塩路ゼミ3年生が吹田市浜屋敷でフットパス交流会

産学連携先:吹田歴史文化まちづくり協会
 国際観光学部 塩路研究室3年生が、7月14日に吹田市浜屋敷でフットパス交流会を行いました。今年度も、本学キャリアゼミとして、吹田歴史文化まちづくり協会と連携して、吹田のまちづくりについて歩いて考える活動を行なっています。同協会の拠点であるまちづくりセンター浜屋敷において、吹田まち案内人や同協会の方々(いずれも吹田市民)にご参加いただきました。3年生が2度の佐井寺エリアのまち歩きを通して発見したことや考えたことを発表し、参加者との交流や質疑応答で貴重なご意見やご指摘をいただきました。ここでは、3年生が交流会を通して感じたことや学んだことなどを報告します。

学生活動状況報告

『佐井寺の景観を守るために』

国際観光学部3年 佐古 奈月
 私たちは7月14日に吹田市の浜屋敷で地域の方々と交流会を行いました。私たちが吹田市の佐井寺地域で計2回のフットパスを行なって気づいたことや、訪問者や観光客目線で感じたことなどを実際に歩いたルートを模造紙に書いて発表をしました。
 浜屋敷に着くと多くの地域の方々が出迎えてくれました。思ったより参加者数が多かったので、少し緊張しました。それからすぐに発表準備に取りかかり、フットパスで歩いた道を模造紙に書くグループと、気づいたことや提案を書くグループに分かれて進めていきました。準備中は、地域の方々ともコミュニケーションを取れる時間だったので良かったです。発表する相手が高齢の方々が多かったため、どうすればわかりやすく伝わるかを考えなければいけなかった点が少し難しかったなと思いました。また、ゼミのみんなで発表するのは今回が初めてだったので、準備に時間がかかって、少し苦戦してしまいましたが、みんなで頑張って協力できたと思います。
 そして、模造紙に書いた図を元に、まち歩きで通った道を説明しながら、それぞれの場所で感じたことなどを発表しました。また、私達が実際に佐井寺地域を歩いて、坂道が多くて大変だなと感じたので、屋根のある休憩スポットがあるとより快適に過ごせるのではないかと思い、提案をさせて頂きました。地域の方々が真剣に私たちの発表を聞いてくれて、それに対しての質問や意見を頂きました。地域住民と私たち観光客側の意見では視点が異なっているため、私たち自身も気づかなかったことがたくさんあり、地域の方々も参考になったと言ってくださったので、とても良い機会になったと思いました。佐井寺で2回のフットパスを行い、地域住民ではない私たちは、都会と田舎を調合させたような街並みで、古い景観が残る落ち着く街という印象を持ちましたが、地域の方達もその雰囲気を大切にしているという話を伺ったので、これからもこの情緒ある街並みを残しつつ地域活性化につなげてほしいと思いました。
 浜屋敷での発表を終えて、地域の方々が佐井寺エリアを本当に大切に思っていて、今の街の雰囲気のまま地域の文化や歴史を継承していきたいという気持ちがとても伝わりました。また、私たちが地域活性化のために出来ることがあれば、そのお手伝いをしたいなと思いました。自分の知らない地域のことについて勉強してその地域の人達と交流するという機会は、なかなかないのでとても良い経験をさせて頂けたなと思います。

 

