大阪日豪協会で学生たちが発表しました 〜海外インターンシップ オーストラリアクラス〜

 こんにちは。経営情報学部の伊田昌弘(国際ビジネス論、eビジネス論担当)です。

 私、豪州とのつながりが深く、大阪日豪協会の理事をしております。
 さて、11月20日(金)、大阪日豪協会で学生たちが発表しました。今回はこの模様を、参加ゲストの声によって、お伝えします。

大阪日豪協会主催:第85回ハローマイト懇話会
「シドニーで働いてみて—2015年夏の体験」
司会:伊田昌弘(阪南大学経営情報学部)
11月20日(金) 18:00〜20:30
於:阪南大学ハルカスキャンパス
 去る11月20日(金)、今年で7年目となる大阪日豪協会での海外インターンシップ オーストラリアクラスの学外発表が開催されました。この懇話会では、毎年、阪南大学の海外インターンシップオーストラリアクラスの学生たちが、自分たちの体験を発表し、「オーストラリア大好き人間の集まり」である大阪日豪協会会員と交流します。今年は7年目となるため、運営もスムースに運び、学生の発表の後、大阪日豪協会会員から、豪州体験をどう人生に生かすべきか、国際交流とは何か、など温かいアドバイスや動物愛護をめぐる豪州フリークなやり取りも活発で、これまでにない内容の濃いものとなりました。
 また、本学の卒業生である土屋亜伶至氏(経営情報学部伊田ゼミ出身。現在、東京池袋のIT企業「ONE PIECE HLDGS」勤務)が、大阪出張の仕事のついでに東京から参加してくれました。彼は一昨年の海外インターンシップ参加者であり、昨年はワーキングホリデーで豪州へ行くほど「オーストラリア大好き人間」ですが、この体験が現在の就職に繋がったと率直に語ってくれました。
 さらに、経済学部の植村吉輝先生が、学内発表に続き、学外発表にも参加していただけました。ありがとうございました。

伊田昌弘(経営情報学部教授 大阪日豪協会理事)
 以下に、大阪日豪協会の小西諄次氏(大阪日豪協会副会長)、本学の卒業生である土屋亜伶至氏、植村吉輝先生(本学経済学部)からのコメントを紹介します。

大阪日豪協会 セミナー部会会長 小西諄次氏(大阪日豪協会副会長)からのコメント

 今年で7年目となる大阪日豪協会主催の阪南大学学生との交流を兼ねた、第85回ハローマイト懇話会「シドニーで働いてみて—2015年夏の体験」が盛況のうちに終了し、とても嬉しく思っています。
 今回は伊田昌弘教授が豪州インターンシップ担当教授として初めての会でした。研修期間が5週間から6週間(2週間の英語研修を含)に延びて内容が充実されたこと、日本語に加えて英語での発表会となったことが、冒頭説明されました。また、今回から植村吉輝准教授が参加され、一層充実されたように思います。更に、土屋亜伶至氏(伊田ゼミOB)が後輩学生のために積極的に発言していたのが印象的でした。
 学生の発表は日本語教師のサポーターが2人、カフェ勤務1人、雑誌編集1人、ペットショップ・グルーミング1人でしたが、このインターンシップ先の選択については事前に各学生の希望を聞いて、代理店、現地受け入れ先と入念な打ち合わせを行ってインターンシップ先を決定しているとの事でした。また、事前の準備が大切であることが説明され、阪南大学の真面目な取り組みをうかがい知ることができました。
 発表した学生は男子学生1名、女子学生4名で発表内容、英語力で長短がありましたが、誰もが豪州人の親しさや暖かさ、多くの移住者とのコミュニケーションを学んだこと、自分がこれまでより積極的になれたこと、など多くの収穫を得て帰国したことを窺わせるものでした。そして、参加した大阪日豪協会会員からこれまで以上に積極的な質問がなされ、学生との交流が一層充実したことに満足しています。
 伊田教授はじめ、阪南大学関係者の皆様のご努力に敬意を表すると共に、大阪日豪協会としてもこうして学生との交流の場が続いていることに感謝申し上げます。

