国際観光学部 塩路ゼミ1年生が嵐山で外国人観光客調査

 国際学部 塩路研究室の1年生が、2024年12月7日に京都嵐山でフィールドワークを行いました。2度目のフィールドワークとなる今回は、嵐山を訪れている外国人観光客へのインタビュー形式の観光調査を実施しました。授業では、後期のフィールドワークをどこで、何を、何のために、どのように行うかを事前に考えることから始めました。学生たちの多様な意見から、場所が嵐山に決定し、外国人観光客への調査によって嵐山や京都、さらに日本を訪れる旅行の現状を明らかにすることになりました。質問項目は皆で考え、それを英語にして、国際学部の英語担当教員であるCaldwell先生に授業に参加してもらい、質問の英語表現についてより明確なものになるように学生に教えてもらいました。その際に、回答にはどのようなものがあるか、英語が聞き取れなかった時の表現など、実際のインタビューに必要な英語表現も学びました。その上で、本学のEnglish Spaceをゼミで訪れ、2人のネイティブスピーカーの先生にインタビューのシミレーション練習を何度もしてもらいました。以上の準備と嵐山の歴史や観光の現状に関する下調べを経て、当日のフィールドワークを行いました。今回は、その体験を通して学生たちが感じたことや考えたことについて報告します。
  
 

学生活動状況報告

『嵐山における外国人観光客インタビュー調査』

1年生 Supyae Phyo
 今回のフィールドワークでは、嵐山を訪れる外国人観光客にインタビューを行い、彼らが日本に対して抱くイメージや、嵐山を観光地としてどのように感じているかを調査しました。ドバイ、アメリカ、マレーシア、韓国など、様々な国から来た観光客に話を聞くことができ、彼らの視点から日本や嵐山の魅力を再確認することができました。
 外国人観光客が持っている日本に対するイメージは、共通して「空気がきれい」「日本人は礼儀正しい」「おもてなしの精神が素晴らしい」といったポジティブな意見が多く見られました。ドバイから来た観光客は「日本の街並みは非常に整然としていて、どこに行っても清潔だ」と話しており、特に環境面での印象が強かったようです。アメリカから来た観光客は、「日本人は非常に親切で、道に迷ったときにすぐに助けてくれる」と言い、日本人のホスピタリティに感銘を受けていました。マレーシアや韓国から来た観光客も、礼儀やマナーを守る日本の文化に対して高い評価をしており、観光地での整然とした雰囲気に感動していました。
 嵐山は、自然と歴史が調和した美しい観光地です。観光地としての魅力は、特にその静けさと自然の美しさにあります。竹林の小道や渡月橋など、嵐山の景観に感動したという声が多く、韓国から来た観光客は「竹林を歩くと、映画の中にいるような感覚になる」と話していました。マレーシアからの観光客は、「日本の自然と歴史が一体となっている点が魅力的」と語り、嵐山のような場所で日本の文化を深く感じられることに喜びを感じている様子でした。また、嵐山周辺では、茶道や着物の体験、和菓子作りなど、日本の伝統文化を体験できる場所が多く、外国人観光客にも好評でした。
 今回のフィールドワークを通じて、英語の重要性も改めて感じました。嵐山のような観光地では、多くの外国人観光客が訪れるため、英語を使用する機会が多くあります。しかし、観光地内で英語を話せるスタッフや案内が不足していると感じる場面もありました。例えば、飲食店や土産物店で英語を話せるスタッフが少なく、外国人観光客が言葉の壁に直面している様子が見受けられました。この点では、今後の改善が求められると感じました。例えば、英語や他の言語に対応した案内を増やすことが、観光客の満足度を高めるためには重要だと思います。
 一方で、言葉が通じなくても、親切な態度やジェスチャーでのコミュニケーションが外国人観光客に安心感を与えている場面もありました。英語が話せなくても、温かい「おもてなし」の精神が外国人観光客に伝わり、言葉の壁を超えて良い印象を与えることができていると感じました。
 嵐山でのフィールドワークを通じて、外国人観光客が日本に対して非常に高い評価をしていることがわかりました。特に、日本の清潔さや礼儀正しさ、そしておもてなしの精神に対する評価は非常に高く、嵐山のような観光地もその魅力がしっかりと伝わっていることを実感しました。さらに、英語をはじめとする多言語対応が進めば、より多くの外国人観光客が安心して楽しむことができ、観光地としての魅力がさらに高まると感じました。日本の観光地は、その美しい自然や文化を通じて、世界中の人々に特別な体験を提供できる場所であると改めて思いました。
 
