台湾フィールドワーク(2025年3月9~12日)
永田ゼミ八期生は、徹底的に働き方に注目します。日常の街中、学校までの道すがら、大学生活、そして観光地などなど。当たり前ですが、そのすべての場所に働く場所があり、働いている人がいます。ただ、ふだんは自分の行動が中心となり、「働き方」に注意して、場所や人を観察することはありませんでした。
たとえば観光地であれば、自分が見たいもの、食べたいもの、したいことなどに重点がおかれ、その見たいもの、食べたいもの、したいことを提供する場を職場にしている人々や、どのような働き方をしてサービスを提供しているのか、といったことにはあまり関心が向きません。しかし、「働き方」に着目すると移動中、観光中に目に映るもの、すべてが研究対象となります。
今回は、自分たちが移動し、観光する場がすべて「働く場」であるとの視点から、フィールドワークを実施しました。記念すべき第一回目のフィールドワーク先に選んだのは、台湾です。ただ、のっけからすべてに着目するには無理があります。そこで今回設けたキーワードは「新旧の融合」です。
台湾には魅力のある場所が多く、候補地を絞るのは容易ではありませんでしたが、このキーワードをもとに以下の日程を組みました。
たとえば観光地であれば、自分が見たいもの、食べたいもの、したいことなどに重点がおかれ、その見たいもの、食べたいもの、したいことを提供する場を職場にしている人々や、どのような働き方をしてサービスを提供しているのか、といったことにはあまり関心が向きません。しかし、「働き方」に着目すると移動中、観光中に目に映るもの、すべてが研究対象となります。
今回は、自分たちが移動し、観光する場がすべて「働く場」であるとの視点から、フィールドワークを実施しました。記念すべき第一回目のフィールドワーク先に選んだのは、台湾です。ただ、のっけからすべてに着目するには無理があります。そこで今回設けたキーワードは「新旧の融合」です。
台湾には魅力のある場所が多く、候補地を絞るのは容易ではありませんでしたが、このキーワードをもとに以下の日程を組みました。
日程 | フィールドワーク地 | |
---|---|---|
1日目 | 3月9日 | 城隍廟—西門街 |
2日目 | 3月10日 | 九份—十分老街—士林夜市—西門街 |
3日目 | 3月11日 | 迪化街—台湾市美術館—四四南村(101)—永康街 |
九份は日本でもすっかりおなじみになった古い街並みを残す観光地。古きを残しつつ、新しきに挑戦をする九份。今回のキーワードにはぴったりの訪問先です。日本はもとより、世界中から旅客が訪れる九份、接客も日本語・韓国・英語と多様で、そのレベルも覚えただけのフレーズを話すレベルではなく、自在に接客をこなすレベルで、そのポスピタリティの高さに圧倒されました。古くて良質な観光資材にあぐらをかくのではなく、質の高いサービスを加えることを新たな価値を生み出していることを実感しました。



【九份/古い街並みの中でじっくり茶葉を選ぶ】
十分。いまでは観光地として内外に著名なスポットですが、この場所は、誰かが意識的に、そのどこにでもある日常の風景を再発見しなければ、埋もれてしまった、おそらくは世界中どの地域にでもあったであろう一風景。日常を日常に埋没させてしまうのではなく、時間の経過とともに、日常から非日常になった地点を再発見し、付加価値を高めた場所であり、今回のキーワードにぴったりの働く現場です。



【十分老街】
迪化街は、モダンなお店と、日本風にいえば昭和の空気を漂わせるお店とが一体化した街並み。基本はレトロな街並みですが、入る店によって時空を自由に行き来することができる空間です。近い時代であるがゆえに時代遅れ、古くさいと切りすれられがちな街並みをギリギリの範囲で残すことで、新旧絶妙なバランスを保つ街並み。



【新旧が入り交じる街並み/迪化街・四四南村】
台湾で出逢った働く人たちは、笑顔が多く、いい意味でマニュアルにとらわれない「働き方」が印象的でした。働き方には、各国、各地域、各時代の特色が色濃く滲みます。今を当たり前と思考停止せず、働き方を研究対象として、各国、各地域の社会的特徴をうかがうとともに、あわせて各時代による変化を見ることで、その歴史変化にも注目していきたいと考えています。