産官学連携先:株式会社ダートフィッシュ・ジャパン

今年度より黒部ゼミはダートフィッシュ・ジャパンと連携してソフトウェアを活用したスポーツパフォーマンス評価と分析初心者である学生からの使用感やこんな機能あったらいいなといったフィードバックからより優れたソフト開発を目的とした連携を行っています。
最終報告では携わった学生からのレポート並びに連携先、担当教員からのコメントを掲載しています。

学生活動状況報告

流通学部4年 山城 奏太朗
主に走塁パフォーマンスの評価としてトラッキング機能を使っていましたが、直前の操作を取り消す「Ctrl+z」のようなワンタッチ機能がなく、修正が必要な場合は一からトラッキングをし直す必要があったり、作業を完了するまでの工程が多い印象がありました。Apple社のiPhoneに慣れている私たちにとっては視覚的に操作のしやすいドラッグ&ドロップ機能などがあると使用感が上がるのかなと感じました。
一方、タブレット版のアプリに関しては選手目線からも使いやすいと感じました。スロー再生に関しては8倍まで引き延ばせますが、野球の特性を考えると(例えばピッチング時のリリースを分析など)さらにゆっくりとした再生機能が求められるように感じました。
ソフトウエアではモンタージュという機能をベースに使いましたが、改善してもらえるとより快適になると感じた部分を以下に記載します。
・ソフトウエアのメニューからでないと指定したモンタージュファイルが開かないので、フォルダからファイルをクリックしてもそのファイルが開くようにしてほしい
・キーフレームの削除がトラッキング画面にカーソルを移動しないと実行ができないので、編集作業履歴からもできるようにしてもらいたい。また選択した「キーフレームの削除」が全削除になるので、選択したキーフレームのみと全削除と分けた選択肢を作って欲しい。
・コマ送りに十字キーが使えると便利に感じます(できる時とできない時がある)
 


 

参加学生一覧

川添 綾真、 乾 慎之介、 笠松 祥哉、 関森 歩、 竜田 日向、 永下 飛雄馬、 永田 力也、 西岡 海斗、 野坂 拓夢、 松本 築、 山口 竜平、 山城 奏太朗、 吉田 泰斗

連携先コメント

株式会社ダートフィッシュ・ジャパン
藤井 透 様

分析映像やテクノロジーを駆使して、即時フィードバックをしながら指導している点がとても素晴らしいと感じました。映像を使ったフィードバックによって、子供たちがすぐに動きを改善し、結果を伸ばせたことは、この方法の効果をしっかり示しています。
また、伝え方や褒め方を工夫しながら指導する大切さを学べたことも、大きな成果です。この経験を活かして、今後もスポーツ指導や研究を発展させていくことを期待しています。

教員コメント

総合情報学部 総合情報学科
黒部 一道 教授

ダートフィッシュ・ジャパンとは今年から上赤坂ゼミと共に連携させて頂き、上赤坂ゼミはサッカー、黒部ゼミは野球のパフォーマンス評価を目的として実際にプレーをする選手自らが撮影や分析に携わりました。フィールドの即時的なフィードバックとしてタブレット版の利用、詳細な分析としてPC版を使い分けていましたが、特に効果的であったのはタブレット版かと思います。選手の立場からすると、いまの動きがどうであったかその場で把握し、すぐに修正をしたい訳です。そういう意味ではタブレット版は簡易的ではありますが選手目線でも使いやすく、今後もフィールドでの活用は続きそうです。PC版は使用感の向上がユーザーを増やす上で必要かと感じました。