『外から佐井寺を伝える』

   国際観光学部3年 猪口 大我 
 私たち塩路ゼミ3年生は7月14日に吹田歴史文化まちづくりセンター(浜屋敷)にて、5月と6月の2回に分けて行った佐井寺まち歩きについて実際に歩いた道や気づいた点について模造紙に書いて吹田のまちづくりを行っている方たちに報告しました。はじめに私たちは、地図を作るチームと、気づいたことや分かったこと、提案できる点について書くチームに分かれて作っていきました。私は地図を作るチームに属しました。最初はどこから手を付けたらいいかわからず少し戸惑いましたが、事前に地図を下書きしていたため、出発点から順に1回目と2回目に行った道を線で描いていきました。1回目と2回目の線は分かりやすく色で変えて方向も矢印で示しました。模造紙に下書きをしていても小さなミスが多く、下書きをしてよかったなと思いました。みんなで試行錯誤しながら最初はどうなるかと思われた地図もだんだんと良くなっていきました。
 発表の際、地図チームは1回目と2回目にわかれて行い、私は2回目を担当しました。吹田市をよく理解している方たちに自分自身の言葉で伝えられるか不安で少し緊張しましたが、2人で2回目の説明を行っていたためカバーしあいながら頑張りました。次に、わかったことや提案を書いたチームの発表を終え、吹田歴史文化まちづくり協会の方たちからたくさんの意見を頂きました。佐井寺は観光地ではないので、屋根付きの休息場や公衆トイレなどがたくさんあるわけではない、私たちが取り上げた点や提案は外から来た私たちならではの意見で、住民や地域の方々の意見とまた違ったものだとおっしゃっていました。私はその時まったくその通りだと思いました。私たちが、もっと佐井寺を外からの視点ではなく1人の住民として理解を示していたら、わかったことや提案はまた変わったものになったと思いました。一方的な視点から物事を見るのではなく、外と中の双方の視点から何があるか、何を感じるかを考えて、まちを歩いていくべきだったと意見を頂いた時に感じました。また、地図に関しても、実際に発表の場にもっていくと見えなかったり、伝わりにくかったりするため、老若男女誰が見てもわかりやすい色や文字の大きさにすべきだと思いました。
 今回の交流会を通して、一方的な「外の視点」だけで考えるのではなく、住んでいたらどうなのかという長期的な「内の視点」に立ってまち歩きを改めてしてみたいと思いました。その意味で、今回の交流会での発表は、まだ改善できる点が多くあると感じました。今回学んだことを心に刻み、次のまち歩きに活かせるようにしたいと思います。

  

『浜屋敷での発表を終えて』

 国際観光学部3年 内海 蘭
 今回の交流会での発表を通して、私は学びと今後の自分自身への成長に繋がる部分を発見できたと感じました。このように感じた理由として、はじめに自分の発表に対する意識と姿勢の低さを実感したからです。私が今までに行なってきた発表は、対学生・先生で知人を対象にしたものが多かったのですが、吹田市のまち歩きの発表では実際にその地域に住んでいる人達に向けて自分自身の意見を発表しました。大人を相手に発表するには、どのような言葉選びが最善なのか、どのような態度が好印象を与えるのか、緊張感がある初めての体験をしました。
 次に、人と人が意見を交わす大切さと違う考えを受け止める難しさについて考えさせられました。私がその場を訪れて見て感じたことを伝えた際に、賛成意見もあれば否定的な意見もありました。否定的な意見に関しては、同意する点もありましたが、人それぞれの価値観があることによって、より良い対策が生まれるのだと身をもって実感しました。
 そして1回目と2回目のまち歩きを比較して思ったのは、同じ地域を歩いたのにも関わらず、似たような意見がでていなかったことに驚きました。1回目に歩いて気づいたことや考えたことは、道が狭く車が通りにくい、寺が多い、立派で大きい家が多い、坂道が多いなどが挙げられました。2回目は、自然がたくさんあった、子供連れが多い、公園が多い、図書館の中が想像以上に広かったなどが挙げられました。これらの意見を汲んだ提案として、私たちは、屋根がある休憩スポットがあると良い、つまり天候による健康面の配慮を挙げました。また、トイレを借りられる場所があると良い、つまり商業施設が少ないという点からです。さらに、老若男女が暮らしやすい街にするためには、医療機関などの施設があると良いといった意見を述べました。このように見慣れていない、住み慣れていない街を歩いてみて、いろんな視点で物事を考え、言葉にして発表することができました。
 最後に、浜屋敷での発表の中でとても印象に残っていることがあります。それは、発表後の質疑応答の時に聞かれた内容です。ひとりの男性が「まちあるきをしてみてこの地域のどこに住みたいと思いましたか」と言われて、どう答えるのが正しいのかを少し考えましたが、私は「きれいな景色の見られる高台にある家に住みたい」と答えました。このような質問に対して、現在進行形で住んでいる人たちを目の前にして答えるのには戸惑いましたが、自分自身の考えを言えたので、これまでのゼミでの発表経験の成果だと感じました。

 

