2021年12月4日(土)に奈良県大和郡山市の郡山城にて、花川ゼミがプロジェクションマッピングを実施しました。
今年で3回目となる大和郡山市主催の恒例イベントです。市民の皆さんに好評をいただいて3年連続の開催となりました。

今回のテーマは「世界一周 -コロナ禍でも海外へ-」で、今年の干支の牛さんがマスクをして大和郡山市を飛行機で飛び立ち、世界一周に出かけるストーリーです。牛さんがアジアやヨーロッパの観光名所を回りながら、楽しい旅行をしているうちに、マスクが風で飛ばされてしまいます。マスクを探すのですが、最終的に世界一周の終盤では「もうマスクが必要ない世界にもどった!」という展開です。シンガポールシーンは奈良高専の学生さんが担当しました。
かわいい牛さんと絵画のような美しい観光名所、色とりどりの街並みなど見ごたえのある映像となりました。特に本プロジェクトの中心となった4回生の女性リーダの特徴がよく反映されたキュートで楽しい映像となりました。

学生たちが約半年かけて作ってきた映像です。海外旅行好きな人もこの2年間は外国に行けず、その代わりに牛さんが世界一周をするという内容でした。世界の観光名所をただ表示するだけではガイドブックのようになり、映像の面白さに欠けてしまいます。そこで、カメラで写真を撮るシーンとプリントされた写真のコンビネーション映像や、印象的な世界のイベントを幻想的に映像化するなど工夫を加えて映像を作成しました。
それに加えて、11月にはいって投影位置の大きな変更があり、投影位置の変更に伴いマッピング情報や映像の作り方が大きく影響される等、ハプニングも多いプロジェクトでした。それに伴った投影テストも十分な電力が確保できず、投影テストのデータ収集不足のまま本番当日に望みました。当日までどのようなマッピングにするのか、決められないリスクの高いイベントでした。
しかし、大和郡山市都市計画課の皆様方の多大なるご協力とご配慮をいただき、無事終了することができました。大変感謝いたします。特に大和郡山市の上田市長にお褒めの御言葉をいただいたり、観覧いただいた市民の皆様に良かったと感想を言っていただいたり、市議の皆さんにSNSで良い感想を発信していただくなど、とても良いイベントとなりました。

花川ゼミ 大和郡山2021 メイキング・本番映像

参考

活動の様子

  • 当日の明るいうちから機材のセッティング、マッピングソフト調整等、投影準備に学生たちは取り掛かります。

  • 暗くなるのを待ちながら、パソコンでの映像マッピング作業に取り組む学生。「早く暗くなってもらわないとマッピングできない!!」と焦り気味。

  • 「今回もプロジェクターがばってね!」と2台のプロジェクターを調整します。高価な機材なので十分に注意を!

  • 1台は順調、もう1台はちょっと調子悪し。プロジェクターの調整に余念がありません。とてもとても寒い中の作業です。

  • 暗くなってきたけど、右のプロジェクターの光量がたりない。困った...レンズ交換だ!

  • やっと2台のプロジェクターの調整&マッピングが大体できました。セッティング開始から約2時間です。周りも暗くなってイベント開始時間も迫ってきています。

  •  こんな感じで大和郡山市が密を避けた観覧席を作っていただき、観客が入ってきます。申込制で、今年も申し込み超過で抽選チケットとなりました。大変人気のイベントです。観覧席後ろの立ち見(チケット不要)にも多くの皆さんが集まっていただきました。司会も阪南大学の学生が担当しております。

  • 映像開始です! かわいい牛さんが世界一周をします。

  • 映像投影無事終了。観覧していただいた市民の皆さんをはじめ、ご挨拶やご講演をいただいた大和郡山市の上田市長や阪南大学の来村先生、奈良高専の稲田先生らかもお褒めの言葉をいただきました。

合計4回の投影を行い、すべてのイベントが終了した後、機材の解体、プロジェクターの梱包、荷物の車への積み込み等、片づけをしてすべてのフィールドワーク終了でした。
大変な1日が、ご観覧の皆さんや大和郡山市役所の皆さんに喜んでいただけて本当に良かったです。

2022年4月には大和郡山市庁舎の建て替えに伴い、旧市庁舎での「さよならイベント」があります。その際には旧市庁舎にプロジェクションマッピングをしますので、乞うご期待!