    

『日本の観光地「嵐山」を訪れて』

 1年生 春田 花音
 今回、塩路ゼミでは京都・嵐山へフィールドワークに行きました。フィールドワークの目的は「外国人観光客へのインタビュー」です。事前にインタビュー内容を考え、国際学部のコールドウェル先生やイングリッシュ・スペースのネイティブの先生方にご指導いただきながらフィールドワークに備えて何度も練習を重ねました。嵐山では主に、渡月橋、天龍寺でインタビューをしました。紅葉を綺麗に見ることができる時期だったこともあり、たくさんの観光客で賑わっていました。渡月橋から見る紅葉ももちろん美しいのですが、世界遺産にも認定されている天龍寺では、曹源地庭園の池に映った紅葉を見ることができ、さらに美しく感じました。
 野宮神社から天龍寺北門を通り大河内山荘へ抜ける道である竹林の小径では、竹林の中に差し込む光と紅葉を同時に見ることができ、素晴らしい光景でした。外国人観光客はオーストラリアから来ている人が多く見られました。また、誰に話しかけてもみんな笑顔で寄り添って話を聞いてくださったうえ、答える時にも私たちに分かりやすいように話すスピードを遅くしたり分かりやすい発音で答えてくださり人の温かさを感じました。最後の質問で、日本の印象について聞くと、ほとんどの人が口をそろえて、「美しい、綺麗、優しい」と回答してくれました。日本に住んでいると慣れて忘れてしまっていたことを思い出させてもらい、改めて日本の良さを痛感しました。
 しかし、嵐山では、近年、問題視されている京都でのオーバーツーリズムが目に見えて分かりました。京都では、日本の中でもより日本・和を感じることができる場所として人気のスポットであるため、観光客が大幅に増加し、観光業に良い影響をもたらしています。その反面、オーバーツーリズムの影響で地域住民には悪影響が出ており、住民がバスに乗れなくなっているニュースを見ました。そのため、観光客を分散させる必要があると考えました。
 普段、観光地へ行っても外国人観光客の方と話す機会はほとんどないため、今回のフィールドワークを通じて沢山の外国人の方々とコミュニケーションをとることができ、充実した日になりました。ゼミ内でも、普段の授業ではあまり話さない人とも協力し合うことで仲が深まり、とても良い時間でした。これからもっとたくさんの外国人の方とコミュニケーションをとってその人の国の良いところや文化を教えてもらったり、自国の良さをスムーズに伝えることができるように、今よりももっと語学や異文化理解の勉学に精進したいと思いました。最後に、旅行中の貴重な時間を割いてインタビューに答えてくださった外国人の方々に感謝します。
 

    