『佐井寺の方との関わりを経て』

国際観光学部3年 中村 初音
 私たち塩路ゼミ3年生は、7月14日に吹田市浜屋敷で、1度目と2度目の佐井寺まち歩きを通して吹田市民ではない目線から気づいた点や提案、歩いた道などを吹田まち案内人の方々や浜屋敷の方々に発表しました。
  浜屋敷はかまどや襖、畳、芝生の庭などがあり、「和」を感じることが出来る場所でした。清潔感があり、祖父母の家の様でとても落ち着きました。 1度目の吹田まち案内人の方々に加え、数名の方がおられ、少し緊張しました。
 気づいたことや意見を模造紙に書く作業を数名が担当し、私は歩いた道を書く作業をしました。模造紙に道を書くのは、サイズ感や道の形を書くのが困難でしたが、ゼミの数名と協力し、道を書くことが出来たところで、吹田まち案内人の方が「絵を入れたりしたら分かりやすくなる」というアドバイスを下さり、千里山駅近くのフェニックスの木や向かい坂の地蔵の絵を書くことにしました。さらに、1度目に行った道と2度目に行った道を色分けして書き、分かりやすくなる工夫をしました。
 発表する際は、ホワイトボードに、作成したマップを貼り、行った道に加え、思ったことや感じたことなどを説明しました。吹田市民以外の目線で休憩所や医療施設を提案しましたが、吹田市に住んでいる参加者の方々から、佐井寺は観光地ではないので、設置のメリットがあるのかという意見を頂き、自分たちの考えには、住んでいる方の気持ちなどをあまり考えられていなかったことに気づき、もう少し住民目線でも考えられたのではないかと、少し反省しました。
 さらに、マップの書き方について、1度目と2度目の道の色を変えて、工夫をして書きましたが、1度目は、矢印の上に番号を書くなどしたら、もっと分かりやすい地図になるという意見も頂きました。これからの発表の際に分かりやすさを意識して制作をしようと思いました。参加して下さった方々は、静かに集中して聞いてくださり、私たちも緊張することなく、発表ができました。
 今回の吹田まち歩きについて発表することで、少し忘れかけていた1度目の細かい道や気づいた点などを思い出すことができました。提案などは、地域住民の方の目線になって考えることを意識したいと考えました。フットパスを通じて、佐井寺の歴史などを学びながら、歩くことを楽しめました。自分の住んでいる地域以外でも、様々な発見があり、様々な場所でフットパスを実施して、歴史など、新たな発見をしたいと思いました。

 

『浜屋敷での交流会』

国際観光学部3年  吉原 泰士
 7月14日に、私たち塩路ゼミ3年生は吹田市の浜屋敷に行きました。1回目、2回目の佐井寺エリアでのまち歩きを踏まえて、自分達が実際に歩いたルートや感じた魅力、考えたことを吹田まち案内人の方々に向けて発表しました。
 浜屋敷の建物は、少し古風な感じで畳やかまどなどがあり、新鮮味を感じることが出来ました。浜屋敷では、模造紙に気付いた点や改善点などを描くチームと実際にまち歩きを行ったルートの作成を描くチームに分かれました。私は実際にまち歩きを行ったルートの作成を描くチームになりました。模造紙に大きくルートを書く事は初めてだったので少し難しかったです。ルートを作成する上で、発表する際にどのようにすれば相手に伝わりやすいかとか、見やすくするためにはどうすれば良いかなどを考えながらゼミの仲間達と協力して作業を進めました。1回目、2回目の道のルートの色を変え、途中でまち案内人の方から大きな建物や目立つものの絵を描くとわかりやすいとアドバイスを頂きました。
 発表する際は、模造紙をホワイトボードに貼り付け、実際にまち歩きをしたルートの案内を説明しました。私は1回目のルートの発表者のサポートを行いました。吹田のまち案内人の方々がたくさんいて、発表する際には少し緊張感がありました。そして1回目、2回目のルートの説明が終わり、まち案内人の方々からアドバイスを頂きました。ルートの案内ではルートの道と方向を示す矢印の色を一緒にした方が良い点と、緑と水色とでは色彩が似ているので少し見にくいのではっきりした違いの色の方が見やすいなどのアドバイスを受けました。ルートを作成する上で自分達では気づけなかった点を知る事が出来ました。
 もう一方のチームは、改善点の発表をした際にアドバイスを頂きました。私達はまち歩きを行った際に、屋根のある休憩所やトイレなどがあると良いと提案をしました。しかし、吹田の方達からすると、個人の生活をする上では困っている事ではないし、2回のまち歩きを行った事で吹田に施設や環境を変える事は難しいと思うなどの意見がありました。確かに普段吹田で生活をしている人に街中にトイレや屋根のある休憩所は別になくても良いと思いました。
 この交流会を終えて感じた事は、発表の難しさです。ルートでは色の判別だったり、私達が思っている事と現地の人の意見の違いだったりと、発表の難しさを実感しました。浜屋敷で学んだ経験を、これからの発表に生かしていこうと思いました。

