森中由貴
9月19日(木)に、専門演習(3年生)5名で大阪取引所を訪問しました。大阪取引所は、Osaka Metro(堺筋線)や京阪電鉄の北浜駅からすぐの場所にあります。北浜は昔から大阪の経済・金融の中心市として発展しました。今も金融関係の会社が数多く存在し、ビジネスパーソンが忙しく行きかう場所です。
大阪取引所は、デリバティブ(金融派生商品)の売買を専門に行う取引所です。その前身は旧大阪証券取引所で、五代友厚の多大なる献身により1878年(明治11年)6月に設立されました。円筒形のレトロな雰囲気を漂わせるビル正面が印象的でした。写真の奥に見える背の高いビルも大阪取引所の建物で2004年の工事の際に建て替えられました。
大阪取引所は、デリバティブ(金融派生商品)の売買を専門に行う取引所です。その前身は旧大阪証券取引所で、五代友厚の多大なる献身により1878年(明治11年)6月に設立されました。円筒形のレトロな雰囲気を漂わせるビル正面が印象的でした。写真の奥に見える背の高いビルも大阪取引所の建物で2004年の工事の際に建て替えられました。
五代友厚像のすぐ後ろにあるエントランスを抜けるとアトリウムが広がり、株価や先物価格などの取引状況(市況)が確認できるボードがあります。この日は、前日にアメリカで大幅に利下げが決定されたこともあって大きく市場が動いていました。そのためか、アトリウムを行きかう方たちも足を止めてボードをじっと見上げていました。
刻々と動く経済の状況が窺えるボードの向かいにはエレベーターがあります。この扉がまた美しく、デザインはイタリアのフィレンツェにあるサンジョバンニ礼拝堂の扉(ロレンツォ・ギベルティ作)に施された文様に由来しているそうです。
今回の見学では、ご担当の針生様に「会社の見方・調べ方」と題してレクチャーも行っていただきました。後期のゼミで株式の模擬取引を行う予定の学生たちにとって、その内容は大変興味深いものでした。そして、今回得た知識は、近い将来、待ち受ける就職活動でも彼らを大いに助けてくれることでしょう。
レクチャーの後は、ギャラリーにある史料の見学をしました。贅沢にも貸し切りにしていただいたおかげで、学生たちは時間をかけてゆっくり見て回ることができました。また針生様には彼らの疑問にも丁寧にお答えいただき、おかげで理解を深めることができました。
現在のように取引がシステム化される前、証券会社の担当者たちが大勢ひしめく立会場(たちあいじょう)では、情報の伝達が困難だったためハンドサインが使われていました。学生も当時のハンドサインを真似て、離れた場所にいる仲間に何かを伝えようとしています(あれ?誰かさんは、なんだか変わったサイン♡を出していますよ)。
また、ギャラリーではデジタル端末を使って投資シミュレーションゲームを行うこともできました。
また、ギャラリーではデジタル端末を使って投資シミュレーションゲームを行うこともできました。
見学を終えて、アトリウムで記念写真を撮りました。ちょうど学生が立っている場所は大阪取引所の建物のなかでも建設当時のままの部分だそうです。アールデコ調の照明やステンドグラスも美しいのですが、ここでは床に注目です。色の異なる大理石で分銅秤の模様が描かれています。彼らが昨年行った日本銀行大阪支店にも分銅マークがステンドグラスにありました。 ここにも信用・信頼・正確性が不可欠な「金融」を扱う場所のつながりがありました。
学生のコメント
《坂口真一さん》
今回、大阪取引所の見学をして、以前は株券が実際にあり、取引はネット経由ではなく直接行われていたことを知りました。そして、その取引は大勢の人が集まり行うため、ハンドサインを利用して情報の伝達を行っていたことも知りました。
さらに、江戸時代には大阪に米の取引所があったこと、そして世界で初めて組織的に行われた先物取引市場があったということも知ることができました。
大阪取引所の建物も建てた年代によって違いがあることを教わりましたが、これはどこが違うのかいまいち分かりませんでした。しかし、このような場所を見学することは滅多にないので、今回見学ができて良かったです。
《十文字楓さん》
大阪取引所では株のお話や大阪取引所の建物の話、昔の取引の仕方などを教えていただきました。
はじめに建物の造りについて説明をしてもらったあと、上の階で株式に関する動画を観たり、証券取引所の話を聞いたりしました。そして、取引所で取引されている会社の業務内容などの情報の探し方や見方を教えてもらいました。
さらに、展示物についてのお話もお聞きしました。今ほど情報技術が発達していない時代の人たちはハンドサインで数や取引する会社の情報を一瞬で伝達・判断していたと知り、素晴らしいと感じました。展示物の中には大阪取引所の実際の株券も置いてありました。そこで私がまず感じたのは書かれている文字がとても綺麗だとということでした。
《八塚咲良さん》
大阪取引所の目の前には、五代友厚という大阪の発展に尽力した人物の像がありました。とても大きくて存在感がありました。
中に入るとすぐに、とても大きい画面に、最新の取引価格が映し出されていて、かっこよかったです。そして、上の階には「とうしくん」という牛のかわいいマスコットがいました。投資と牛をかけているそうです。かわいいです。
今回、大阪取引所の見学をして、以前は株券が実際にあり、取引はネット経由ではなく直接行われていたことを知りました。そして、その取引は大勢の人が集まり行うため、ハンドサインを利用して情報の伝達を行っていたことも知りました。
さらに、江戸時代には大阪に米の取引所があったこと、そして世界で初めて組織的に行われた先物取引市場があったということも知ることができました。
大阪取引所の建物も建てた年代によって違いがあることを教わりましたが、これはどこが違うのかいまいち分かりませんでした。しかし、このような場所を見学することは滅多にないので、今回見学ができて良かったです。
《十文字楓さん》
大阪取引所では株のお話や大阪取引所の建物の話、昔の取引の仕方などを教えていただきました。
はじめに建物の造りについて説明をしてもらったあと、上の階で株式に関する動画を観たり、証券取引所の話を聞いたりしました。そして、取引所で取引されている会社の業務内容などの情報の探し方や見方を教えてもらいました。
さらに、展示物についてのお話もお聞きしました。今ほど情報技術が発達していない時代の人たちはハンドサインで数や取引する会社の情報を一瞬で伝達・判断していたと知り、素晴らしいと感じました。展示物の中には大阪取引所の実際の株券も置いてありました。そこで私がまず感じたのは書かれている文字がとても綺麗だとということでした。
《八塚咲良さん》
大阪取引所の目の前には、五代友厚という大阪の発展に尽力した人物の像がありました。とても大きくて存在感がありました。
中に入るとすぐに、とても大きい画面に、最新の取引価格が映し出されていて、かっこよかったです。そして、上の階には「とうしくん」という牛のかわいいマスコットがいました。投資と牛をかけているそうです。かわいいです。
【おわりに】
大変わかりやすい説明をしてくださいましたご針生様、長時間にわたってお付き合い下さりありがとうございました。そして、見学を受け入れてくださいました大阪取引所様に改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。