活動テーマ:地域資源の活用による地域活性化の実践研究
産学連携先:奈良公園 料理旅館 青葉茶屋


 私たちはキャリアゼミ活動として、地域資源の活用による地域活性化の実践研究に取り組みました。
 主な活動場所は古都奈良です。奈良公園一帯には、東大寺、春日大社、興福寺、元興寺といった世界文化遺産をはじめとする数多くの観光資源があります。それらの観光資源や墨絵を題材として、小学生の自由研究イベントなどを企画開催しました。
 自由研究の第1部は世界遺産のプチバス観光、第2部は墨絵研究です。さらに、ヒノヒカリのお米を使ったおにぎりと、奈良県産の胡瓜や大和丸茄子を使用した青葉茶屋さん特性のお漬物、奈良の名産葛餅(くずもち)をご提供しての交流会なども盛り込みました。
 当日は定員いっぱいの小学生と保護者の方々がご参加下さいました。世界遺産のプチバス観光や、本格的な道具を使っての墨絵研究に加え、料理旅館という非日常な空間で、現地のおいしい食べ物までいただけるという体験に、小学生だけでなく、保護者の方々にも大変喜んでいただけました。
 関係者の皆様、本当にありがとうございました。
  • バス観光でガイド

 

【参加した小学生の感想】

  • 絵をかくときにとてもむずかしかったけど、先生に教えてもらって、少しうまくかけて、とても楽しかったです。
  • 初めて顔彩というのを使って楽しかったです。
  • 新しいことを覚えました。
  • バス観光ができて楽しかった。
  • 先生が初めての顔彩を教えてくれたので、本番ができあがった時に、早くかけたし、みんなに「うまいね。」と言われてうれしかった。
  • いろんな“がんさい”を使ってきれいな色を出せたし、絵もかけてよかった。
  • やったことないことができたので楽しかった。
  • みんなとてもやさしくて、しっぱいしても上手だよと言ってくれて、とてもうれしかった。
  • いろんなことを教えてくれてありがとう。
  • お兄さんお姉さんがすごくやさしかった。かっこよかったし、いっぱい手伝ってくれた。
  • おもしろかったのは「ながちゃん」です。自分から「宇宙人です。」と言ったからです。やさしかったのは「かずまくん」です。アドバイスをやさしく教えてくれたからです。
  • 奈良の墨

【保護者の感想】

  • 奈良駅でのお迎えの時から、学生さんが丁寧に優しく迎えてくださり、最初から楽しい気分で安心して参加できました。
  • 普段の生活の中では絶対に知ることができなかった墨絵を素敵な場所で体験することができ、子供にとっても貴重な体験をさせてあげることができ、大変満足しました。
  • 普段家ではなかなかやらせてあげられない絵の具や墨を使った作品作りを、本格的な説明&道具で体験できました。青葉茶屋さんに入らせていただけて、自家製のおいしいお米やお漬物もごちそうになりました。ナスビ嫌いな娘がお漬物をおいしく食べられて、一生の思い出になりました。
  • 普段できない体験をさせてあげることができて、とても楽しかったです。なかなか一緒に絵を描く機会も減ってきているので、久しぶりに描けて良かったです。
  • 自分では教えられないことを教えてもらえた。自家製漬物のおいしさも知りました。(正座で足が痛くなったので、ちょっと辛かったけど。)
  • 夏休みに子供と楽しい時間が作れました。
  • 青葉茶屋さんは、小規模ならではのアットホームな感じがよかったです。
  • 学生さんの手作り感が気持ちよかったです。
  • 大学生の皆さんがどんどん声をかけてくださるので、最初緊張していた子が少しずつリラックスできていたので、とても嬉しかったです。みなさんとても明るくて頼りになりました。
  • 子どもの話に耳を傾けてくれ、優しくしていただきました。8ヵ月の息子の対応にも色々してもらい、すごく助かりました。
  • お互いに緊張しておりましたが、色々教えてもらう中でうちとけて、娘も笑顔がたくさん出て、楽しそうにしていました。

