産学連携先:Villa KUMANO

2025年1月28日、西口ゼミ3年が4チームに分かれて,熊野本宮地域にある一棟貸し宿泊施設「Villa KUMANO」のオーナー様へオンライン形式でサービススケープデザインの最終提案を実施しました。今回も連携先からのオリエンテーションに応える形で、マーケティング視点に基づき空間デザインについて検討し、利益と顧客満足を生み出すサービススケープデザインについて提案しました。今回の提案を通じて理想的なアイデアと現実的なビジネスのバランスが重要であると改めて実感することができました。
(流通学部3年 權田 桂太郎)

学生活動状況報告

流通学部3年 武良 勘太

今年度も引き続き私たち西口ゼミはVilla KUMANO様へサービススケープデザインの提案を行いました。西口ゼミの先輩が過去に実施したマーケティングリサーチ結果の報告書を通じて、コロナ禍後の観光、競合施設とインバウンド観光客、Villa KUMANOの強みについて改めて再検討しました。その過程で多くのアイデアを出すことができましたが、今回も理想的なアイデアと現実的なビジネスのバランスに注意するよう先生から言われていたにもかかわらず、Villa KUMANO様のコメントにもあるように作業が進む中で徐々にコスト意識が希薄になっていったと反省しています。この反省点を今後の卒業研究や今後の社会人生活に活かしていきたいと考えています。このような貴重な機会を提供していただいたVilla KUMANO様、ありがとうございました!

連携先コメント

Villa KUMANO
Villa KUMANO 代表 様

この度はVilla KUMANOのインテリアやサービスの改善をご提案いただき誠にありがとうございました。リノベーション、サウナ、多国籍バイキングとスポーツバル、いずれの提案もいかに外国人宿泊客の顧客体験を向上できるかを意識しつつも、若者ならではの斬新な発想が組み合わせられておりユニークな提案内容だったと思います。リノベーションには一定のコストがかかり私たちとしても慎重な判断が必要になるため、客観的な根拠(場合によっては皆さんで外国人観光客にアンケートをしていただくなど)を提示していただいたり、どの程度の集客や顧客満足向上が見込まれるかを定量的に提示していただくことで、より説得力のあるプレゼンテーションとなったのではないでしょうか。皆さんがよりビジネスの実践的な提案ができるようになり、現場の第一線で活躍されることを期待しております。

教員コメント

流通学部
西口 真也 教授

今年度もここ数年連続して西口ゼミと連携していただいている熊野本宮地域にある一棟貸し宿泊施設Villa KUMANO様にキャリアゼミ活動にご協力いただきました。西口ゼミではマーケティング視点に基づき空間デザインについて研究しているため、マーケティング分野における空間に関する用語であるサービススケープ(Bitner 1992)を用いて、空間デザインのことをサービススケープデザインと呼んでいます。このサービススケープデザインについて来年度は今年度の反省を踏まえアンケート調査等を実施することにより、サービススケープデザインへの投資の客観的な根拠を示すことができるよう目指していきたいと思います。いつもこのような機会をご提供いただいておりますVilla KUMANO様には心から感謝申し上げます。