『外国人観光客が見た嵐山』

1年生 寺田 帆志
 12月7日に国際観光学科の大学入門ゼミのフィールドワークが行われ、京都の有名な観光地である嵐山を訪れました。事前に授業で、嵐山にはどのようなものがあるのか、どのような魅力があるのかを下調べしてから行きました。今回のフィールドワークでは、外国人観光客を対象に、どこの国から訪れたのか、嵐山で何をしたのか、外国人観光客から見る日本という国の印象など、9つの質問を中心に英語でインタビュー調査を行いました。
 インタビュー調査をして気づいたことは、嵐山に訪れる観光客は、アジア、北米、ヨーロッパなど世界各国から観光に訪れているということです。そのなかでもアメリカからの観光客が多いと感じました。「日本に訪れるのは何回目か」という質問には、初めて訪れたという人もいれば、何回も訪れたことがあるという人もいました。そして、「嵐山をどこで知ったのか」という質問をすると、ほとんどの人が「SNSで知った」と言っていました。やはり、現代の人は主にSNSを活用して観光地に関する情報を集めているということに気づきました。
 「嵐山でなにをしたのか」という質問には、主に「竹林」、「天龍寺」に訪れたと答える人が多く、意外にも食べ歩きやおみやげを買ったという人は少ないという結果でした。
 「次に日本にどのくらい滞在するのか」、「日本での旅行プランはどのようなものか」という質問には、旅行で長く滞在する人もいれば、日本に留学に来ている人、日本に住んでいる人などもいました。旅行プランは、東京に行く人が最も多く、大阪、京都に行くという人も多かった印象でした。日本の大都市は世界的に見ても、有名であり注目されていると感じました。
 「日本の印象は何か」という質問には、「とても美しい」、「安全」、「人々が優しい」などの回答がありました。日本人の良さが外国人にも伝わっていると感じました。嵐山という観光地の魅力は、川、橋、山の美しい調和が魅力的で四季折々に風情ある景色を楽しむことができる点です。外国人観光客が迷わずに観光できるように、英語表記の看板が多く設置されていることも気づきました。                  
 外国人にインタビュー調査をして思ったことは、声をかけるとどこの国の人も明るく返事をしてくださり、本当に優しい人が多かったことです。私がわからない言葉があっても私が理解できるまで、ジェスチャーを使って何回も説明してくれました。そして、なにより外国人にインタビューをするということは初めてで、なかなか経験できるものではなく、これを機にさらに英語を話せるようになり、外国人とさらに深いコミュニケーションをとってみたいと思いました。 

  

  

『外国人観光客インタビューを通して』

1年生 小笠原 温人
  今回のフィールドワークは「外国人観光客インタビュー」を目的に外国人観光客が多い京都の嵐山を自分たちで選んで行きました。予想通り外国人観光客はかなり多く、スムーズにインタビューできました。外国人はとてもやさしく、笑顔で答えてくれるため聞きやすかったです。インタビュー内容は、「どこから来ましたか?」や、「嵐山で何がおいしかったですか?」など質問の内容も、自分たちで意見を出し合い、それを英語に直し、いかに外国人に通じやすくなるかゼミのメンバーと試行錯誤して考えました。嵐山には多国籍な外国人が多く来ており、「中国」や「アメリカ」、「カタール」から観光に来ている人たちもいました。アメリカの人でなくても、英語を話せる人が大半であり、「世界の共通言語は英語なのか」と思うと、もう少ししっかり勉強しようと痛感しました。
 「何で嵐山を知ったのですか?」という質問には、「Google」や「Tik Tok」が大半で日本の有名な観光地が外国人のソーシャルメディアに多く表示されていることがわかりました。私たちは、嵐山の中でも「渡月橋」や「天龍寺」など場所を変え、インタビューを行いました。基本的に質問の答えは変わらず、「Google」や「Tik Tok」から場所を知ったという人が多く見られ、やはりソーシャルメディアが強いことを実感しました。インタビューを行ったすべての外国人が共通して、「嵐山は美しい」「日本は美しい」と言ってくれたので、インタビューを行っている私たちも気分が良くなりました。私は観光で嵐山に行ったことがありますが、私もソーシャルメディアを見て、「紅葉が美しそう。見に行きたい!」と思い行きました。美しいと思うものは人それぞれですが、観光地に求める感性は世界共通なのかもしれません。その意味で、嵐山は万人受けする観光地だと感じました。
 いろいろな視点から観光地を見ることは、とても面白いことがわかり、私たちが遊びに行っていた『嵐山』を「訪問者」から、「待ち受ける立場」に変えることで、また別の見方が生まれ、新たな発見に気づくことができました。例えば、誰と訪問しているかです。外国人の多くは家族で来ている人が多く、子供たちも笑顔でインタビューを受けてくれました。時には、友達同士であったり、カップルで来ていたりと、老若男女に愛されている観光地だと実感しました。
 外国人に対して英語でインタビューをすることは生まれて初めてであり、とても緊張していました。しかし、外国人の方々がやさしく、通じやすいように接してくれたおかげで何とか聞き取ることができました。塩路ゼミに入り、貴重な経験を体験させていただきとても感謝しています。
 
  

