経済学部3年生:中尾空、古中一輝、新谷空、菊谷大樹

 経済学部豆本ゼミでは、例年、フィールドワークを中心に据えたゼミ活動を行っており、3年生のゼミでは学生自身で研究テーマを決めて企業訪問を行っています。今回私たちは警備業の先端技術の導入による業務内容や労働環境の変化、人材不足の改善など、実際の影響・変化について調査を行いました。
 12月19日に東洋テック株式会社(大阪市浪速区)を訪問し、管理本部経営統括部の担当者にお話を伺いました。
 東洋テック株式会社は、1966年設立の警備会社であり、元々は金融機関関連の仕事が多かったそうですが、現在は一般企業や個人向けのサービスも多く取り扱っています。従業員数は連結で約2,000名であり、近年、M&Aによって、更なる業容拡大と人員運用の効率化を図っているとのことです。また、グループとしては清掃等のビルメンテナンス業務(子会社が担当)の割合が従来より増加しているそうです。
 同社の主要業務である機械警備は、警報装置が作動すると、関西を中心に50程度ある待機所から、現場に駆けつけるサービスです。台風や災害時には警報装置の誤作動などが多発するため、事前に人員を追加するなどの対策をしているそうです。
 また、同社では屋外侵入監視サービスという新しい画像監視システムを導入しており、AIによって怪しい動きをしている人物を監視、解析し、犯罪防止に活用しているそうです。社会全体の防犯意識が高まる中で、需要に合わせたサービスを提供する為、精度の向上や価格等の課題の解決に取り組んでいるということです。
 今回の調査で、警備会社の成り立ちや現在の取り組みを知ることができました。
(今回の調査では、阪南大学学会の補助を受けて実施しました)