産学連携先:株式会社関電アメ二ックス(ホテルエルシエント大阪)

 私たちはホテルエルシエント大阪梅田と連携し、ホテル周辺の観光魅力発信の為のマップ作りに取り組みました。そこで私たちはホテルエルシエント大阪梅田のターゲット顧客や、ホテル周辺にどのような観光魅力があるか、実際に現地に足を運び、調べることから始めました。そこで分かったことは、まず、宿泊客は、ビジネスホテルでありながらも、若者やカップル、インバウンドの方も多く利用していること、そして、周辺には、神社、お寺、商店街、喫茶店、古着屋などレトロ感溢れる観光資源が多く残る街並みに囲まれていることが分かりました。そこで私たちは、最近若者の間で話題になっているレトロブームに着目し、マップのコンセプトをレトロ好き、ターゲット層を2,30代と決めました。そして、なぜ、若者がレトロに惹かれるのかを調べ、よりコンセプトを具体的にしたマップ作りを目指しました。
そして、マップ作りで特に注目したエリアが、ホテルエルシエント大阪梅田から一駅、徒歩でも10分の距離にある中崎町です。中崎町は喫茶店、カフェ、雑貨屋、古着屋などが多く並んでおり、奇跡的に戦災をまぬがれた地域でもあることから、昔ながらの長屋や民家が多く残っています。そして、今では若者が古い建物を生かした個性的なお店を構えていて、国内外のレトロ好きの若者にインスタ映えスポットとしても人気のある町である、中崎町のマップを作ることにしました。
マップ作りは、初めてということもあり、最初はなかなかうまく進まなく、自分なりに試行錯誤をしながら、マップを完成することができました。
そして2月10日、ホテルエルシエント大阪梅田に行き、完成したマップをホテルの関係者に見せ、このマップ作りに至った背景など、プレゼンテーションしました。ホテルの関係者よりお褒めの言葉をいただき、頑張ってよかったなと感じました。しかし、プレゼンテーションの仕方など、改善すべき点も気づきましたので、この経験を活かし今後の活動に取り組んでいきたいと思います。
 最後に来年の活動に向けて、2月18日、李ゼミの4年生が行ったあわら市観光協会との連携活動の研究成果報告会に参加しました。先輩たちの発表や当日参加者の方々のコメントを聞いて、先輩たちは現地に何度も足を運び、そこで課題を見つけ出し、さらに課題解決に向けた提案を行うなど、あわら市の活性化に向けて積極的に取り組んでいることがよくわかりました。そして参加者の方々は、その提案にとても納得している様子で、議論の中から次年度の活動への提案が行われ、研究成果報告を行うことは、とてもいい機会だなと感じ、今後のゼミ活動においてとてもいい経験になりました。
(国際観光学部2年 半田 燿大)

学生活動状況報告

国際観光学部2年 林田 祐久

 私たち李ゼミは、今年度ホテルエルシエント大阪梅田と連携し、ホテル周辺地域の観光魅力を発信するためのマップ作りに取り組んできました。これまでマップ制作にあたってどのような取り組みをしたのか報告します。
 私たちは、2グループに分かれ、それぞれ別々のテーマでマップ作りに取り組みました。私のグループでは、「2,30代レトロ好き若年層に向けたマップ」を作りました。近頃2,30代の若い世代の間でレトロブームがあり、また、ホテル周辺にはレトロな雰囲気が漂う若者に人気の町である中崎町があるためです。中崎町は昭和のレトロな町並みが残っており、カフェや古着屋、雑貨屋などが増えている町です。
マップ作りに向けて、まず、ホテルエルシエント大阪梅田やその周辺の観光資源の情報について、インターネットを中心に調べました。その上で、2024年11月にはホテルエルシエント大阪梅田周辺地域に出向き、実地調査を行いました。また、作成したマップの完成度をより高めるために、2025年1月25日に阪南大学学内にて開催された4学部合ゼミ研究報告会に参加し、発表を行いました。ゼミ活動が始まってから、初めての多くの人前での発表だったので緊張しましたが、発表の仕方や、質問の対応などについて学ぶことができました。また、他学部合同の発表会だったので他の発表を参考にすることができたことや、良いアドバイスをいただくこともできました。
そして、2月10日、ホテルエルシエント大阪梅田で最終報告会を行いました。発表では、ホテルエルシエント大阪梅田の関係者の方々を前にして非常に緊張しました。今回の発表は緊張もあり声が小さくなってしまったので、次回の発表では注意したいと思います。また、最後に現場で働く方から自らの経験を踏まえての貴重なコメントをいただき、良い経験になりました。
 最後に2月18日には、福井県芦原温泉で開催された4年生のあわら市観光協会との連携活動の研究成果報告会へ行かせていただきました。現地の方々は4年生の先輩たちの発表に対し、若者ならではの視点に感心している様子でした。私は、4年生の発表を聞いて感じたことは、質疑応答では的確な受け答えが求められるため、事前の準備がとても重要だと感じました。また、予想外の質問をされた時の対応力も必要だと感じました。
今後3年生での活動では、分かりやすく伝えるスキルを磨き、発表の質を向上させたいと思います。また、積極的に活動に参加し自らの成長に繋げていきたいです。

