この調査研究活動のご紹介

 この調査研究活動は、八尾市の都市交通課と観光・文化財課、藤井寺市の観光課との連携により、経済学部髙橋ゼミ2回生が主体となって八尾市と藤井寺市の魅力発信を効果的に進めるために必要なことは何かを検討し実践していくというものです。
 ゼミ担当教員の髙橋は、これまでも八尾市の地域商店街の魅力発掘・発信に市の協力を得ながら学生とともに長年取り組んできました。その経験を活かし、新たな対象と切り口により、引き続き同活動を発展させていきたいと考えていました。

八尾市・藤井寺市おでかけ応援事業について

 2022年度は、八尾市と藤井寺市で9月から実施されるおでかけ応援事業「バスにのってこ!キャンペーン」とコラボレーションする形で進めていくことになりました。この応援事業は、新型コロナウイルス感染症の流行により外出自粛が続いてきた中、いわゆるGoTo的な事業の一環としてバスに乗ってお出かけしてほしいというものであり、市内どこまで乗っても利用者は100円の負担で済みます。それにはもっと身近に走っているバスを知って欲しい、利用して欲しいという思いも込められています。地域におけるバス路線事業のあり方を考える上で注目される取り組みです。

「リーフレット」制作に向けて

 そこで八尾市・藤井寺市内を通るバス路線沿いにある店舗や施設について、ゼミ学生が自ら調査する中で自身の価値観のもと、魅力的で「行ってみたい」と思ってもらえるスポットを発掘していくことになりました。具体的には4路線
(①近鉄バス八尾線【北側】:近鉄八尾駅前~八尾南駅前バス停、
 ②近鉄バス八尾線【南側】:八尾南駅前~藤井寺駅バス停、
 ③近鉄バス花園線/高砂線:山本駅前~福万寺口/高砂住宅バス停、
 ④大阪バス八尾志紀線:近鉄八尾駅前~JR志紀駅バス停)を選定し、
それぞれのバス路線沿いの魅力を4種類の「リーフレット」としてまとめて当該路線バス内や市内施設等で2022年10月以降入手できるようにする計画です。

実地調査、本取材活動

 2022年7月から8月にかけてゼミ学生が魅力発掘のための実地調査・本取材に取り組みました。今年は梅雨明けが早く、連日猛暑の中での活動でしたが、事前に大学で十分に下調べをしたうえで実地調査に臨んだため、ある程度スムーズに進めることができました。下調べで取り上げた店舗や施設に実際に訪問し、飲食店では実際に味わってみたり、施設では実際に体験してみたりして魅力を実感し、その後リーフレットの紹介記事としてまとめていくための本取材活動につなげていきました。
 こうした取組の中、8月25日(木)に本学と八尾市との間で包括連携に関する協定が締結されました(2022.8.26 大阪府八尾市と包括連携に関する協定を締結しました)。市長をはじめとする市関係者の方々に、当ゼミの取組について報告し、期待する声をいただきました。また、複数のメディアでもこの活動について取り上げていただきました。

リーフレット完成に向けて

 現在、リーフレット完成に向けて最終段階に来ています。夏休み中ですが、9月には大学にゼミ生一同が集まり、バス路線の地図内容等の確認、さらには取材先の店舗・施設にも直接内容を確認していただくなど、まちがいのないように丁寧にリーフレットの掲載内容の確認作業を進めました。完成間近です。完成については第3報でお知らせします。