『嵐山の外国人観光客にアンケートをして』

1年生 山田 雅久
 12月7日に嵐山で外国人観光客に英語でアンケートを行いました。私は8人の外国人観光客に「どこの国から来たのか」や「どのようにして嵐山を知ったか」などの9つの質問をしました。彼らは、さまざまな国から来ていましたが、同じような答えが返ってきた質問が2つありました。一つ目は、「どのような旅行プランできましたか」という質問です。これには、ほとんどの人が東京、大阪に行ったと言っていたので、東京や大阪は外国人に有名で人気のある都市なのだと改めて実感しました。2つ目は、「日本に来てどのような印象を持ちましたか」という質問です。これには、「美しい」、「きれい」、「伝統的な感じがいい」、など場所についてのことが多かったですが、「人が優しい」、「おもしろい」など人間性についてのこともたくさん話してくれました。
 外国人観光客は、とてもフレンドリーに笑顔で話してくれる方が多かったです。断られたことが何回かありましたが、笑顔で接してくれたので、とてもいい気分になりました。しかし、一度だけ無視をされた時があり、その時は少し気分が下がりましたが、これも経験だと切り替えて、インタビューを続けました。聞いた人の中に、日本に2年以上住んでいる人や日本に来て2ヶ月経つ人など、日本と関わりのある人とも出会いました。その人たちが「日本に住んでいて感じたこと」を聞いた際、日本人はとても親切で、町がきれいな状態を維持しようとする努力がすばらしい、と言っていました。
 その際、私たち日本人は、そのようなことを意識していませんが、海外から来た人は日本はどこに行ってもゴミがあまりなくて、きれいだと言うので、そのイメージが消えないように、落ちているゴミは拾うなど、きれいな状態を維持にするために私たちもできることはしていかないといけないと思いました。
 今回8人の外国人観光客に話を聞きましたが、本当に色々な国から来ていました。例えば、ウクライナ、ロシア、ベトナム、アメリカなどです。なぜこんなにいろいろな国に嵐山のことが知られているか考えました。「どのようにして嵐山を知ったか」という質問で、聞く前に予想していたのは、テレビやインターネットが多いというものでした。しかし、実際はガイドブックやパンフレットなどのネットではなく、物理的なもので知ったという人が多かったので驚きました。最後に、今回のフィールドワークでは外国人観光客のほとんどが日本に対して好印象を持っていたので、この印象が悪くならないようにしないといけないと思いました。
 
  

