2/12(水)・安城ゼミ・千島ゼミ合同でハルカスキャンパスに集合し、緑松祭に来場された高校生以上を対象に行った「香りアンケート調査」の結果報告会を実施しました。昨年、両ゼミは「市場ニーズをブランドに反映させるプロセスとデータを活用した顧客育成」の類似した研究領域を持つことから、ゼミ活動と企業研究のコラボレーションに取り組みました。
結果報告会は、学祭でコラボレーションを行った塩野香料 株式会社 事業企画グループの岡本ひかる様から「マーケティング・ワークショップ」と題し、得られた調査情報の見方と、アンケート回答の傾向を活用し商品化につなげる方法をご紹介いただきました。

実際の商品開発では、①「市場調査」と題して顧客の動向を把握、② 調査結果に基づき「商品コンセプト」を設定、③ コンセプトに基づく「商品化(提案)」、④ マーケティング視点で「販売戦略」を策定、⑤「市場へ投入・普及」、という段階的なプロセスがあります。今回は、企業が取り組む①の顧客の動向を把握するプロセスの一部を体験できる機会となりました。

参加した両ゼミ生のコメント

・年齢が30代から40代に上がるだけで、ランキング下位から上位になる香りがあったり、ボディクリームと車の芳香剤とでは人気の香りが違っていたり、一つ条件が変わるだけで人々の香りに対する嗜好がこんなに変わるということに驚かされた。

・マーケティングリサーチを行う際、最初に立てた仮説に拘り過ぎてしまうと、それを裏付ける根拠となるデータ収集に偏ってしまうと感じた。そのため、仮説にとらわれない視点で状況を観察し、幅広い情報をありのまま集めることにも意味があると気づいた。

・私たちが体験したことは、企業独自の視点で新しい価値を作るとはどういう方法で行うのかということでした。また、商品の魅力を伝えるために顧客と企業の両視点を考える時間にもつながったと思います。

・市場調査では実際のヒアリングで得た1次情報と、事前の調査活動で得られた2次情報がありその違いを理解することができた。また、仮説を設定するには、 1次・2次情報を活用して定番を知っておくことが必要だと理解した。