はじめに
 今年度の基礎演習の最終成果報告を提携団体である「自然エネルギー市民の会」の事務所に出向き行ってきました。報告のタイトルは、「地球温暖化はどうすれば止められるかーその現状と問題点、自然エネルギー発電所の実態調査から考えるー」というものです。
 15分のプレゼンを行いました。今年は昨年度に比べ報告会の参加者が増え、活発な意見交換となりました。この機会を用意してくれました提携団体の皆様には深く感謝申し上げます。以下に、学生の今年度1年の活動総括を掲載致します。

学生活動状況報告

流通学部2年 高木 愛莉咲

 本日のキャリアゼミ活動最終報告会で、私たちは地球環境についてたくさん勉強してきたつもりでしたが、長く勉強された方たちのお話を聞かせて頂き知らない事ばかりで、まだまだ勉強が足りてないなと実感しました。
 片渕ゼミでは、実際にその場に行って学ぶフィールドリサーチを行って、発電所のしくみやどのように発電が行われてるかなど、直接仕事をする人からお話を聞かせて頂く貴重な体験ができて、本当にいい体験になったと思います。
 地球温暖化が及ぼす影響や、地球環境の危機について知らない言葉や知らない事ばかりだったけれど、このゼミを通して色々な知識が増えて、私たちがどうしていくべきか、過去やこれからの地球環境はどうなるのかなどを知ることができました。とてもいい勉強になったと思います。来年も頑張りたいです。

流通学部2年 藤原 想太

 今年度のキャリアゼミ活動を振り返って思うことは、知識ゼロからのスタートでしたが、この1年で一般の学生より、知識をつけることができたと考えます。そして、フィールドリサーチに出かけましたが、最初の私は「発電所に行って何がいいねん」と思っていましたが、今ではある程度見に行っても退屈しないようには、なったと感じます。この1年で学んだことは、地球温暖化の問題、再生可能エネルギーの大事さ、それぞれの発電所のメリットとデメリット、いま地球温暖化を止めていくために実際行われていることなど、細かいことまで勉強することができました。

流通学部2年 重田 大

 今回の「自然エネルギー市民の会」の方たちからお話を聞いて、またひとつ興味を持つことができました。今年度は右も左も分からない中、地球環境について学び、最初は全くわからなかったのですが、地球環境について学ぶことは、自分たちの生活と未来に直結しているため、とても意義深いと思います。環境問題を知ることで、自分の行動が地球全体にどのような影響を与えるのかを考えるきっかけになります。また、自然との共存の大切さや、資源を大切に使う意識も育まれます。
 気候変動について知れば、自分の日常生活でどんな小さな変化を起こせるかを考えやすくなりますし、より持続可能な未来を目指す動機づけにもなると思います。また、世界中で同じ問題に取り組む人々がいると知ると、連帯感や希望を感じられることも今回体験しました。

流通学部2年 平田 友良

 今年度のキャリアゼミを通して学んだことは、まず、地球温暖化に対する取り組みが、自分たちが知らないところですごく取り組まれているんだと知ることが出来ました。1つ目が、自然エネルギーを使った電力作り。泉佐野の太陽光パネルや淡路島の風力発電所、奈良県の吉野川の小水力発電所の3つを見学させてもらいました。2つ目が色々とされている「省エネ」を詳しく学べました。
 それから地球温暖化については、今までで地球の温度が少しずつ上がっているというのも知りましたし、今のままでは100年後には4.8度も上昇するというのも知りました。数字だけではあまり実感が持ちづらい面もありますが、4.8度も上がるのは、異常な事だと感じないといけないと分かりました。
 今回、「自然エネルギー市民の会」にお邪魔させてもらい、自分らの学んだことをスライドにし、発表させてもらいました。自然エネルギー市民の会の人たちの話はすごく身になりました。来年も色々と学びたいと思いました。

流通学部2年 河村 晋作

 片渕ゼミでは地球温暖化と自然エネルギーについてフィールドワークなどを行なってきました。私は学部独自企画であるゼミナール大会に向けて勉強していく中で、自然エネルギーを作っていくことの大切さや、地球温暖化が及ぼす影響、温室効果ガスである二酸化炭素がもたらす問題について学びました。そして地球温暖化の原因であるCO2の排出量をどのように抑えられるかという課題を学びました。僕たちはその課題をどうしたら解決できるかを考えてきました。大事なことを考えてきたと思います。

流通学部2年 水上 将秀

 地球温暖化が研究テーマのゼミに入り、小学校から馴染みのある言葉でわかることが多いなと思っていたが、より深く学んでいくことで知らなかった温暖化のメカニズムやその影響、行われている対策について、知ることができました。全3回行われた発電所フィールドワークでは実際に現場の人たちの話を聞いて問題や課題などを聞いて、さらに学びを深めることができました。特に印象に残った発電所は東吉野小水力発電所です。シンプルな発電方法で、発電目的だけではなく、町の復興という目的を出発点としているのは素晴らしいと思いました。

連携先コメント

自然エネルギー市民の会
事務局次長 中村 庄和 氏

 太陽光・風力・小水力発電について、要点をまとめられた発表でした。地球温暖化防止は世界共通の喫緊の課題です。2050年カーボンニュートラルは遠い未来ではなく、25年後のことで、みなさんが社会の中核として活躍されている時代です。ぜひゼミで学んだことを暮らしや仕事のなかで生かしてもらえれば幸いです。

教員コメント

経営学部
片渕 卓志 教授

 今年度のキャリアゼミの活動は6月に和歌山県龍神温泉民宿ささゆりでの地球温暖化についての学習会、7月に泉大津市民共同発電所の見学と市役所環境課でのヒアリング調査、10月に淡路島の風力発電所の見学と東吉野水力発電所の視察見学を行いました。そして、11月に流通学部独自企画のゼミナール大会で優秀賞に挑戦しましたが、残念ながら届きませんでした。私の指導力不足を実感します。 
 ただし、学生は地球温暖化、気候危機をリアルに感じ取り学んでいましたし、その対案として自然エネルギーについて真面目に調査してきたと思います。まだまだ知識不足ですので、これから鍛えていきたいと考えています。