『外国人観光客の種類』

 1年生 リュウ シュウセン
 12月7日、私は嵐山で多くの外国人観光客にインタビューをしました。インタビューの過程はとても楽しくてやりがいがありました。さまざまな国からの観光客と交流することで、日本の観光地に関する理解が深まっただけでなく、日本文化への影響についても新たに理解することができました。
 今回の調査では、ヨーロッパ、アメリカ、中国、韓国などからの観光客がほとんどでした。初めて日本を訪れる好奇心旺盛な人もいれば、何度も来日しているベテランの人もいました。アメリカからの観光客は、嵐山のことを知ったきっかけは、母親が何年も前に嵐山を旅行したからだと話してくれました。母親の話から嵐山がとても美しいと感じたので、日本への旅行も思いついたといいます。中国からの観光客は、インターネットで嵐山の景色を見て、嵐山の紅葉がとても美しいと思って嵐山に来たと話していました。
 これらの会話から、「リピーター」効果とデジタル・プロモーションが現代の日本の観光において重要な役割を果たしていることが簡単にわかりました。日本を訪れたことがない、または一度しか訪れたことがない観光客であっても、家族や友人からの口コミやオンラインプラットフォームでの多面的なプロモーションを通じて、現地の景勝地、文化体験、特別なアクティビティに強い関心を抱くでしょう。この種の情報が広く発信されることは、観光客の目的地への憧れを深めるだけでなく、日本の観光産業の持続可能な発展への着実な動機にもつながると思いました。
 嵐山の観光客の主なアクティビティも多岐にわたりますが、最も人気のあるものは間違いなく「竹林」と「紅葉狩り」でした。多くの観光客が小道で写真を撮ったり、竹林の真ん中に立って嵐山を目に収めようとしていました。また、人力車によるユニークな移動手段も多くの観光客の注目を集めています。体験者に直接インタビューすることはできませんでしたが、体験者の多くが主に欧米諸国からの観光客であることは観察からも容易に分かります。伝統文化と観光体験を組み合わせた観光プロジェクトとして、人力車はその独特の楽しさと新鮮さで海外観光客を魅了する重要なハイライトとなっており、また地元の観光文化に独特の雰囲気を加えていると思いました。
 嵐山の食べ物について、インタビューした観光客の答えはさまざまでしたが、間違いなく「抹茶」が最も人気のある選択肢でした。濃厚で香り高い抹茶アイスや絶品の抹茶スイーツは、特に有名な抹茶専門店では行列ができるほどの人気となっています。また、嵐山の商店街には専門店も多く、観光客はさまざまな土産物を簡単に見つけることができます。伝統的な和菓子、ちりめん山椒から精巧な工芸品まで、あらゆるものが揃っています。これらの土産物は京都の文化遺産を反映するだけでなく、観光客が持ち帰ることでにさらにユニークな意味を与えることになります。
 インタビューの最後に、日本の全体的な印象について聞くと、ほとんどの観光客のキーワードは「清潔」「上品」「サービスの良さ」に集中しており、特にこの時点では、ほぼ全ての観光客が「清潔」を挙げていました。 街路の清潔さであれ、公共施設の衛生状態であれ、日本の環境管理は観光客に強い印象を残しています。同時に、絶妙な都市配置、絶妙な製品デザイン、行き届いたサービス体験は、日本独自の魅力をさらに示し、観光客を再び訪問させる重要な要素となっています。
 今回の嵐山での外国人観光客インタビューで、私は外国人観光客の心の中で日本が独特な位置にあることを深く認識しました。嵐山の自然の美しさ、文化的な雰囲気、人間味あふれる配慮が、世界中からの観光客を魅了しています。インタビューをしていると、美しい景色にこだわる人、食にこだわる人、日本文化を深く味わいたい人など、旅行者の志向性はさまざまであることが分かりました。
 今回のフィールドワークの経験から、嵐山の観光資源をより深く理解することができただけでなく、異なる文化的背景を持つ人々とのコミュニケーションの方法を学ぶことができました。観光客の話を聞いて、文化交流の双方向性を実感し、交流の楽しさと意義を感じました。
 
  

  

『嵐山の様子と外国人観光客について』

1年生 加藤 煕一
 私たち国際観光学科塩路ゼミは、嵐山フィールドワークに行きました。ここでは、嵐山の様子や外国人観光客インタビューをした時の様子なども含めて述べます。
 まず、12月の上旬という絶好の紅葉シーズンと土曜日であるという2つの条件により、我々が赴いた渡月橋、天龍寺、嵐山竹林の小径、そして野宮神社などには、それぞれ9割、6割、7割、9割と、前回訪れた大阪と比較しても人口の比率、並びに外国人観光客数は劣っていない程、大変混雑していました。
 次に注目した点は、ゼミの方々と阪急嵐山駅に集合した後に、事前に案を出し合って決定した「musubi cafe」という場所でとった昼食についてです。そのカフェは、嵐山駅から徒歩3分の場所に位置しており、ランチは地産地消をコンセプトとした比較的ヘルシーな料理でした。店の外観も良く、ドアの取手が丸太棒のようなものとなっていて、全体的にとてもオシャレな印象を受けました。実際に私が注文したベジタコライスセットには、スープ、サラダ、スムージー、そしてルイボスティがついていました。特に、セットの優しい味のスープに、その出汁を吸収した野菜が非常に食べ応えのあるものとなっていて、メインのタコライス自体も通常より多いキャベツに、柔らかい合いびき肉とマッチしていて好ましく推奨したいメニューでした。
 そして、インタビュー調査については、事前にゼミの皆と外国人観光客に「どういうことを尋ねたいか」について話し合い、9つの質問にまとめました。学生1人につき最大10人の外国人観光客にインタビューするという決まりで始まりました。私自身は、渡月橋から天龍寺の範囲で進めていったのですが、幸先はあまり芳しいものではなく、渡月橋自体混雑していて、急いでいる様子の方々も多くいた為、橋でのインタビューは失敗に終わりました。しかし、橋の麓には、落ち着いて観光に興じる方が見受けられたので、なんとか数人にインタビューに応じてもらいました。
 最後に私が訪れた天龍寺には、日本庭園の最高傑作と称されている天龍寺庭園があり、紅葉と相まって美しいものとなっていて、相応に人は集まっていました。しかし、渡月橋と比べると、人の流れは緩やかだったので、インタビューはスムーズに行えました。フレンドリーな人や、流暢に日本語を話す人といった様々な外国人観光客がアンケートに回答してくれたおかげで、目標としていた最大10人に達することに成功しました。
 日本人学生として、外国人観光客に嵐山の魅力や日本に来て印象に残った事を聞ける機会を貰えた点において非常に良いフィールドワークとなったと考えています。
 
