兵庫県香美町で毎年開かれる姫ボタル・瀞川平トレイルランは今回で12回目の大会となり、黒部ゼミは第4回から数えて8度目の参加でした。第12回大会はエリートランナーがより満足できるようなコース設計と初夏の乾いた喉を潤すジェラードエイドを新たに配置し、前年よりアップデートされた大会となりました。今回は応援部隊である阪南エイドの企画・運営とランナーのアンケート結果から「若年層や女性ランナーを増やすための試み」と題して提案をさせて頂きました。
本レポートではキャリアゼミ最終報告会に参加した3名から一年間の振り返りをしてもらい、大会実行委員長、担当教員からのコメントを掲載しております。
本レポートではキャリアゼミ最終報告会に参加した3名から一年間の振り返りをしてもらい、大会実行委員長、担当教員からのコメントを掲載しております。
学生活動状況報告
■流通学部3年 金岩 虎太郎

今回の最終報告会ではどのようにしたら女性や若い人にトレイルランへ参加してもらえるかをテーマに、参加者へのアンケート結果を一つ一つ調べて報告会に望みました。今回が香美町トレイルランに関わる最後の機会だったので私たちの発表をトレイルランの実行委員会の方も真剣な表情で聞いて頂き、達成感を感じました。
課題であった女性と若い参加者を増やす取り組みについて重点的にお話ししましたが、若い自分たちにしかできない発想もあったので参考にしたいという声も頂けました。学生の意見ではもう少し料金を安くするべきといった案も出ましたが運営側では少し料金を高くすることで大会の質を上げたいという意向もあり、その両方の観点から話し合うこともでき、とても有意義な発表になったと思います。その後はスノーシューの体験もあり、大阪では体験できないような遊びもすることができました。とても貴重な体験でした。ありがとうございました。
■流通学部3年 上條 未来
■流通学部3年 福本 虎太郎
■流通学部3年 上條 未来
黒部ゼミでは瀞川平トレイルランに参加したランナーから頂いたアンケートを集計し、報告会の準備を後期のゼミで進めてきました。アンケートを見ると、トレイルランに満足したランナーが沢山居たのですごく良かったと思いました。一方、アンケート結果から様々な課題が見つかりました。中でも知名度、若者、女性の参加率、開催時期などが意見として多く寄せられました。
それらの課題を解決するため兵庫県香美町で報告会を行ってきました。報告会は黒部ゼミ3回生3名が代表となり、まとめた調査結果や課題について調べたことを発表しました。実行委員の方々から、若者だからこそ考えつく意見や、今後の発展のために繋がる意見であったと仰ってもらえて嬉しかったです。ランナーから意見として出ていた春や秋の開催時期に関しては他のイベントと重複するため変更することが難しい現状を教えて頂きました。また、女性の参加率向上を今後の課題として挙げたのですが、私たちは大会の知名度や全体の集客数を増やすことがそもそも大事なのではないかと考えました。そのため、まずはSNSの強化やホームページを見直し、トレイルランの良さを伝えていく広報活動の必要性を訴えました。ランナーやアウトドア好きな方に大会の素晴らしさを伝えるためInstagramやtiktokのアカウントを作成してトレイルランのコースを紹介したり、エイドに置いてある飲食物、参加賞などを紹介することでランナーの集客が見込めるのではないかと考えました。
全く知らなかったトレイルランの世界に2 年間に渡り、ゼミ活動で関わることが出来て楽しかったです。
■流通学部3年 福本 虎太郎
報告会までの取り組みとして姫ボタル瀞川平トレイルランには40~50代の参加者が多く、20代の若者や特に女性の参加者をどのように増やせばよいかを課題に考えました。まず、若者を増やすためには料金を安くすることや、キッチンカーなどを増やす提案を考えました。またホームページには魅力的な山の景色を多く掲載することや料金表を見やすくすることで、参加してくれるランナーも増えるのではないかと考えました。女性ランナーを増やすために美容に関する記念グッズや女性ランナーへの割引などを行うことで関心を引きつける必要があると考えました。