国際観光学部2年 上野 響也

 私たち李ゼミは2年生後期の取り組みとしてホテルエルシエント大阪梅田と提携してホテル周辺の観光魅力の発信のためのマップ作りを行いました。まず、マップの作り方の基礎を学び、作るにあたって必要な情報を収集するためホテル周辺を見て歩くなど、フィールドワークを2回行いました。また、マップは使う目的やニーズによって求める情報が異なると考え、私たちのグループは、20代女性のホテル利用に関するニーズに着目し、インスタ映え好きの20代女性のためのマップを提案しました。インスタ好きな20代女性に必要な情報をしるために、インターネット資料を考察し、20代女性の自己投資やSNS利用の傾向などを調べ、伝えたい情報を簡潔に伝えることを意識しました。
 これまで考察した内容とそれを基に作成したマップをもって2025年1月25日に阪南大学学内にて開催された4学部合同ゼミ研究報告会に参加し、発表を行いました。私たち以外のゼミの活動を知ることは初めてであり、他のゼミの資料や発表の仕方など勉強になりました。私自身も人前に立って発表したことがなかったため良い経験となりました。
 その経験を踏まえて、2月10日に提携先のホテルエルシエント大阪梅田で最終報告会を行いました。実際にホテルで勤務している方々の前で発表をしたので緊張しましたが、学内の発表会での発表経験や何度も試行錯誤をして作ったマップと資料だったので自信をもって挑むことができたのが良かったと考えます。今後就職活動でグループディスカッションやグループでの活動を行う時には今回の活動で学んだことを生かしたいと考えます。また、3年生になって行う活動でも今回学んだ資料作成や人前での発表を生かしてより磨きをかけたいと考えます。

連携先コメント

株式会社関電アメニックス(ホテルエルシエント大阪梅田)
人財活躍グループ 菅澤 砂智子 様

 ホテル周辺MAPの作成および、プレゼン発表ありがとうございました。
SNSでの投稿を訴求すべく、レトロブーム(昭和)を軸として案をいただきました。
目の付け所が良く、ホテルの客層を理解いただいた素晴らしい内容でした。
“地図があればお客さまが来る”わけではありませんので、そこの訴求にもう一工夫があればすぐにでも活用したい内容になっていたと思います。
エルシエント大阪梅田はインバウントのお客さまが多いので、日本語版と英語版、もしくは、日本語の下に英語表記など、インバウントを意識したMAPがあっても良かったと思います。
エルシエント大阪梅田のことについて一生懸命考えていただき、また、鋭い観点でご指摘いただいたことについて活かせるよう努力していきます。
本活動を通じ、更にホテル業界に興味を持っていただくきっかけとなっていれば嬉しく思います。
 今後ともよろしくお願いします。ありがとうございました。

教員コメント

国際学部 国際観光学科
李 貞順 教授

 本キャリアゼミは、連携先である(株)関電アメニックスが運営するホテルエルシエント大阪梅田に対し、まず、ホテルが良いサービスを提供するために取り組むべき課題の発見、そしてその課題解決に向けて宿泊プランの企画・提案を行います。
 今年度は、2年次生の活動として、同社のホテルサービスの特徴を学ぶとともに、宿泊客の利便性向上に向けてホテル周辺の観光魅力の発信のためのマップ作りに取り組みました。具体的には、ホテルエルシエント大阪梅田の施設の特徴やホテル周辺の街並み、観光資源等を調べ、ホテル周辺の観光魅力が伝わるようなマップ作りを目指しました。マップ作りにあたって、まず、9月~10月にかけて、ホテルエルシエント大阪梅田の周辺を見て歩くなど、ホテルのもつ魅力や特徴などを知るために現地視察を実施しました。そして、宿泊ターゲット層やそのターゲット層に沿ったコンセプトを定めるために、宿泊旅行の旅行目的やホテル利用時に期待するもの等に関して、様々な研究機関が行ったリサーチ調査を収集・分析しました。さらに、2025年1月25日には、阪南大学の学内で開催された4学部5ゼミ研究発表会で発表を行い、自らが作成したマップの内容に関して多面的に検討を深め、2025年2月10日、ホテルエルシエント大阪梅田の関係者を交え、最終報告会を行いました。
 このようなキャリアゼミ活動の経験(課題の発見、課題解決に向けての熟考、実践的なリサーチなど)は、観光事像を多面的に捉え、観光学に関する知識を深めたとともに、今後の就職活動にとっても大きなメリットとなり、卒業後、就職先での即戦力にも繋がるのではないかと考えます。

参加学生一覧

上野 響也、林田 祐久、半田 耀大