜ゼミ生が参加しました。参加の目的としては、各ブースを回ることにより、さまざまな業種・企業についての認識を深め、自身のキャリアデザインに役立ててもらうことにあります。ここでは、髙橋ゼミ生の動きについて報告します。

各ブースの訪問とNHKによる取材

 ゼミ生たちはグループごとに分かれて、各ブースを訪問しました。今回の訪問に先立ち、事前に当該企業・団体について下調べしてイメージを持つとともに、直接確認したいことを準備して臨みました。ブースでは、経営者や担当者の方が直接丁寧に自社・団体についてご説明下さり、学生からの質問にも丁寧にご回答いただきました。直接展示物を見たりお話を伺って初めて気付いた点や、イメージが変わったなど、学生にとって大変貴重な機会となりました。
 昨年度も先輩ゼミ生たちが、同様の取組を実施した結果、大阪府中小企業家同友会や当イベントの実行委員会の中では、学生と中小企業家が直接交流する中で、学生が中小企業について理解を深める、経営者が学生の価値観に触れる格好の機会であり、このイベント開催の趣旨を具体化した一つの形であると評価していただいたこともあり、今年度も実施しました。また、こうした取り組みについてメディアも関心を持っていただき、当日の活動の模様についてNHKによる取材を受け、当日夕方のNHKニュース「ほっと関西」の中で報道されました。
  

  

  

  
 もう一つのプログラムであるフォーラムでは、「大学+中小企業(出展者)によるトークセッション」として、このように大学生がブースを訪問し、経営者と直接交流することにより、お互いにどのような効果をもたらすことができるのかについて、これまでの取組を振り返って当事者が登壇する形でのパネルディスカッションが開催されました。
 このフォーラムでは、経済学部の髙橋慎二教授が進行役を担い、まず、髙橋教授からの基調報告「これからのトークセッションを進めていくにあたっておさえておきたいこと」として、①中小企業側の実情(中小企業の人手不足問題の潜在的要因)、②若者の実情(いわゆるZ世代とは何か、彼らの価値観とは何か)について、アンケート調査の結果等を使って説明があり、これからトークセッションを進めていく上で会場内で理解を共有することから始めました。
 続いてパネルディスカッションでは、実際にブースを回ったグループのうち、2つのグループの代表ゼミ学生4名と応対いただいたブースの経営者4名に登壇していただき、引き続き髙橋教授のコーディネートの下、ブースを訪問した学生たちは、直接見聞きする中で、何に気付いたのか、何に惹かれたのかについて、また、ブースで学生たちを応対した経営者たちは、交流する中で、何に気付いたのかについてトークを進めました。
 学生からは、訪問前に持っていたイメージと、実際に訪問して見聞きしてからイメージが変わったといった発言があり、経営者からは、学生がこうしたところに関心を持っているのかといった新たな気づきが多くあったという発言がありました。
 パネルディスカッションを受けて、髙橋教授より、短時間ではあったがお互いに多くの「気づき」がある機会になっていることがあらためて示され、こうした交流の機会をどれだけ持ち、どれだけ拡げていくことができるかが重要になることがあらためて確認されました。さらに、これからも一つのモデルケースとしてこの動きを深化させて、全国に発信していきたい、との話がありました。引き続き連携して取り組んでまいります。