活動テーマ:日本の伝統文化・伝統技術の理解と発信に関する実践研究
産学連携先:株式会社マルヒサ


 私たちは、日本の伝統文化や知られざる伝統スポーツが持つ魅力について理解し、それを発信する活動を行っています。
 特に力を入れて取り組んでいるのは、まず伝統文化では着物とお米です。昔は普段着としても着られていた着物が、日常で着る機会はほとんどなくなり、金額も高額化して、簡単には手の出せない高級品というイメージが浸透しました。そうしたことから、次第に着物に対する知識が乏しくなり、今では着るのも手入れも面倒といった印象を持っている人が多いと思います。
 お米も同様、食文化の変化に伴って、主食が多様化し、お米の消費量は激減しました。しかし、そうした中でも、昔ながらの伝統文化の魅力を発信し続け、業績を伸ばしながら、技術の承継に貢献している企業があることを知りました。
 次にスポーツで注目したのは男子新体操です。新体操と言えば女子のイメージが強いですが、男子新体操の歴史も古く、しかも発祥は日本ということにも驚かされました。戦前から行われていたと言われており、1949年には国体の正式種目にもなっていました。
 こうした素晴らしい伝統文化や知られざる伝統スポーツが持つ魅力を、企業や他大学と協力しながら発信していきます。
 

学生活動状況報告

 初めて男子新体操の団体競技を見たとき、6人全員の呼吸がピタッと合う部分から生み出される、個人競技には絶対に出せない一体感と圧倒的な存在感から、僕は身体表現に対する芸術性を感じました。また、青森大学の男子新体操部と一緒に活動する中で、部活という組織全体での“徹底力”(青森大学男子新体操部が大切にしている力の1つです)にも驚かされました。朝6時からの全員での掃除、自主練での取り組み一つ一つに対する意識、演技に対する強いこだわり、当たり前のことを当たり前にする、こうしたことを自主的に習慣として行っているからこそ、組織としての一体感が出ているのだと思いました。これらを追求したその先にあるものはまさに美の極致であり、一人一人の振る舞いに青森大学新体操部としてのプライドと品格が表れていると思いました。

経営情報学部 2年生 高原 翔

 昔、“お米”は“お金”と同じでしたが、今では単なる“食糧”の1つになってしまいました。大型スーパーに行けば山積みされています。そういう状況の中で、人と同じ事をする、つまり、ただの食糧として同じお米を売るのであれば、いかに1円でも安く売るかということになってしまう。伝統文化や伝統技術を承継していくためには、同じビジネスでも、いかにオリジナルを生み出せるかが大切だということを学びました。

経営情報学部 2年生 池田 梨紗子

参加者一覧

池田 篤弥、池田 裕登、小村 彩貴、津田 昌毅、道籏 竜也、岸 和磨、白石 侑大、中根 智哉、池田 梨紗子、勝本 秀哉、角野 裕一、木戸 大翔、熊谷 渚、高原 翔、中野 豪士、長尾 勇希、橋本 征歩、松尾 太貴

ゼミ集合写真