神戸北野異人館街周辺でロシア巡りをしました

 2024年7月6日、現3回生のゼミ生11名で神戸市にある北野異人館街を散策しました。今回の目的は、神戸ハリストス正教会の見学と、今年6月にオープンしたてのロシア料理店・ミーシカでのランチです。
 三宮駅を出て北へと広がる坂道を10分ほど登っていくと、住宅街の中に青色ベースで彩られた小ぶりな教会が姿を表します。インターホンを鳴らすと、ワシリイ杉村太郎司祭が笑顔で出迎えてくださりました。
 「教会」と聞いて我々が一般的に思いつくのは、華やかなチャペル、ステンドグラス、パイプオルガン、あるいはアットホームな集会といったところでしょうか。正教会は、そのいずれとも異なります。百聞は一見に如かず。教会堂は、明るく華やかというより荘厳な雰囲気で包まれており、所々にハリストス(キリスト)や聖人達のイコンが設置してあります。奥にはイコノスタシスという、イコンに彩られた壁があり、内側の玉座には奉神礼(礼拝)の時に使用する道具や器具が置かれてあります。実生活はおろか、映画やドラマなどでも殆ど触れることのない世界観を前に、ただただ圧倒されるばかりでした。
 司祭から、正教会の歴史や教会の名称・クーポル(「玉ねぎ屋根」「ネギ坊主」で知られる教会屋根のドーム)の色の意味、儀式・儀礼の所作に込められた意味などを説明していただきつつ、会堂内を見学しました。ワシリイ杉村司祭、突然の訪問をお許しくださり、どうもありがとうございました。
 その後、ゼミ一行は、正教会から10分ほど南東方面に歩き、ミーシカに向かいました。ミーシカでは店主の小池さん、ウラジオストク出身のクセニアさんが出迎えてくださりました。店内は様々なロシア雑貨で可愛らしく装飾されており、今では貴重になってしまったロシアの空気を感じることができました。私は、ミーシカ(МИШКА)の“М”の字にモスクワのメトロマークがあてがわれているのを見つけ、懐かしさに一人テンションが上がっておりました(笑)。振る舞われたピロシキ、ボルシチ、ペリメニはどれも絶品で、みな大満足でした。小池さん、クセニアさん、美味しいロシア料理と素敵なひと時をどうもありがとうございました。
 正教会とロシア料理を堪能した後は、各自の興味関心に合わせて異人館街周辺を散策しました。酷暑でしたが、みな、充実した1日を過ごすことができたことと思います。

ゼミ生の声

石原 美卯さん(3回生)
日本で正教会に行くのが初めてだったので(注by担当教員:石原さんは、以前トルコで正教会を訪れた経験があります。)、どんな感じなのか気になっていました。教会の雰囲気は静かでとても落ち着いていました。教会内には沢山の絵画が飾られていました。お昼にはミーシカというロシア料理店に行きました。店内はロシアの伝統的な装飾で溢れており、まるでロシアの家にいるような感覚でした。いただいたピロシキ、ボルシチ、ペリメニは、どれも美味しかったです。ロシアの文化や料理に興味のある方は是非訪れてみてください。
 
濵元 淳暉さん(3回生)
正教会には様々な物品や絵が置いてあり非常に面白かったです。私は宗教に興味があったため、普段なかなか聞くことのできない正教会の話を伺うことができ面白かったです。ロシア料理は、日本人の口にもよく合うと感じました。以前、インターネット上の情報を見て海外の料理は日本人には中々合わないと思っていましたが、それは間違いでした。どの料理も非常に美味しかったです。特に気に入ったのはボルシチです。機会があればまた食べてみたいです。