 
 

『浜屋敷で佐井寺について作成と発表』

国際観光学部3年 中谷 賢斗
 私は7月14日に吹田市の浜屋敷に行き、吹田歴史まちづくりセンターの吹田まち案内人の方や浜屋敷の方に佐井寺について発表しました。まず、3年生9人が半分に別れて模造紙2枚に佐井寺で歩いた道や提案、吹田市民ではない目線から気づいた点などを書いて発表しました。
 浜屋敷は芝生の庭や畳、襖などがあり、とても和を感じ、昔にいるような感覚になりました。中には喫茶コーナーもあり、かき氷などが提供されていました。今回は時間がなくて食べられませんでしたが、この雰囲気でのんびりと飲食できるのはなかなかないので食べたかったです。
 1枚の模造紙に気づいたことや意見、提案を書く作業ともう1枚に佐井寺で歩いた道を書く作業をしました。私は歩いた道を書く作業を担当しました。模造紙なので大きく書かないといけなくて、道の形やサイズ感などを表現するのが難しく、なかなか苦労しましたが、同じ担当の友達と協力し、道を書くことができ、そこからフェニックスの木や、地蔵の絵を追加で書きました。また、1回目に行った道と、2回目に行った道を色分けして書き、わかりやすくしました。
 作成したマップをホワイトボードに貼り、行った道を説明して、さらに思ったことや感じたことなども加えて説明しました。吹田市民以外の目線で感じたことや気づいたこと、提案を説明したところ、吹田市に住んでいる方からの意見をいただきました。それは住民にメリットがあるのかというものでした。住んでいる方の気持ちなどをあまり考えられていなかったと感じ、もっと考えて発言するべきだったと少し反省しました。また、マップの書き方についても歩いた道を色で分けて書いたところ、もう少しわかりやすくするためには、1回目は矢印の上に①など番号を書く方が良いとアドバイスをいただきました。また、色分けしていましたが、進んだ方向を表した矢印の色と異なり少し見にくく、分かりにくいという意見もいただき、これから発表の際に活用しようと思いました。
 今回の吹田まち歩きの発表を体験して、聞いている方々の気持ちになってわかりやすい方法で発表することや提案をする際には地域住民の目線になって考えて、工夫して作成しようと思いました。
 フットパスを通じて、佐井寺に歴史的な面影のある町並みが今も残されており、地域の発展とともに変遷しつつも、古くからの文化や伝統が大切に守られているということを学ぶことが出来ました。他の地域でのまち歩きもその地域の魅力を再発見し、日常生活を豊かにし、地元の文化や歴史を知り、地域社会とのつながりを深めることでもっと楽しくなると思いました。
 
 
   

