阪南大学国際学部国際観光学科和泉研究室は「地域・観光の創造(地域資源や人的ネットワークなどを活用しながら、地域づくりや観光振興のための新たなデザインプランを思考・提案し、地域の方々と共創的に実践する)」を研究テーマとしています。
 和泉研究室では、河南町(大阪府南河内郡)において、日本遺産「「葛城修験」-里人とともに守り伝える修験道はじまりの地」をはじめ、町内に点在する歴史資源を活用した観光地域づくりを河南町役場(生涯まなぶ課)と共創的に展開する取り組みを2021年度から2023年度まで3年間、継続してきましたが、2024年度から担当学年を2回生(11名)として、研究活動を継続することとなりました。
 2024年9月10(火)、第2回目となるフィールドワークを行いました。当日は、大ケ塚寺内町、道の駅かなん、史跡金山古墳公園、高貴寺などの見学、「おかいさん(茶粥)」や「卵かけご飯」の実食体験をさせていただくなど、多くの河南町の魅力を学ぶことができました。
 とりわけ、高貴寺における「坐禅体験」「作句体験(俳句を作ること)」では、学生たちも日常感じることのない空気を感じたようです。また、河南町で昔から食されていた「おかいさん」や飼育環境・えさ・水などにこだわられたタナカファームさんの卵である「喜味の鶏子(きみのとりこ)」を使用した卵かけご飯などの美味しさに驚いていました。もちろん、お米は河南町産の美味しいお米です。
 フィールドワークは、まだ2回しか実施していませんが、学生たちは河南町にはあまり知られていない多くの魅力があることを実感したようです。今後、これらの魅力のどういう所を、誰に、どのように発信していくのか、そのために地域においてどのようなことが必要なのかなど、戦略的に考えていく必要があります。他地域の事例なども学びながら、研究活動を進めていきたいと考えています。ここに知の資財を活かして地域社会に貢献しながら学ぶという私たちの役割があると考えています。
 河南町役場の立華さん(農林商工観光課)・向井さん(生涯まなぶ課)、ご同行いただき、ありがとうございました。地域のみなさん、ありがとうございました。
室町時代にはじまる大ケ塚寺内町。この学年は富田林寺内町・貝塚寺内町などでも活動しています。 寺内町(じないまち)に縁のある学年ですね。
坐禅体験。数名の学生は警策(きょうさく)で「バシー」っと肩を叩かれていました。
「おかいさん」は温かいものと冷たいものをご準備してくださいました。お気遣い、ありがとうございます。
卵の色味やその美味しさに驚いていました。ご飯そのものの美味しさにも!