国際観光学部 塩路ゼミ3年生がアメリカ・マレーシア・タイへ

国際観光学部 塩路研究室の3年生が、2024年8月と9月にゼミのメンバーで行く海外調査旅行としてアメリカ、マレーシア、タイを訪れました。海外が初めてという学生も多く、その中でゼミにおける自身の個人研究テーマの調査を行なったり、日本ではできない異文化体験をしたりと、果敢に挑戦したことで多くの気づきや学びがあったようです。今回は、それぞれのチームから代表者が調査旅行について報告します。

学生活動状況報告

多国籍国家マレーシアを訪れて

3年生 猪口 大我

 2024年9月9日から13日の3泊5日で私はマレーシアに行きました。マレーシアは多民族国家で主にマレー人、中国人、インド人がいます。そのためマレー料理だけでなく他の国の料理も食べてみようと思いました。行きの飛行機の機内食にはインド料理の「ブカラチキンビリヤニ」というチキンとスパイスが入ったメニューがあり食べました。米が全体的パラパラしていて食べやすかったです。
 マレーシアに到着し空港からホテルまでタクシーを利用しましたが、目的地と料金はすべてスマホで先に支払っていたので、金銭関係の心配がなく安全でした。一日目は、夜に到着したため晩御飯に向かいましたが、ラーメン屋があり、海外のラーメンが気になったので食べてみましたが、味は日本のラーメンと大差ありませんでした。ホテルのエレベーターに乗ると一階がG階とイギリス表記になっており植民地時代の名残があると感じました。
 二日目では、朝から「バドゥ洞窟」に向かいました。イスラム教が国教のマレーシアですが、バドゥ洞窟はヒンドゥー教の聖地で、多くの展示物があり、人気の観光地です。しかし、洞窟に入るまでに272段の階段を上る必要がある他、多くのサルが生息しており食べ物などが取られる恐れがあるため大変でした。乗り越えた先は、とても巨大な鍾乳洞があり、その天井にへ大きな穴があいており、そこから射し込む光がとても神秘的でした。次の目的地に向かうまでに電車を利用しましたが、日本の切符と違い、青いコインを改札に当てると入ることができました。電車内には観光客しかいないように見えました。日本とは雰囲気が違って車内は少し暗く、窓ガラスが結構割れていたので危機感を覚えました。
 次に到着したのは「セントラルマーケット」で、ここはクアラルンプールの中でもたくさんの土産物があり、ここだけでマレーシアの土産が全て買えます。そして建物内にフードコートがあったので、マレー料理の「ナレシマ」という白米と甘辛いソース、フライドチキンを食べました。セントラルマーケットの近くには、チャイナタウンがあります。ここは精巧に作られた偽物ブランドバッグなどがたくさん売られているエリアです。この道を歩けばたくさんの人たちから話しかけられることになり、中には日本語で話しかけてくる人もいるため注意が必要なエリアでした。偽物の割に完成度が高く値段が安いため、記念に買っていくのも悪くないと思いました。
 次に夕食を食べに「アロー通り」に向かいました。ここはクアラルンプールの中でも有名なフードストリートでたくさんの飲食店があります。ここでは「ホッケンミー」というやきそばを食べたのですが、通りにドリアンがたくさん売られており、その匂いがとても強く漂っていて、ホッケンミーを少し食べるのに苦労しました。夕食後向かったのは、「ペトロナスツインタワー」です。高さは452mで完成当時は世界一の高さで、目の前についたときにその高さに圧倒されました。またタワーの前では噴水ショーが行われており、多くの人が集まっていました。タワーをバックに見た噴水ショーはとても綺麗でした。
 三日目は、「ピンクモスク」に向かいました。このモスクはイスラム教徒たちが礼拝をする場所なので、観光客は一定の場所までしか入れず、半ズボンをはいている、または靴を着用していた場合ローブを着用しなければいけません。中は天井がとても高く、綺麗な模様と色合いに感動しました。
 昼前には「KLタワー」に向かいました。ここから見たマレーシアの景色は圧巻でした。マレーシアは高い建物がとても多い印象を受けました。その中でも異様な高さの建物があり、調べてみるとメルデカ118と言うビルで高さは644m、尖塔部分を合わせると700mになります。まだ完成していませんが、完成すると世界2位の高さです。
 その後、海外のマクドナルドがどのように違うか気になったため食べてみました。大きな差異はありませんでしたが、マレーシアでは食後の後片づけや返却口はなく、片づけ専用の店員がやってくれます。なにも片づけずに帰るのは違和感がありましたが、マレーシアではそれが普通でした。最終日はパビリオンというショッピングモールに行きました。とにかく大きく、多くの有名ブランドや飲食店が並んでおり、そこにいるだけで一日が過ぎるほどの大きさでした。
 マレーシアに行って分かったことはたくさんありました。多民族国家ならではの食のレパートリーの多さ、また地元の人たちの英語には独特の訛りがあり、すこし聞き取れない時もありました。そして、宗教が日常生活に密接に関係している点が日本とは大きな違いだと思いました。建物は日本より高いものが多かったですが、その横には今にも崩れそうな建物があるなど、開発されている場所との差を感じる部分もありました。マレーシアは海外旅行に行ってみたい人が行きやすい、観光の魅力溢れる国だと思いました。
 
