産官学連携先:有限会社PHI

「あべの」地域の活性化提案を行う森下ゼミ4回生、フィールドワークとグループ討議を重ねて本日最終発表会を行ないました。

学生活動状況報告

経営学部4年 中村 澄華

一番印象に残ったのは最後の中立さんからのお言葉である「正解はひとつではなく、多様な考え方で、自分で仮説や正解を見つける」という言葉です。ビールの売り子をやったり就職活動をしたり、沢山の経験を大学生活でしましたが、段々自己流や自分軸、大切にしたいことができて、それが良くも悪くも自分が正しいと思うから周りに押しつけてしまったり、勝手に嫌な気持ちになったんだなとも反省しました。社会人になっても、ある程度のルールややり方は会社にも社会にもあるけれど、自分のやり方や信念を見つけたら周りにも合わせながら貫いたり、またプレゼンや営業、普段会話する時も、自分の気持ちを乗せた話し方で熱意を込めて話していきたいなと思いました。 中立さんからのフィードバックにあった公共が民間に施設や空間をわたすことで活性化に繋がるというお話を聞いたときに、確かに公共事業と民間事業ではその施設をどのように良くするかどこに目をつけるか全然違うなと思いました。 そして、梅田やなんばに負けないようにするというテーマで海外観光客と近畿圏の住民をターゲットとした慶沢園やイベント事業を通して、日常と非日常を融合させてその両方がうまく噛み合えば、唯一無二の空間のすごい都市ができてしまうなと感じました。 あと面白かったのは「西のほうが下に見られて良くないと思われがち」という話で、私も西淀川と東淀川だと西の方が治安悪いなとか思っていたし、私も出身を聞かれたら淀川区とかじゃなくて十三と地名で言っているので、下町の人や治安が悪いとイメージされるところほど地元愛に溢れているんだなと思いました。

ゼミ集合写真

参加学生一覧

高松 優子、 徳永 琴音、 石井 奏百、 上村 茉里安、 大川 夕夏、 川内 美優、 須藤 聖悟、 玉置 真優、 出口 統一朗、 中村 澄華、 西井 瑞稀、 西村 学人、 野村 香乃、 濱野 大二郎、 菱川 悠飛、 藤井 大介、 藤岡 桜子、 正木 初花、 水島 蓮、 向井 優香

連携先コメント

有限会社PHI
中立 公平 様

今回の森下ゼミ4回生の発表では、天王寺・阿倍野エリアの多様な課題に対し、実践的かつ創造的な視点が示され、ゼミ活動を通じた成長が大いに感じられました。「日常」と「非日常」の分析や「公共から民間へ」の提案には、地域活性化への現実的な視座が見られ、取り組みの深さが伺えます。また、SNS戦略や「ちいかわ」を活用した斬新な提案は、若い感性と柔軟な発想の賜物であり、これまでの学びを活かした成果です。課題解決の実効性と地域特性との整合性をさらに深めれば、社会に貢献できる力となるでしょう。

教員コメント

経営学部
森下 信雄 教授

森下ゼミ4回生は毎年「あべの」を研究テーマとして取り上げ、いかなる点に着目して街の将来像を分析するか?は学生に任せることとしています。今年度も天王寺駅界隈、てんしばだけでなく、西成、新世界、そして帝塚山まで「あべの」エリアを拡張して、広域的な街づくりを思考するグループが多かったです。ただし、アプローチ手法は様々で、フィールドワークだけでなく、データや聞き取りも含めて年々進化していることは間違いないところであります。今回もコーディネーターの中立さんとさくらさんから多くのコメントをいただきました。まもなく卒業して社会に出る彼らに大いに刺激となったことは間違いなかろうと思います。