産官学連携先:公益法人ウズベキスタン日本センター、名古屋ウズベキスタン友好協会

9月に、柴田ゼミの研修活動の一環としてウズベキスタンのタシケント、サマルカンドを訪れました。ウズベキスタンには想像以上に歴史の爪痕が残されており、世界史が好きな私は、教科書の世界を自分の目で見ることができたことへの感動がおさまりませんでした。現地では、事前に課外活動で学んだウズベク語を話したり、歴史的な建造物を見学したり、バザールで買い物をしたり、日本語を学習しているウズベク人と交流したりと、全てが初めての経験で心が躍りました。特にウズベキスタン日本センターでの交流会では、ウズベキスタンの中高生や大学生たちが第二言語として日本語を自ら学習しようとする意欲の強さに衝撃を受けました。お互いの言語を習得することで、より密に互いを理解し合うことができることを実感しました。
研修中は、ぼったくりのタクシーに乗せられそうになったり、渋滞のために列車に乗り遅れそうになったりなどのトラブルもありました。これらのことが起きた時、どれだけ現地の言葉が話せたらいいだろうかとしみじみと感じました。この研修を通して、もっと自分の足で世界を歩き、自分の目で世界を見にいきたいという意欲が増し、歴史や言語への興味関心がこれまで以上に強くなりました。4月から社会人になりますが、今後もこの研修を通して得た学びを活かし続けていきたいです。
(国際学部4年 西本 彩乃)

学生活動状況報告

■国際学部2年 チュンミン ニャト
昨年末に名古屋大学で開催された在日ウズベキスタン人交流会は、私にとって非常に刺激的でありました。ウズベキスタンの方々と交流するなかで、食事、音楽、言語、香り、見た目、雰囲気など、私が普段生活する中で常識となっているものとの共通点や違いを自分自身の五感をフルにつかって感じることができました。日本においてウズベキスタンの方々と交流をすることは、当然のことながら滅多にないです。その中でこうしたウズベキスタンのコミュニティに触れることができたのは、とても貴重な経験でありました。
この交流会を通して、海外の方々と接する際には柔軟性のある考えが重要であることを実感しました。日本にいることが当たり前になっている私たちは、日本の文化や習慣に慣れているがゆえ、海外のそれに対しては全く無知でありました。だからこそ、海外の人たちと交流した時にトラブルにならないよう、多様な考え方、文化、常識を受け入れる柔軟性が必要であると感じました。これは、私にとって大変勉強になりました。
 

 


参加学生一覧

樫根 望、 中西 夕樹、 西本 彩乃、 原田 伊織、 平田 聡、 上野 実子、 山本 翼、 辻川 修次、 チュンミン ニャト

連携先コメント

ウズベキスタン日本センター
高田 祥子 様

2024年9月17日に、阪南大学から5名の学生を招き交流会を行いました。センターからは20名弱の日本語学習者が参加し、ウズベキスタンの伝統料理、歴史的な建築や観光について日本語でプレゼンテーションを行いました。柴田ゼミの学生からはそれぞれの出身地や関西弁についての発表をしていただき、交流会は大いに盛り上がりました。日頃の学習成果を発揮するとともに生の日本語に触れることができ、貴重な経験となりました。終了後も、SNSを交換したり写真を撮ったりと楽しく交流する姿を見ることができました。

教員コメント

国際学部 国際コミュニケーション学科
柴田 正義 准教授

2024年度は、日本・ウズベキスタン交流活動として、9月にウズベキスタン現地研修を実施し、12月に名古屋大学で開催された在日ウズベキスタン交流忘年会に参加しました。それぞれの活動に先立ち、参加者らはウズベキスタンの文化、歴史、言語に関する事前学習をゼミで行っており、知識を体験・経験に変えるといった点で有意義な時間を過ごすことができたと思います。特に9月の現地での活動は、ウズベキスタン日本センターのみなさまとの交流をはじめ、タシュケントやサマルカンドでウズベキスタンの歴史や文化に触れるという、貴重な経験を積むことができました。12月の交流会には、4回生だけでなく、2回生・3回生のゼミ生たちも参加しました。中には次年度のウズベキスタン研修への参加をすでに決めている方もおり、来年度の活動に向けてのよい足がかりになったと思います。
私にとっては初のキャリアゼミであり戸惑うことも多く、参加者や関係者には迷惑をかけてしまったことも多々ありましたが、参加学生たちは他では得られないレアな経験を積むことができました。今は、こうした経験をこれからの人生の糧にすべく、咀嚼している最中だと思います。欧米や中韓の文化圏の「外の世界」の魅力にも目を向けつつ、多様性に対する理解を深め、自らの思考や常識を省みる機会にしてくれればと願うばかりです。
最後に、ウズベキスタンでの交流会を実現させてくださったウズベキスタン日本センターの高田様、キャリアゼミを通じてこの活動を支援してくださった大学関係者の皆様、柴田ゼミでの活動に理解を示し学生を送り出してくださったご家族の皆様に心よりお礼を申し上げます。ありがとうございました。