本日は「ホテルソビアルなんば大国町」にお邪魔して、同ホテルをはじめ、観光業、不動産業、物流業など幅広く事業展開するノブレスグループの代表・川井徳子様から「顧客ターゲット」設定、「顧客の知覚していないニーズ=課題」発見、その「解決手法」について等、幅広く経営実務についてお話を伺いました。
このホテル、くくりとしてはビジネスホテルですが、実は・・・
大変興味深いお話の数々。
彼らが今年度取り組んでいる大丸梅田店のフロアリニューアルにも通じ、今後のフィールドワーク→ゼミ合宿での発表・・・にも十分活かされるものと期待しています。
以下、ゼミ生の感想です。

学生の声

高瀬 義幸
キーワード「サービス精神」 
今回のフィールドワークでは、ホテルソビアルがどのようなターゲットにサービスを提供しているかを知ることが出来ました。
ホテルの立地が大国町で難波に近いことからインバウンドをターゲットにしていると考えていましたが、実際は「東アジアの若い女性」とインバウンドの中でも限定された範囲をターゲットとしている事がわかりました。
サービスについてはインバウンドが喜ぶであろう葛飾北斎の絵画などが各フロアのエレベーターの目の前に用意されていたり、ビジネスホテルとは思えないプロジェクターが設置された部屋や屋内キャンプが楽しめるコンセプトの部屋があり、全力で顧客を楽しませようというサービス精神の高い取り組みがされていると感じました。非常に貴重なお話を聞けた機会でした。 
 「コンセプト部屋の提案について」 
東アジアの若い女性をターゲットにしていたり、女子大生が女子会などに使用したりしているので、部屋全てがフォトブースになるような内装の部屋が面白いと考えます。
 
 池永 真白
私がホテルソビアルでのフィールドワークを通して感じたキーワードは「差別化」です。
  ホテルソビアルはビジネスホテルに分類されていますが、コンセプトルームとして、シアタールームや、キャンプルームがあったり、最寄りの木津市場から食材を調達した朝ごはんや大浴場もあるなど、私たちが想像しているビジネスホテルとは全く異なる特徴がたくさんありました。 
 ノブレスグループの川井代表のお話では、ホテルに入ったら、お風呂に入り、寝て起きて朝ごはんをサッと食べて出ていくだけのビジネスホテルで、どれだけ遊びの心を取り入れられるかを大切にしていると仰っていて、すごく新たな視点だなと感動しました。 
 ホテルソビアルのターゲットは「東アジアの若い女性」というサラリーマンではない人をビジネスホテルのターゲットに選んでいるのが新しくておもしろいなと感じました。ターゲットから他のビジネスホテルとは違う「差別化」を行うことでインパクトを残すことができるとわかり、大丸の提案の際にも活用していきたいです。
 また、今まではターゲットを細かく設定するということが性別や年齢層を定めるぐらいしか想像出来ていませんでしたが、国籍などを追加することによってさらに細かくターゲットを定めることができることを学びました。 
 実際に部屋を見学させていただいた際に、宿泊している方たちを何人か見ましたが、やはりアジア系の外国人が多い印象でした。定めたターゲット通りの宿泊客が多いのは、マーケティングが成功しているということだと思うので、やはり他のビジネスホテルとの「差別化」を図ることは重要なのだと改めて理解しました。
 大丸の提案でも差別化を図ろうと考えていましたが、具体的な方法があまり浮かんでいませんでした。ですが、ホテルソビアルのように斬新で、最初は頭の中に?が浮かぶようなアイデアを思い切って出してみてもいいのかもしれないと新たな発見に繋がりました。
 そして新しいコンセプトルームの案ですが、ベッドではなくマットレスを使用したシアタールームがあればいいのではないかと思いました。ベッドが3つ並んでる部屋でパーティーなどをしようとすると、1つのベッドに集まってお菓子を広げたりする必要があり、狭く感じてしまうこともあるので、マットレスにして繋げられるようにすれば、広く使用する事が出来てさらにパーティーを楽しむことが出来るのではないかと考えました。
 
永井 美羽
今回、ホテルソビアルの川井さんのお話を伺い、他に無い戦略で売り上げを伸ばすホテルソビアルにとても興味をもちました。
  その中で「データ」が重要なキーワードだなと思います。今までは、お金持ちのヨーロッパの方をターゲットにすると良いということがよく言われていましたが、川井さんはデータは裏切らないとおっしゃっており、実際にデータをみるとヨーロッパよりも、近隣諸国の台湾や香港、韓国の観光客が多く、ちょっと買い物に行く感覚の旅行に訪れた顧客をターゲットにすることが成功への鍵になったことなど、噂や世間の「常識」では無くきちんとデータをみて、自分の目で確認して判断することがとても大切だということを学びました。 
  また、ホテルソビアルはエンパワーメントを大切にした会社であり、それぞれが意見を出し合い、一人ひとりが生き生きと責任をもって仕事ができる、そんな企業だなと感じ、私もこんな所に就職出来たらなと強く思いました。 
☆データをみて、ターゲットを絞る!! 
☆柔軟な思考で企画する! 
☆予想外なウケもわすれない!