  

  
 

挑戦の連続 アメリカ

3年生 中村 初音

 私は、夏季休暇中の9月11日から18日の7日間を利用し、ゼミのメンバー2人でアメリカのロサンゼルスで、それぞれの海外調査を行いました。渡米後、2日目と3日目に、私の個人研究テーマである「ディズニーランドのリピート率」をディズニーランド・パーク、ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー・パークの2カ所でパークに訪れていた方々に対して訪れた回数と訪れた理由について聞き取り調査を実施しました。
 直接、海外の方と話すのは初めてで緊張しましたが、笑顔で目を見て話しを聞いてくれたり、簡単な英単語を使ってくれたり、優しい人が多く、楽しく質問することが出来ました。質問の大変さもありましたが、それ以上にアメリカの方に英語で質問しているうちに達成感を得ることができ、それだけでアメリカに来た甲斐がありました。
 調査以外の観光では、アメリカと日本の違いを大きく感じた部分が2つありました。まずは、トイレです。トイレの様式は同じでしたが、アメリカには日本にはない、個室のドアの上下に大きな隙間、ドアを閉めた部分にも小さな隙間がありました。調べると、空室か否かの判断のしやすさや、トラブル防止、清掃のしやすさという理由があるそうです。さらに、トイレットペーパーが床に落ちていたり、手洗い場にティッシュペーパーが落ちていたりと、不衛生なトイレが多かった様に感じました。
 次に、会計時の会話です。日本では、値段を伝えられて「ありがとうございました」というやり取りのみの場合が多いです。アメリカでは、場所を問わず、多くの場合、「How are you?」「Where are you from?」「Have a good day」と笑顔で一声かけてくれる方が多く、良い気分になり、アメリカでの会話に慣れることが出来ました。今はその経験を活かし、アルバイト先に英語圏の方が来店された際に英語で声掛けをし、帰り際には、「Have a good night」と言ってお見送りをすることを心がけています。
 一週間で、沢山の観光地に行きましたが、最も心に残っている場所は、サンタモニカビーチです。19時が日の入りだったので、18時30分に到着しました。昔の道路である「ルート66」の看板があり、近くには遊園地や土産屋などがあり、人で溢れかえっていました。日の入りも綺麗でしたが、日の入り後の空のぼんやりした明るさがとても感動的でずっとこの景色を見ていたかったです。それを写真に収めて家族や友人に見せたくなりました。この景色を見るために、またアメリカを訪れたいと思うほどの素晴らしい光景でした。
 今回初めての海外旅行がアメリカに一週間、女子2人という不安だらけで、挑戦ばかりでしたが、アメリカで英語を使い、自分の目で見て観察、調査ができて達成感がありました。調査以外にも日本との違いや、日本の素晴らしさに気づくことが出来ました。これからも何事にも怖がらずに挑戦することを忘れずに学業、そして今後の人生を楽しみたいです。
 
  
 
  

