経済学部3年生:山田宗一郎、田中丈太郎
経済学部豆本ゼミでは、例年、フィールドワークを中心に据えたゼミ活動を行っており、3年生のゼミでは学生自身で研究テーマを決めて企業等に訪問を行っています。今回私たちはホシザキ京阪株式会社を訪問し、業務用冷蔵庫の保守・サポート体制について調査を行いました。
1月7日に、ホシザキ京阪株式会社(大阪市中央区)を訪問し、技術部部長の青木氏、技術部部長補佐の的場氏、営業企画推進部・教育推進課担当係長の井橋氏にお話を伺いました。同社は、業務用冷蔵庫・製氷機・配膳車などの製造・メンテナンスを行うホシザキ株式会社(昭和22年設立、本社:愛知県豊明市)の近畿地区における販売・メンテナンスを行う子会社として昭和44年に設立されました。
同社では、他社に比べて手厚い保守メンテナンス体制を敷いており、近畿地区で35の営業所に約200人のサービスマンを配置し、原則として顧客からの修理依頼に対し即日対応が可能とのことでした。実際に故障が多いのは、稼働部品が多い製氷機などで、稼働部品が少ない冷蔵庫などは故障はほとんどないとのことでした。同社では、顧客の機器ごとに機器診断リストを作成し修理履歴等もデータ化しており、定期点検や買い替えの提案も行っています。また、中古市場などで仕入れた製品であっても、型番等があればメンテナンスを受け付けているとのことです。
また同社では、地球温暖化に配慮して、昨年から製品に使われているフロンガスをノンフロンガスに移行させ始めたとのことです。実際に使われるのはコンロにも使われるプロパンガスだそうです。しかし冷却効率の面から、すべての製品をノンフロンガスにするのは難しいとのことでした。
今回の取材では、ショールームで同社の製品を実際に見ながら解説をしていただくなど、担当者の方に非常に丁寧な対応をしていただき、貴重な体験となりました。
(今回の調査では、阪南大学学会の補助を受けて実施しました)