 

   

『嵐山外国人観光客アンケートで気づいたこと』

1年生 辻村 智志
 12月7日に私は嵐山でのフィールドワークを行いました。このフィールドワークでは嵐山を訪れている外国人観光客にアンケート調査を行いました。「どこの国から観光に来たのか」、「日本に来たのは何回目か」などの9個の質問を事前に用意してアンケートを行いました。アンケート調査は、4カ所で行いました。まず、渡月橋の南側から始めて、渡月橋を渡り、渡月橋の北側でアンケートをしました。次に、天龍寺に向かい、天龍寺の庭園で行いました。そして竹林で調査を行い、最後に野宮神社でアンケート調査を終えました。
 アンケート調査を行い感じたことは、様々な国から日本の嵐山に訪れて観光をしているのだということです。アンケートの回答では、アメリカ・オーストラリア・スペイン・インドネシア・クウェートといった国から訪れていると分かりました。ゼミの友人に話を聞くと、さらに多くの国の方がいるということも分かりました。
 また、日本での旅行で京都以外に訪れる都道府県では、大阪・東京がとても多かったです。続いて、福岡・金沢などが挙がりました。そして、日本での滞在期間は2~3週間という方が多かったです。調査では、外国人観光客の方に日本に対してどのような印象を持っているかも質問しました。その回答には、「景観が美しい」や「食事がおいしい」といった印象や「人が多く混雑している」といった印象がありました。その中でもうれしく感じた日本に対する印象がありました。それは「人が親切」ということや「優しい」という印象です。このことで日本人に対して良い印象を持ってもらえているのはありがたいと感じたと同時に、自分自身の言葉や行動を普段から良い方向に向けられるように意識しようと考えました。
 アンケート調査をした方以外にも、たくさんの外国人観光客の方が嵐山を訪れ観光をしていることが分かりました。嵐山を含め京都はコロナの規制解除明けから外国人を含め観光客が年々増えていて、とても混雑しているということは聞いていました。しかしどのような様子かは分かりませんでしたが、実際に嵐山を訪れてみると、紅葉の季節もあってか訪れる前に思っていたよりも観光客が多く混雑している印象がありました。
 この嵐山でのアンケート調査を通して、嵐山には多くの国から観光客が訪れており、嵐山の様々な場所に行き、様々な体験をしていることが分かりました。
 
  

  

