産学連携先:関西エアポート株式会社

 本年度は「関西エアポート株式会社」、「タイ国政府観光庁」とのマーケティング、プロモーションに関する研究を行いました。この報告では「関西エアポート株式会社」との共同研究チームを取り上げました。4名の学生が「大学生のアウトバウンドの現状とそれにともなうプロモーション方法」をテーマに研究を進めました。課題となっている若年層のアウトバンドのPRの有効な手段とそのコンテンツについて、学生へのアンケートや企業の過去のデータを検証し、有効なPR手段を提案しました。
 お忙しい中ご協力くださった関西エアポート株式会社マーケティング部の筒井様、担当部署の方々に心よりお礼を申し上げます。
 以下、学生の報告です。

(国際学部 国際観光学科 教授 清水 苗穂子)

学生活動状況報告

 国際観光学部3年 土井 太河
 3チームに分かれて3年生の研究活動を行ってきましたが、私たちは「関西エアポート株式会社」の研究を行いました。
 私達の研究は、インバウンドが増加し続ける一方、アウトバウンドは減少しているという点に疑問を抱き、現状を分析するところから始まりました。研究を続けていくうえで、大学生をターゲットに、Instagramを用いたプロモーションが有効であると判明し、それを実行するために、大学生のアウトバウンドに関する意識や、海外旅行に関するニーズを探ることにしました。そのために、私達はアンケート調査やヒアリング調査を行い、大学生のリアルの声を収集することにしました。
 今回のゼミ活動は、テーマを選定するのに時間がかかったり、先入観で物事を判断したためうまく進まなかったり大変苦労しました。しかし、これらの経験から研究を進めていく中で、先入観で物事を判断するのではなく、事実や結果に基づいて検証を進めていくことが、研究において重要であることを深く理解することができ、多くのことを学びました。
 2月に関西エアポート株式会社の関空のオフィスに出向き、研究の最終報告を行いました。緊張しましたが、自分なりに伝えたいところを強調して報告できたと感じ、手応えもありました。清水先生の手厚いサポートのお陰で、担当者の方からも肯定的な意見をいただくことができました。
 最後に、アンケートに協力いただいた学生方、先生、そして関西エアポート株式会社の皆様、心よりお礼申し上げます。今回の研究で学んだ経験を、今後の学生生活にも活かしていきたいと思います。
  



 

連携先コメント

関西エアポート株式会社
マーケティング部 パートナーマーケティンググループ 筒井 千恵 様

この度は貴学の学生による「大学生のアウトバウンドの現状とそれに伴うプロモーション方法」に関する研究報告を拝聴する貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。また、学生を指導いただいた清水先生にも心より感謝申し上げます。
今回の研究報告は、研究背景、目的、方法が明確で、順序立てて進められており非常に分かりやすかったです。さらに実施されたアンケート調査結果から、弊社では把握できないリアルな大学生の海外旅行経験が分かり、LCCの認知度がまだ十分でないことも理解できました。また、SNSを活用した具体的な施策提案も非常に参考になりました。
今後も貴大学との連携を大切にし、最高の顧客満足を追求し実現してまいります。