経営情報学部北川ゼミに所属する、飯銅 航太さん、大庭 悠人さん、そして大学院生の平山泰地さん、藤田 佑衣子さんらのチームが開発した最新ICT技術を用いた巡回警備補助システム「警備護衛門(けいびごえもん)」が以下のビジネスコンテストで賞を獲得しました。
  1. 第3回 学生ビジネスプランコンテスト O-BUCs
    夢賞 大阪信用金庫の主催するビジネスプランコンテストにおいて(3位入賞)
    ニッキンONLINE記事
  2. 関西NBCニュービジネスアワード2024
    ビジネスプラン部門 グランプリ・オーディエンス賞 最優秀賞(企業も含めて関西一位)
    公益社団法人関西ニュービジネス協議会Webサイト
    ライブ映像
  3. ミライノピッチ
    学生の部 NVIDIA賞・株式会社HBD賞・OIH賞
    大阪イノベーションハブWebサイト
  4. CVG(キャンパスベンチャーグランプリ)第26回 大阪大会
    優秀賞 中小企業基盤整備機構近畿本部長賞(日本一大きなコンテストで近畿大会入賞)
    キャンパスベンチャーグランプリ大阪Webサイト
    ライブ映像
  5. テクノ愛2024
    健闘賞
    公益財団法人京都技術科学センター

警備業界に革命を起こす「警備護衛門」

警備業界の需要というものは年々増加傾向にあり、警備業界全体の1年間の売上は約3兆5000億円規模となり今後も成長を重ねていくと予想されます。そして、今回巡回警備に焦点をあて、本プランを作成しました。
巡回警備においての課題は精神的・肉体的負担の大きさが原因の「人手不足」、目視点検における慣れや思い込みが原因の「人為的ミス」、勤続年数による経験値の差が原因の「能力格差」といった3つの問題が挙げられます。ICT技術の進歩により、警備ロボットなどが導入され人による負担が少しずつ軽減され始めていますが、現状導入可能な場所が限られていたりとまだまだ人による警備が必要になっており、これらの問題は早急に解決しなければなりません。

それらを解決するのがこの「警備護衛門」
  • 本プランでは「VPS測位技術」、「AR」、「AI」、「そのほかの画像処理技術」の4つの技術を利用することで課題の解決を実現させます。

  • その中でもVPS測位技術は画像情報を利用した位置特定システムのことを言います。従来のGPSでは、実現できなかった地下や都市部などといった電波が阻害される場所でも正確に位置情報を取得することが可能です。 さらに、ユーザーが向いている方向や、周囲にある建物の位置まで数センチ単位で正確に特定することが可能です。

  • 本プランはARグラスまたは、モバイル端末に本アプリをダウンロードし、ARグラスは着用しながら巡回することで半自動で報告書が作成可能となっており、モバイル端末はその方向に向けることで簡単にご利用いただけます

  • まず始めにルート案内です。これらはAR機能を用いて巡回経路や異常発生個所の経路の案内を行います。そうすることで、巡回の効率化や時間短縮を実現します。

  • 続いて、点検箇所の表示です。ドアや窓などの施錠箇所や防犯カメラの死角、見逃しやすい場所といった要注意箇所を表示させることで巡回の際の見落としを防ぎます。

  • 自動点検では画像処理などを用いて平常時との比較を行い、扉の開閉などといった点検箇所を自動で判断します。

  • 異常検出はYOLOという物体認識に特化したAIを使用して不審物・不審者の表示を行いリスクの回避を行います。

  • VPSを使用することで使用者の位置、向いている方向がわかるため、事前に取得したデータとデバイスのカメラ映像を解析することで自動点検を行い、追加事項は音声入力による半自動での報告書作成を実現させます。

  • 本アプリでは、先ほど紹介した5つの機能を実装し、巡回警備の可視化、自動化を行います。

  • 先ほど説明したように、4つの技術を活用することで巡回ルートと点検箇所の可視化および点検の自動化により、警備の質を向上させ、効率的な巡回の提供が可能となります。また、だれでも簡単に業務を遂行できるため、人材確保の幅が広がり課題の解決につながります。

  • 本プランは巡回警備を行う1号警備業者に対してサービスの提供を行います。初期費用としてVPSに使用する3Dマップの作製費用として1平米当たり100円、月額料金として使用端末一台当たり5万円のシステム使用料を徴収し、機能などを追加する場合にはオプション費用を徴収する予定です。 また、営業利益では第1期目におよそ450万の赤字となっていますが、第5期目には2.6億の営業利益を生み出します。

百聞は一見に如かず!

動画で「警備護衛門」の説明をご覧ください。