福重ゼミ 社会人合同サークル開催【No.1】

報告者
経営情報学部 新3回生 有吉悠希

 経営情報学部の福重ゼミでは、社会人と学生が同じ課題についてグループディスカッションを行う「社会人合同サークル」を開催しました。
 第1回目は、株式会社RE-JAPANから山本様と菅沼様の2名、株式会社ワオ・コーポレーションから北川様と山下様の2名がご参加下さいました。学生は、福重ゼミから7名と、学生団体SPROUT代表の楠本さんが参加し、計12名での開催となりました。
 今回の取り組みについて、福重ゼミ新3回生の有吉悠希がご報告させていただきます。また、サークル終了後に、株式会社ワオ・コーポレーションの北川様よりメッセージを頂戴しましたので掲載させていただきました。

 社会人合同サークルの目的は大きく3つあります。1つ目は論理的思考能力の向上、2つ目はコミュニケーション能力の向上、そして3つ目は、進行担当やプレゼンテーション担当など、グループの中で様々な役割を経験しながら、ディスカッションとはどのように行うものであるかを学ぶことです。
 第1回目は、宮崎駿監督の「もののけ姫」を題材に分析を行いました。まず前半は、「もののけ姫」を鑑賞しながら、与えられた課題について個人毎に分析を行います。作品の内容についてメモをとりながら、与えられた課題の分析を行うというもので、普段の講義などで行う企業分析とは違った難しさがありました。
 後半は2チームに分かれてのディスカッションです。講義で行う企業分析などでは、一種の解答のようなのがあります。しかし、映画の分析には正解というものがありません。人によって様々な見方・考え方がありますので、ディスカッションの際に、全く同じ分析結果になったという人は存在しません。そのため、本当に色々な意見が出てくるのですが、中でも社会人の方は、映画の表面をみているのではなく、作品全体をみて、本質的な部分まで深く掘り下げた分析をされていました。社会人に加わっていただいたことで、私たち学生だけのグループディスカッションでは到底至らない、高いレベルの分析結果をまとめることができました。

 グループディスカッション終了後は、それぞれのグループが分析結果を発表し、それに基づいて質疑応答と全体ディスカッションを行いました。
 社会人同士による質疑応答などをきくと、どのようにしてその結果を導いたのか、とても説得力を感じました。分析の根拠や筋道が、私たち学生にもわかりやすく、納得できる結論になっていました。
 このサークルは、私たち学生にとって、企業で活躍されている社会人の視点や考え方、知識や経験にふれることができる、大変貴重な機会になりました。また、時間配分の難しさや、進行役の重要性など、グループディスカッションを通して様々な役割を知ることもできました。
 このような体験は、必ず自分の将来にプラスになると実感することができました。今後は、社会人合同サークルに参加する人が増えて、人の繋がりが広がっていってくれればと思います。
 最後になりましたが、株式会社ワオ・コーポレーションの北川様、山下様、株式会社RE-JAPANの山本様、菅沼様、お忙しい中ご参加下さいまして、誠にありがとうございました。
※この学生教育研究活動は阪南大学学会の補助を受けています。

<株式会社ワオ・コーポレーション北川様からのメッセージ>

 「昨日のようなチームビルディングにおいて、大半の学生が難しさを感じながらも、与えられた役割を手探りではありましたが、全うしようとする姿勢がひしひしと伝わり、それはある種立場の違う者が混じっての相乗効果であったことは間違いないかと考えております。
 題材(もののけ姫)も学生達にとってとてもとっつき易かったのではないでしょうか。私も過去に観たことはありましたが、じっくり背景や登場人物の人格など、ロジカルに考えたことはありませんでしたので、ここまで集中して鑑賞出来たのはとても新鮮でした。
 仕事柄学生達と接する機会が多いようで実は少なく、ましてや学生達に混じりワークショップをさせて頂いたのは初めてでした。心地よい緊張感の中、私にとっても気付きや、モチベーションアップの場となったことが大きな収穫であったこと、お礼申し上げます。」