最後に、姫ボタル瀞川平トレイルランが今まで以上に有名になることや、スポンサーが付くことで、若者や女性の参加者の目に付くと感じました。しかし、自分たちが考えていた提案は実行委員会でも検討していることでもあり、若者や女性の参加者を増やして行くことは現実的に難しいハードルがあるのだと気付かされました。
このトレイルランにはいろいろな歴史が詰まっており、その歴史を潰さずに、どのように若者や女性に人気のトレイルランにしていくかを考えることは、今後の継続的な課題になると感じました。




参加学生一覧
千代 唯世、
恩田 誉斗、
金岩 虎太郎、
土倉 瑠衣斗、
森田 聡、
勘田 真史、
福本 虎太郎、
浅岡 優斗、
上條 未来、
宮下 司、
笠松 祥哉、
永下 飛雄馬、
松本 築、
山口 竜平、
山城 奏太朗
連携先コメント
株式会社むらおか振興公社
田丸 明人 様
第12回姫ボタル・瀞川平トレイルランに今回も阪南大学の学生さんにお手伝いして頂きました。コロナ感染症も開けて、本格的にイベントに集中できる環境の中、さらにトレイルランの魅力を高める大会を目指す中、たくさんの学生さんに来て頂き、活気ある大会として盛り上がりました。仕事内容としては、エイド、スタートゴール、アンケート等グループに分かれて各々の役割を積極的に担ってもらいました。地元スタッフとも和気あいあいとする姿やランナーとのコミュニケーションを取りながら世話する姿は活気あるイベントとして意義あるものになりました。この1日は私達にとっても学生さんたちにとっても疲労感はありながらも、ランナーの笑顔が力になり、充実感と共に思い出深いものになったと確信しています。
また先日現地でイベント報告会をして頂きました。アンケート調査による実態把握、そしてそれに基づく提案を学生さんにして頂きました。色々考えさせられることも多くあり、是非次回の参考にさせて頂きたいと考えています。
阪南大学としては今回が最後と聞いています。これまでのお手伝い、ご協力に深く感謝し、有難い気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
また先日現地でイベント報告会をして頂きました。アンケート調査による実態把握、そしてそれに基づく提案を学生さんにして頂きました。色々考えさせられることも多くあり、是非次回の参考にさせて頂きたいと考えています。
阪南大学としては今回が最後と聞いています。これまでのお手伝い、ご協力に深く感謝し、有難い気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
教員コメント
総合情報学部 総合情報学科
黒部 一道 教授
今回は3回生全員で阪南エイドの企画やアンケート結果の分析、報告会での資料作りと例年以上に濃く関わらせて頂きました。アンケートの分析から集客に向けた提案と、一連の業務を3回生全員で行ったのは初めてでした。それだけ結束力や大会に掛ける思いが強い学年でした。
流通学部スポーツマネジメントコースが連携してきたスポーツイベントの中でも最も長い歴史があり、多くの学生が関わってきた大会であります。また実学の場を与えてくれた大会でもあります。これまで多くの学生がこの大会に参画し、様々な経験をしたものと思います。
ゼミ単位での連携は今回で最後になりますが、ランナーや大会実行委員会の方たちからも毎回感謝していただき、非常に達成感のある連携活動となりました。スポーツと観光をミックスした実学教育の場としてこれまで大変有意義な機会を与えてくれた大会関係者に感謝申し上げると共に、大会が今後益々発展することを祈念しております。
流通学部スポーツマネジメントコースが連携してきたスポーツイベントの中でも最も長い歴史があり、多くの学生が関わってきた大会であります。また実学の場を与えてくれた大会でもあります。これまで多くの学生がこの大会に参画し、様々な経験をしたものと思います。
ゼミ単位での連携は今回で最後になりますが、ランナーや大会実行委員会の方たちからも毎回感謝していただき、非常に達成感のある連携活動となりました。スポーツと観光をミックスした実学教育の場としてこれまで大変有意義な機会を与えてくれた大会関係者に感謝申し上げると共に、大会が今後益々発展することを祈念しております。