現在、韓国に留学中の2年生龍神エリカさんから「留学体験記」が届きました。龍神さんはゼミ選択時にはすでに留学中であったこともあり、対面ではまだ顔をあわせたことがないのですが、「文は人なり」とった表現もあるように、この体験記を読んでいると、その人となりがひしひしと伝わってきます。慣れない土地に住みながら孤軍奮闘しつつも、目標を設定し、やるべきことを実践している姿は素晴らしいことだと思います。残りの留学生活をぜひエンジョイしてもらいたいです。
藤野 寛之

学生のレポート

環境
 留学生活が始まって五か月が経ち、留学期間の約半分が終わりました。人生で初めての二人部屋の寮生活は私にとってワクワクするものであり、時にはとてつもないストレスの原因となるものでした。寮の中には様々な国籍の人がいてそれぞれのライフスタイルがあるため、理解するのに時間がかかりました。また、韓国語を話せない人も多いため、何かトラブルが起きた時にコミュニケーションをとるのが難しかったです。夏学期から日本人が多く入寮し、廊下に出ると日本語がよく聞こえてくるようになってしまったので、少し残念な気持ちです。
 コンビニや外食に行く時は特に問題がないほどには慣れていきましたが、銀行や役所のような場所では未だに話の内容が理解できないことが多々あります。そのような状況の時に、数回聞き返して分からなくても理解したふりをして話を進めてしまうのが私の悪い癖で、知らない間に話が変な方向に行ってしまう事もありました。そのため、理解したふりをする癖を直すのが残りの留学期間中に達成したい目標の一つです。
 
 
交流
 授業のクラスは一学期に一回変わり、四学期まであるので沢山の学生と出会えるのが良いなと感じました。席替えも週に一回するので話したことがない人とも交流する機会ができ、先生と学生の間だけでなく学生同士コミュニケーションにもこだわっているところが良いなと感じました。
 サークルはダンスと日本語学科の学生達との交流が主となる「トモ」に入っています。ダンスサークルで誰かがチャットに提示した募集情報を確認して参加したいと思ったら立候補し、オーディションを受けて選抜された人が練習に参加できるシステムです。普段は大学内のダンス発表会や文化祭等で披露するのですが、時に市内に行って路上ライブのような感じでダンスを披露することもあり、すごく本格的だなと驚きました。トモではサークルで使用しているラウンジで日本語学科の学生とボードゲームやカードゲーム、外ではバトミントンやバレーボール等と色んな遊びをして交流を楽しんでいます。このサークルに入る前は日本語を話せる人が多いと日本語ばかり話してしまって留学の意味が無くなってしまうのではないかと心配だったのですが、実際に入ってみると一生懸命韓国語を話す私達日本人学生をサポートしてくれたり、現代の韓国文化を教えてくれたりと想像以上に意味のある時間を過ごせています。日本のアニメや音楽が好きな人にはオススメのアニメや曲、そして日本語を教えてあげたりもします。日本人の私よりも情熱的に日本について語ってくれるのを見ていると日本人として嬉しく、誇らしくもあります。