国際観光学部 国際観光学科 和泉 大樹

 阪南大学国際学部国際観光学科和泉研究室は「地域・観光の創造(地域資源や人的ネットワークなどを活用しながら、地域づくりや観光振興のための新たなデザインプランを思考・提案し、地域の方々と共創的に実践する)」を研究テーマとしています。
 2022年7月より、和泉研究室の現4回生は、八尾市(大阪府)とともに、八尾市における市内外からの観光者の増加の一助となること、地域経済の活性化のきっかけの1つとなることを目的とする「八尾市における地域魅力の見える化の促進」に取り組んでいます。具体的には、フィールドワーク(現地調査)を重ねながら八尾市にみられる人を惹きつけるさまざまな魅力(地域魅力)を再発見・整理し、その魅力が最大限に伝わる発信コンテンツを制作し、効果的な方法で発信することで地域魅力の見える化を促進させ、観光者に選ばれる地域を目指し、八尾市における賑わいの創出に貢献したいと考えています。
 2022・23年度の取り組みにおいて、「身近観光(みじかんこう)」をテーマとしたシリーズ的な観光事業の展開の有用性を仮説的に持するに至っています。このことは、「観光」という言葉と「八尾」が少し結び付きにくいのではないかとの問題意識から、「身近観光」というキャッチーなフレーズで捉え直してシリーズ化し、フレーズごと発信することで、できるだけ多くの方々の目に留まる機会を創出したいという試みです。また、各自治体単独の観光振興への取り組みに加えて、利便性という観点から観光媒体である「観光者の交通手段」を意識した広域的な見せ方も必要ではないかとの問題意識も確認しています。
 これらの研究室での議論を踏まえて、今年度に関しては、八尾市を中心に近隣市町村も含めた近鉄沿線都市の観光魅力を「身近観光」というテーマで大きく捉え直し、八尾市を含めた新たな観光魅力の見せ方について、実践的な研究を進めていく予定です。
 2024年6月17(月)、阪南大学本キャンパスにおいて、今年度の取り組みのスタートとなる「キックオフ・ミーティング」を開催しました。当日は、八尾市役所から逆水さん・松﨑さん・杉谷さん、近畿日本鉄道株式会社から大井さん・大野さんに来学いただき、様々なご教示をいただきました。
 この取り組みに関しては、和泉研究室の4回生(14名)が参画します。関係者のみなさん、地域のみなさん、どうぞよろしくお願いいたします。