『浜屋敷交流会に参加して考えたこと』

 国際観光学部3年 中山 祥哉
 私たちは7月14日に吹田市にある吹田歴史文化まちづくりセンター(浜屋敷)という場所で、以前、佐井寺のまち歩きに同伴してくださった吹田まち案内人の方々と交流会を行いました。2回行ったフットパスを活かして実際に歩いた道や気づいたこと、改善してほしい点を模造紙に書いて発表をしました。
 浜屋敷に着いて中に入ると和風の内装でした。奥には7人の吹田まち案内人の方々が既に来られて座っていて緊張感がありました。発表会にむけて2グループに分かれました。2回行ったフットパスで歩いた道を地図にして書くグループとフットパスを行ってみて気づいたことや感じたこと、改善点の提案などを書くグループに分かれました。それぞれのグループに吹田まち案内人の方々も協力してくれて、助言もあったので参考にし、スムーズに進めることができました。
 そして、完成した模造紙を吹田まち案内人の方々の前で発表をしました。私は地図のグループだったので、最初に発表をしました。まち案内人の方々も質問をしてくださり、笑ってくれたりと反応が良かったので安心しました。私たちの次に、気づいたこと、改善してほしい点をまとめたグループが発表をしました。発表を終わってまち案内人の方々から「歩いた道で住んでみたい場所はありましたか」のような話題を広げてくださる質問や改善点に関するご指摘をいただきました。私たちは、改善点として休憩所を増やしてほしいと書きましたが、まち案内人の方々は「佐井寺は私たちが見さしてもらっている、入らしてもらっているのだから、休憩所まで求めると自分勝手になると思う」という意見をくださいました。私もまち歩きで休憩する場所は少し欲しかったなと感じていたのですが、その考えが変わりました。私たちが学びや見学を目的で入る許可を得ている身なので、これ以上の要求はしてはだめだと思いました。
 浜屋敷での発表を無事に終えて、まずゼミ生全員での発表は初めてだったのですが、初めてにしては満足のいく発表ができたと思いました。まち案内人の方々の前で発表させていただいて非常に経験になりました。自分の発表スタイルや発表内容の改善点に気づきました。熱心な姿勢や温かい意見をいただいて、発表しやすく無事に終われたと思います。そして、改めてまち案内人の方々が佐井寺を大切に思っているのだと感じました。もし地域活性化のため私たちが役に立つのなら協力をしたいと思いました。
 
 

『アウトプットから学んだまち歩き』

 国際観光学部3年 前田 華花
 7月14日(日)に吹田市の相川駅近くにある吹田歴史文化まちづくりセンター(浜屋敷)を訪れました。今回は、まち歩きの1回目と2回目を比較して、みんなで考えたことや気づいたことをまとめ、吹田まち案内人の方々に向けて発表しました。私は、1回目のまち歩きに参加できなかったので、この日に初めて案内人の方々に会いました。まち案内人というだけあって、とても存在感がありました。
 まち歩きの地図を書くチームと、1回目と2回目のまち歩きで気づいたことを書くチームに分かれました。私は、気づいたことを書くチームでした。大きな模造紙に書くことで、もう一度その時のことを思い出しました。改めて、吹田市は治安が良く住みやすい街だなと思いました。なぜ治安がいいのかをみんなで話し合ったときに、子供や高齢者が多いことが一番の回答として挙げられました。私たちは、高齢者が多いことも治安の良さにつながっていると思い、これも模造紙に書きました。まち案内人の方々が私たちの机のところに来て、模造紙に書かれた内容に質問や、吹田市の公園や神社の歴史などの話をしてくださいました。私たちが分からない場所の読み方や「これってどういう意味?」など掘り下げて質問して下さったので、まち案内人の方々と話しているだけで、知識が増えた気がしました。
 両チームが書き終わり、まち案内人の方に画用紙を見せて発表しました。学生でない方に発表するのは本当に久しぶりだったので、少し緊張しました。うまく伝わるように、模造紙に書いていることに付け足して、自分の住んでいる町と比べたりなどし、自分の言葉で伝えました。全部発表し終わったときに、皆さんが笑って拍手をしてくれたので、少し達成感がありました。発表が終わった後、まち案内人の方々から「佐井寺に住むならどの辺に住みたいですか?」と質問を受けました。私は、田舎や緑が好きなので、人があまりいない坂の上に住みたいなと思いました。私は今、まだ都会のほうに住んでいて、それとは違う経験もしてみたいので、こういう考えになりました。また、発表に対しての意見もいただきました。高齢者が住みやすい街と書いていたのですが、高齢者の意見からしたら、病院などの公共施設に訪れるときに、やはり坂が辛いことや、休憩スポットを設置することに対し、他所から来る人に長居されても困るなど現地の方の意見もいただきました。現地の人しかわからない視点の意見を聞けて、実際に話を聞いて分かることがあるという事を学ぶことができた良い経験になりました。
 実際にその土地を訪れることで、わかったことは多くあり、それを伝えることで考えも深まるなど、この活動で学んだことがたくさんありました。今後は、フィールドワークだけでなく、違う課題にもアウトプットを想定して課題に取り組んでいこうと思いました。