2024年1月27日(土)にヨドコウスタジアムで開催された皇后杯 JFA 第45回全日本女子サッカー選手権大会においてフィールドワークを実施してきました。皇后杯とは、公益財団法人日本サッカー協会(以下、JFA)が主催する大会で、日本国内のアマチュアとプロを含めた女子サッカーの頂点を決める大会です。試合中はもちろん、試合前の雰囲気や、試合後のセレモニーといったイベント運営にも注目して視察しました。日本最高峰の女子サッカーの舞台ではどのように運営されているのか、フィールドワークを通して学んだことを報告させていただきます。
学生活動状況報告書
■流通学部 2年 太田 莉生
日本女子サッカーの頂点を決める皇后杯決勝を見に行かせていただきました。浦和レッズのサポーターの熱は凄く、埼玉からかなり多くの方が来場されていたようで驚きました。男子とは違い、ゴール裏を解放せずに運営されていた点やスタンド上段の空席が目立っていたことから女子サッカーの普及がまだまだ発展途中であると感じました。後半アディショナルにINACが追いつき、延長戦、PKの末に逆転勝利を決めましたがスタジアムの盛り上がりや見応えという部分では男子サッカーと同じように伸びしろがあると思いました。
■流通学部 2年 木口 友貴
初めて、女子サッカーの試合を見た感想としては、普通にレベルが高いなと感じました。戦術がチームに落とし込まれおり、両方のやりたいことが見える試合でした。試合内容的には、最後の最後にPKで追いついた神戸が優勝するという波乱な展開で面白かったです。ただ、Jリーグの試合の時のように、屋台がひとつも出ていなかったので、男子サッカーと女子サッカーの差が見えたのかなと思います。ですが、試合内容は普通に面白かったので、まだまだ、大きくなれると思います。
ウォーミングアップの様子。ゴール裏には多くの横断幕が見えます。
浦和サポーターの様子
試合前の様子。決勝戦ということでマーチバンドによる演奏もありました。
表彰セレモニーの様子
教員コメント
流通学部
赤阪 修 准教授
中間報告とは打って変わって、国内女子最高峰の大会でフィールドワークを行いました。国際試合や男子サッカーとの違い、またJリーグとJFAという主催団体の違いによるイベント構成の違いにも注目しました。多くの人にとっては2011年FIFA女子ワールドカップ優勝というなでしこジャパンの躍進が、日本女子サッカーとしての記憶に一番新しいかもしれません。その後2021年に女子プロリーグのWEリーグが開幕しました。今日の入場者数は2625人と男子にはまだまだ及ばない状況でした。単純に男子サッカーと比べるのではなく、女子サッカーならではの楽しみ方を、今後新しい世代を中心に見つけていくことが、日本女子サッカーの明るい未来が見えるのではないかと思いました。これからも女性スポーツの魅力を肌で感じる機会を設けていきたいと思います。