学生活動状況報告

 私たちは、奈良の地域資源を活用した小学生の自由研究イベントを企画開催しました。研究の題材は奈良の世界遺産と墨絵で、イベントのコンセプトは、小学生の”想像力”と”創造力”を、奈良公園内にある老舗料理旅館 青葉茶屋様の「和」のおもてなしを通して育む、というものです。
 小学生を対象にしたイベントは何から何まで初めてのことばかりでしたので、青葉茶屋様と産学連携会議や電話会議などを何度も行い、学童保育の専門家などにもご助言を頂いて、やっとの思いで企画が完成しました。
 募集広報も手さぐりで、苦戦の連続でしたが、最終的には定員いっぱいになり、参加者の皆様にも大変喜んで頂けました。そして全員が、怪我、病気なく、無事にイベントを終えることができました。
 私たちの活動を応援して下さった皆様のおかげです。これからも感謝の気持ちを忘れることなく、この活動を通して学ばせて頂いたことを後輩たちに引き継いで参ります。ありがとうございました。
経営情報学部 岸 和磨

参加者一覧

池田 篤弥、池田 裕登、小村 彩貴、津田 昌毅、道籏 竜也、岸 和磨、白石 侑大、中根 智哉、池田 梨紗子、勝本 秀哉、角野 裕一、木戸 大翔、熊谷 渚、高原 翔、中野 豪士、長尾 勇希、橋本 征歩、松尾 太貴、浅野 龍太郎、猪俣 一馬、岩上 政樹、尾崎 創、東井 晴信、堀内 悠、本川 直

ゼミ集合写真

連携団体担当者からのコメント

青葉茶屋
女将 岡村真希 様

 「事前の準備をする」という日々の積み重ねが1つにまとまった時、そこに携わる全員が最高の笑顔になれる事を経験させて頂けた1日でした。
 本当にご苦労様...そして有難うございました。

青葉茶屋
若女将 岡村綾佳 様

 今回私も含め、学生の皆様も一からの挑戦でした。私が学生の皆様に指導するというよりは、私の方が勉強させて頂き、今後の青葉茶屋でできることを新たに見つけることができる機会になりました。一緒に勉強する機会を与えて頂き有難うございました。福重先生をはじめ、福重ゼミ生の皆様に感謝申し上げます。有難うございました。

教員のコメント

経営情報学部
福重八恵 教授

 今回はゼミ生の皆さんにとって、全てがゼロからの取り組みでしたね。地域の資源について勉強を重ねながら、数え切れないくらい、企画を作ってはやり直しました。募集も大変でしたが、あちこちに出向いて、自分たちで定員いっぱいにしました。参加者が小学生ですから、自由研究がうまくいくかということに加え、ケガや病気のことなども心配で、準備も本当に大変でした。教員の私から見ても、よく頑張ったと思います。
 こうして皆さんがゼミ活動をやり遂げることができたのも、多方面の皆様によるご支援があったからです。学んだ知識や修得したスキルだけでなく、人とのつながりこそが宝物ですよ。そのことを忘れず、社会貢献で恩返しして下さい。ご活躍を期待しています。
 松原市立天美北小学校PTAの皆様、松原市教育委員会の皆様、特定非営利活動法人 やんちゃまファミリーwithの皆様、特定非営利活動法人 ならスポーツネットワークの皆様、特定非営利活動法人 子育て支援 ぽけっとの皆様、テニスラウンジ松原の皆様、岸和田市民フェスティバルの関係者の皆様、奈良交通株式会社の皆様、青葉茶屋の皆様、他、多くの関係者の皆様、学生たちの活動に惜しみないご支援と親身なご指導を賜り、ありがとうございました。この場をお借りして心からお礼申し上げます。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。