言語の壁を越えた異文化理解

3年生 中山 祥哉

 私は、海外調査旅行で7月30日から8月3日からの5日間、タイのバンコクに行きました。自分自身海外に行くことが初めてで不安もありましたが、友達2人がいることで心強く、楽しむことができました。飛行機の影響で実質タイでの時間は3日ほどしか滞在できなかったのですが、3日以上の収穫がありました。
 1日目は、19時に関西空港から離陸にして、タイのスワンナプーム国際空港に着いたのは現地時間で23時でした。スワンナプーム国際空港に着くとタクシーを手配し、ホテルに向かいました。時間も遅く飛行機での疲れもあったので、1日目は日本のコンビニであるセブンイレブンがあったので、そこで夕飯を買い、ホテルで食べて寝ました。
 2日目は、ホテルからタクシーで移動し、「チャトゥチャック・ウィークエンド・マーケット」というバンコク最大級の市場に行きました。ここでは、衣類やインテリア、古本などの店が並んでいました。その中でも、植物を売っている店が多かったのが、印象に残っています。その後は、歩いてすぐの所にJJモールというショッピングモールがあったので寄ることにしました。その中には、古着屋が沢山並んでいました。次に、バンコクで有名なバックパーカーの聖地である「カオサン通り」に行きました。全長数百メートルの通りにマッサージ店や屋台、土産店が並んでいました。夜だったのでカオサン通りで夕食を食べました。席が一緒だったタイ人の方におすすめの観光スポットを教えてもらうなど話をしながら、楽しく食べることができました。
 3日目は、タイの有名な建築物に行き、聖地巡礼をしました。最初に「ワット・プラケオ」という寺院を訪れました。寺院の中には入らず、外観だけを見に行ったのですが、金色で特殊な形をした塔が沢山並んでいました。次に訪れたのは、「ワット・アルン」という寺院です。ここでは中に入り、内部を見に行きました。そこに日本人の方々がいて、タイの民族衣装である「シワーライ」と呼ばれる服をレンタルして写真を撮っている方もいました。ワット・アルンの寺院を取り囲む壁に描かれた「ラーマキエン物語」の壁画は、人間か動物なのか分からなく不思議な絵面でした。その後、少し離れた所にあるワット・アルン寺院とチャオプラヤー川が見えるカフェに行きました。そのチャオプラヤー川で国王の誕生祝賀行事としてボートを皆で漕ぐ水上パレードが行われていました。3日目の夕食は、タイで有名なガパオライスを食べました。タイ発祥の料理で、英語で「ホーリーバジル」を意味するタイの「ガパオ」を使った料理です。タイでは、国民食として日常的に食べられていて、至る所にガパオライスの店があり、どこにするか迷いました。お腹を満たした後は、「チャトゥチャック フライデーナイト マーケット」という場所に行きました。そのマーケットには毎週末たくさんの人が集まりますが、金曜日の午後 9 時ごろから深夜まで屋台が出店しており、夜のショッピングを楽しめました。
 4日目は、「ミリオンイヤーズ・ストーンパーク&パタヤ・クロコダイルファーム」という動物園に行きました。タイで有名なゾウとワニのパフォーマンス・ショーが開催されていて、日本では見られないものだったので訪れてよかったです。特にワニの口の中に手や頭を入れて、いつ噛み付いてくるか分からないワニを相手に、2人の飼育員が挑発している姿に驚きました。その姿を見て、他の観客たちは投げ銭をしていたので、私も思わずコインを投げました。その後、飛行機の時間が22時離陸と早い時間だったので空港に向かい、お土産を買いました。日本に着いたのは5日目の朝の7時です。
 私の初めての海外旅行はとても刺激的でした。できるだけ日本では経験できないことを選んだのですが、日本でできることを海外でしても楽しめると感じました。異なる文化や風景、人々との出会いが新鮮で、日常とは全く違う体験を楽しむことができ、特に食事や交通手段、言語の壁を乗り越えることができたのは大きな経験でした。また、思い出に残る景色や体験がたくさんあり、次回の旅行への期待が高まりました。
 
   

