経済学部3年生:山田宗一郎、田中丈太郎
経済学部豆本ゼミでは、例年、フィールドワークを中心に据えたゼミ活動を行っており、3年生のゼミでは学生自身で研究テーマを決めて企業等に訪問を行っています。今回私たちはタイセイ株式会社を訪問し、業務用冷蔵庫の保守・サポート体制について調査を行いました。
1月9日に、タイセイ株式会社布施工場(東大阪市)を訪問し、常務取締役工場長の吉成氏、取締役副工場長の岡本氏、技術部兼業務部営業部長の杉本氏にお話を伺いました。同社は業務用の冷蔵倉庫の室内機の製造が主な業務内容です。昭和23年にタイセイ株式会社を設立し、布施工場は昭和36年にできました。
同社によると保守サポート体制としては、室内機に問題があった場合のみ同社がメンテナンスを行い、室内機と室外機をつなげる部分に問題があった場合は、他社が対応を行うそうです。故障の主な原因は、機械内部に氷や霜が付くことであり、そのため故障を減らすためには、冷蔵倉庫の扉の開閉回数を減らし、室内の温度が必要以上に上昇しないようにすることが必要とのことでした。
冷蔵機では、フロンガスを膨張弁で液体にし、その冷気を送風して部屋を冷やすのですが、液体状のガスが配管内で下に沈殿することで配管内に温度差が生まれ、再びガスに戻ってしまい冷却効率が悪くなるそうです。そこで同社では、配管内に溝を作り、液体が配管内で満遍なく移動するようにしてガスに戻ることを抑制することで冷却効率を上げているとのことでした。これは多くの企業で採用されている技術とのことでした。
担当者の方には丁寧な対応をしていただき、工場内の見学もさせてもらいました。冷蔵倉庫の中にも入り、冷蔵倉庫の寒さ?を実体験することができました。
(今回の調査では、阪南大学学会の補助を受けて実施しました)