『国の壁を超えたフィールドワーク』

1年生 小松 加奈
 私たちの塩路ゼミでは、12月7日に京都嵐山の渡月橋、天龍寺、竹林の小径、野宮神社の4つの場所へフィールドワークに行きました。今回のフィールドワークの目的は、嵐山に訪れている外国人観光客にインタビュー調査をすることで、日本を訪れる外国人が何を求めているのかを知るためです。
 嵐山へは現地集合だったのですが、行きの電車の中から外国人や着物を着ている観光客が多いと感じました。集合後、京都の食材が使われた店で昼食を食べたあと、渡月橋へ行き、渡月橋周辺から外国人インタビューを始めました。そこで、私は渡月橋の下を流れる桂川を見ながら食べ歩きをしていた外国人や家族で嵐山に来ていた外国人、日本人の友達と観光に来ていた外国人など、いろんな人に声を掛けました。初めての外国人へのインタビューということで、はじめは緊張して不安でしたが、話しかけてみるとみんな笑顔で答えてくれて、難しい英単語があるときはゆっくり教えてくれたり、写真を見せてくれたりと、みんな優しく答えてくれたことが印象に残っています。インタビューで「日本で印象に残っているのは何ですか」という質問をしたところ、ほとんどの人が「日本は景色が美しくて人が優しい」と言ってもらえてとても嬉しい気持ちになりました。私が嵐山でインタビューをして驚いたことは、旅行で日本に来ているのではなく、日本に住んでいる外国人が意外と多かったことです。日本に住み始めて数年経っている人は、日本語がとても上手で難しい言葉を知っている人もいて本当に素晴らしいと思いました。
 渡月橋を渡った後、天龍寺へ行きました。天龍寺内はちょうど紅葉が綺麗な時期だったので、紅葉を楽しんでいる観光客がたくさんいて、私たちも紅葉を楽しみながらインタビューを行いました。天龍寺では、日本の大学で教師をしている外国人や一人で京都に来て観光している外国人など、たくさんの観光客に出会い、話を聞くことができました。
 私は嵐山へ行って、寺や伝統的な街並みなど、日本の文化や歴史に触れることができるところが観光客に人気な理由だと感じました。私も京都は観光をするために何度か行ったことがありますが、嵐山は日本の魅力を外国人に伝えられる観光地だと今回のフィールドワークで再確認することができました。国の壁を超えてのフィールドワークは、普段あまり関わる機会がない多様な国の外国人と関わることができて、自分自身ももっと英語の勉強を頑張ろうと思えた良い機会になりました。
 


  

『私が英語を話したくなったきっかけ』

1年 則本七海
 12月7日、私たち塩路ゼミは、今年度2回目のフィールドワークとして京都嵐山で外国人観光客調査を行いました。今回の調査は、外国人観光客がなぜ日本に来るのかを調べることが目的でした。
 私はとても不安な状態で嵐山に向かいました。なぜなら、私自身、外国人と話すことが慣れていなかったため、人見知りなので、うまく英語が伝わるか不安だったからです。事前に授業で英語でインタビューする練習は行っていましたが、いざ人を目の前にすると、やはり緊張で練習したことがすべて忘れてしまうのではないか、と不安でした。
 はじめ緊張して全然話しかけることができなかった私をみてSAの先輩が「この人に聞いてみたら?」と背中を押してくれたので、何とか調査を開始することができました。初めに話しかけた外国人は、とても優しくて、ゆっくり話す私をせかすことなく、ずっと笑顔で聞いていてくれました。その方のおかげで、その後は自分から進んで外国人に声をかけることができ、気が付いたら8人以上にアンケートを取ることができました。
 外国人の方々と話してみて、皆フレンドリーでいろんな話をしてくださったり、写真を撮ってくださったり、とても楽しかったです。しかし、私は英語をスムーズに話せるわけではないので、通じないことや反応したくても言葉が出てこなくて伝えたいことが伝わらず、もどかしさと悔しさを覚えました。この経験をきっかけに私は今、英語の勉強に励んでいます。聞き取ることができても、自分が話すことができなければ、コミュニケーションをとることが出来ないので、自分の中の単語の量を増やして、日常会話はできるようになりたいです。
 今回の調査で、日本はとても愛されていると感じました。アンケートに積極的に参加してくれたり、最後に「BIG LOVE!」と言ってくれる人がいたり、なによりこんなに嵐山に観光に来てくれていることが愛されている証拠だと思いました。
 嵐山にこんなにもたくさんの観光客が集まる理由は、「日本特有の風景」と「食べ歩き」にあると思います。実際に今回嵐山に行ってみて、私は紅葉の美しさに感動しました。12月だったので不安でしたが、赤や、黄色の紅葉を見ることができました。ずっと日本に住んでいて毎年紅葉を見に行きますが、嵐山の古風な風景と紅葉があっていてとても趣深かったです。やはり四季を感じることが出来るのは、日本特有のもので強みだなと思いました。食べ歩きの良いところは食べたいものをきれいな景色を見ながら、少量ずつ食べることができる点です。
 私は今回のフィールドワークで外国人の方々の温かさに触れ、刺激を受け、日本の良さを再確認できました。