経済学部3年生:中尾空、西岡琉偉、太田律希

 経済学部豆本ゼミでは、例年、フィールドワークを中心に据えたゼミ活動を行っており、3年生のゼミでは学生自身で研究テーマを決めて企業訪問を行っています。今回私たちは無人古着屋の取り扱う商品の品揃えや価格、万引き等の防犯対策ついて調査を行いました。
 6月21日に24時間営業の無人古着屋「古着で行こか。」の京橋店を訪問し、同店舗を運営する株式会社RESTA(大阪市淀川区)の専務執行役員の小堀氏にお話しを伺いました。「古着で行こか。」は、昨年2月に1号店を滋賀県の彦根でオープンさせ、現在では全国に42店舗(うち15店舗はフランチャイズ)を展開しているそうです。
 小堀氏によると、無人店舗の売上の4割が22時~2時の深夜に集中しており、深夜帯の客層はやはり若い人が多いとのことです。
 同社では店内に防犯カメラを設置しており、万引き等の被害は一定数はあるものの、被害額はそれほど多くないとのことです。それよりも、現状では購入者自身がタッチパネルで購入した商品の金額を入力するシステムのため、不正決済、呉決済の方が問題が大きいとのことでした。そのため同社では、商品タグにRFタグを入れ、決済カゴに商品を入れると自動で金額が確定される(ユニクロと同様のシステム)独自のレジを開発中とのことです。
 同社ではアメリカや東南アジアから月1回の頻度で40フィート・コンテナ1個分の古着を仕入れているそうです。コンテナ1個には、衣服を50キロの塊にしたベールが500個入っており、1つのベールでTシャツだと250枚ほどになるそうです。同社の商品の価格設定は仕入れ値から計算したものなので、探せば掘り出し物があるとのことでした。
 今回取材をさせて頂き、私達もよく利用する無人古着屋の裏側を知ることができました。
(今回の調査では、阪南大学学会の補助を受けて実施しました。)