経済学部3年生:山田宗一郎、西山柊翔、新谷空、田中丈太郎

 経済学部豆本ゼミでは、例年、フィールドワークを中心に据えたゼミ活動を行っており、3年生のゼミでは学生自身で研究テーマを決めて企業訪問を行っています。今回私たちは、ブルーエキスプレス株式会社を訪問し、トラック運送業の2024年問題(トラックドライバーの時間外労働の上限規制)に対する影響について調査を行いました。
 7月2日には、ブルーエキスプレス株式会社(堺市堺区)を訪問し、本社三宝営業所所長の尾崎氏、総務部主任の東野氏にお話を伺いました。同社は半導体製造に用いられる高純度フッ素化合物を生産するステラケミファ株式会社(大阪市中央区)から輸送部が独立し、1991年に誕生しました。142台のトラクターをはじめ500基以上のタンクコンテナを保有し、中国と韓国へのフッ素化合物の輸送を主要な業務としています。
 同社によると2024年問題より、景気の変動の方が影響が大きいとのことです。労働時間は去年より増え、1日の労働時間の上限をオーバーする日も増え、違反件数も増えていますが車両運行停止や業務停止までは至っていないとのことです。従業員の年齢層は40~50代が多く20代はほぼいません。大型とけん引の免許を持ち危険物を運んだ経験者を求めているため若年層が少なくなっているとのことでした。
 また、近年はトラックのオートマ化が進んでおり、マニュアル車よりむしろオートマ車のほうが燃費が良いとのことです。また各種安全装置の搭載も増え、居眠りやふらつきを感知すると警告音がなるなど事故防止に役立っているとのことでした。
 担当者の方には非常に丁寧な対応をしていただき、質問に対しても詳細な回答をいただき、会社の状況を知ることが出来ました。
(今回の調査では阪南大学学会の補助を受けて実施しました)