バンコクへの調査旅行を体験して

3年生 中谷 賢斗

 私は、7月30日から8月3日にかけて、ゼミのメンバー3人でタイのバンコクに調査旅行に行きました。30日と3日は飛行機での行き帰りで1日潰れたので、タイには実質3日間の滞在となりました。
 関西国際空港から19時45分発の飛行機に乗り、7時間かけてバンコクのスワンナプーム国際空港に到着しました。そこからはもう日本人よりタイ人がたくさんいて、言語も日本語がほぼ聞こえなくて、私は海外に行くのが初めてだったので、そこで強く異国の空気を感じました。タクシー乗り場にはタクシーが多く待機しており、タイのタクシーは価格トラブルがあるという話を聞いていたので慎重に決め、なんとかトラブルに巻き込まれずに済みました。ホテルに到着後、少しお腹が空いたので近くのセブンイレブンに向かいました。途中に野犬がいて、噛まれると狂犬病になる恐れがあるため、少し冷や汗をかきながら向かいました。レンジで温めて食べるガパオライスとファンタオレンジを買って、無事ホテルに帰りました。ガパオライスを食べると少し辛かったですが、おいしくて、海外の食べ物が自分の口に合うか少し不安だったので、安心しました。ファンタオレンジは少し甘くて、日本と少し違う味であるということもわかりました。
 次の日は、朝からタクシーに乗り、「チャトゥチャック・ウィークエンド・マーケット」に行きました。道路は、交通量が日本より格段に多く、現地に到着するのに時間がかかり、事故も起きそうで怖かったです。マーケットには、食べ物やアクセサリー、植物などの屋台が並んでおり、多くの観光客も来ていました。そこのトイレは5バーツ~10バーツ(日本円では20円~40円)かかったので、少し歩き、近くにあるショッピングモールに無料のトイレがあったので安心しました。服や小物、アクセサリー、雑貨などが売っており、バンコクは暑かったので半ズボンを買いました。日本より安く、店員にディスカウント(discount)と言ったら、安くしてくれたりするので、優しい人たちだと感じました。また、小説や映画の本を集めた本屋があり、高い所までたくさん置かれており、日本ではなかなか見ることができない光景だと思いました。
 夜になり、次はカオサン通りに行きました。多くの人がいて、色んなところで曲が大音量で流れている飲み屋街のような所でした。基本的に店内より、外で食べることのできる店の方が多くて、外の方が涼しいので、そこでガパオライスを食べました。食事の後、友人とバーで楽しい時間を過ごし、ホテルに戻りました。
  次の日は昼から「ワット・アルン」(暁の寺)に行きました。バンコクの3大寺院とも呼ばれていて、とても美しい高い建物で、3大寺院と呼ばれていることに納得しました。チャオプラヤ川沿いに建立されており、夕方にチャオプラヤ川を挟んで対岸からワット・アルンを見るのがとても景色が良いと調べていたので、そこから見えるレストランに行こうと思っていました。しかし、予約が1ヶ月前から必要な店ばかりだったので断念してカフェで食事をしました。
 夜に「ソウカイボーイ」に行きました。そこは少しカオサン通りに似ており、どの店も曲が流れており、とても賑やかで良い意味で騒がしかったです。そこで夜食はまたガパオライスを食べ、その後バーに行きました。カオサン通りに行った飲み屋と似ていました。
 最終日は朝から「サンプラーン・エレファント・グランド&ズー」という動物園に行きました。様々な動物がいて、ここは日本では見ることのできない象のショーやワニの危険なショーを見ることができます。象のショーでは、象の戦闘シーンや、サッカーボールを蹴ってPK対決をしていて、象はとても賢いと感じました。ワニのショーではワニの口を開け、そこに手を入れ、噛むと同時に手を引いて噛まれないという技を披露していました。何度も練習してショーを披露していると考えるととても度胸がいると感じました。夕方頃にショッピングモールに行き、ガパオライスを食べお土産を買いました。それからスワンナプーム国際空港に向かい、深夜1時15分発の飛行機に乗って8時間かけて日本に帰ってきました。
 この3日間、交通量や食べ物や飲み物の味の違い、街、ガパオライスが600円で食べれたり、水が30~50円ほどで飲める物価の安さなど、日本文化との違いを学ぶことができました。今回のタイは、バンコクだけだったので、他にもプーケットやパタヤにも行きたいと感じました。