経済学部3年生:中鉢龍之介、長谷陸矢
経済学部豆本ゼミでは、例年、フィールドワークを中心に据えたゼミ活動を行っており、3年生のゼミでは学生自身で研究テーマを決めて企業訪問を行っています。今回私たちは食品スーパーにおける総菜について調査を行いました。
12月8日に食品スーパーである食品館アプロを展開する株式会社カノー(大阪市鶴見区)を訪問し、人事総務部の薮野氏、システム推進部木下氏、店舗営業部吉原氏にお話を伺いました。同社は1967年設立で現在では大阪府、兵庫県、京都府に52店舗を展開しています。
同社は手作り惣菜を強みとしており、惣菜の約8割を店舗内(インストア)で製造し、外部から購入しているものは2割程度しかないとのことでした。店舗内で作ることでよりおいしい商品ができ、自社製造のため利益率も高くなるとのことです。人気がある総菜のジャンルとしては寿司や弁当などの米飯物、商品では唐揚げやコロッケなどの人気が高いそうです。そうした惣菜の中でも同社が力を入れているのが「卯の花」だそうで、同社が出店している地域では高齢者の顧客が多いこともあり、非常に人気の高い商品となっているそうです。
なお顧客が多い時間帯としては、オープン直後の10~11時、次に昼食時の12時前後、最後に夕食時の17~18時とのことです。オープン直後に顧客が多い理由としては、特売品目当てだったり、高齢者の方が朝の散歩のついでにスーパーに立ち寄る人が多いからとのことでした。
今回、親切に対応していただき、詳しいお話を伺ったことでスーパー業界の業務内容や経営の実態をより深く理解することができました。
(今回の調査では、阪南大学学会の補助を受けて実施しました)