土屋亜伶至氏(伊田ゼミOB:IT企業「ONE PIECE HLDGS」勤務)からのコメント

 今回の豪州インターンシップは、2週間の語学学校、4週間のインターンシップの計6週間のプログラムでした。2年前に私が参加した経験からいって、1週間増えたことは良いことだと思います。今回は、それをふまえて発表を聞かせていただきました。
 まず、学生たちにとってどのような経験になったかという点についてですが、それぞれよくも悪くも普通では出来ない経験が出来たと言うことが伝わってきました。
 山田君は、参加学生がみんな女子の中、唯一の男子としての参加だったそうです。私が行った時も、男子は私ひとりだけでしたので、いろいろと思い出すこともありました。しかも、一度も海外へ行った経験がなかったので、学生のうちに経験をしたかったということでした。私も同じ志を持って2年前のプログラムに参加したので、すごく気持ちが伝わるものがありました。
 高山さんは、カフェでバイトをしていて、日本とオーストラリアのカフェの違いについて知りたいと言う動機があり、日本は「堅く」、オーストラリアは「ラフ」と言っていたのが印象的でした。
 大野さんは、将来メディア関係に進みたいと言うことで、有名な「チアーズ」という在豪日本人向けの雑誌編集のインターンを行いました。少しでも将来役に立てばよいなあと思いました。
 吉岡さん犬が好きで動物好きが多い国に言ってみたいということで、豪州を選び、ドックケアの店でインターンシップを行いました。日本との違いを体験したようです。語学学校ではかなりレベルの高いクラスに入り、ヨーロッパの人たちとの積極性の違いを目の当たりにしたとのことです。
 南さんは、たくさんの文化もった人たちが暮らす、多民族国家のオーストラリアでいろいろな人とふれあいに行きたかったということでした。身近なホストファミリーや、同じホームステイの留学生徒の関わり、インターン先の人たちによって、良い経験をしたと思いました。
 そして、それぞれ日本語の発表の後、同じ内容を英語で発表していただきました。しっかりと調べてきて英語発表出来ていましたが、欲を言えば、原稿を読まないで、自分の英語(語り言葉=オーラル)で話していただきたかったです。6週間で英語がどれだけのレベルになったかの集大成での発表でもあるので、背伸びせず、簡単な英語でもよいので、たとえ単語だけでもいいので、そんな発表であって欲しい気がしました。
 全体的に、それぞれ経験を発表していることが多く、もう少し経験から学んだこと伝えていただきたかったと思いました。それぞれ言葉に出来ない形でオーストラリア、日本、それぞれいいところ、悪いところが見えてきて、いろいろな経験をしたことを、これからどの用にこの経験を生かしていくのかが楽しみです。
 私が豪州インターンシップを糧にして、英語に取り組み、今の職に就いたように、是非これからも頑張って欲しいと思います。

植村吉輝先生(本学経済学部)からのコメント

 先月の学内発表に続き、海外インターンシップのオーストラリアクラスの学外発表に参加しました。この学外発表は大阪日豪協会のセミナー部会が主催する「ハローマイト懇話会」として実施され、私は阪南大学の教員として、また、大阪日豪協会の会員として参加しました。
 学生の発表内容については、約1か月前の学内発表で知っていましたので、今回の学外発表では、その後、学生が指摘された点をどう改善したかに注目していました。報告発表、プレゼンテーションの基本は、なんといっても主張したい内容を聞き手に分かりやすく伝えられるかという点に尽きると思います。前回の学内発表時には、一度聞いただけでは、何を言いたいのか少し分かりにくい発表が目立ったと思いますが、今回は、どの学生も聞き手の側に立ち、自分たちの経験をある程度、的確に伝えることができたと思います。この1か月間、一定の努力をしたことが窺える発表だったと思います。
 また、報告した学生にとって、大阪日豪協会の会員の方々から様々な質問を受けたことは非常によい経験になったと思います。駐在員として在豪経験豊富な会員、取引先を通じてオーストラリア事情に詳しい会員等からの質問を通じて、オーストラリア社会の実情、経済状況、文化の特徴などについて、学生は多くを学んだと思います。ご自身の経験に基づき、広い視野から多岐にわたる質問、発言を活発にしていただいた参加会員の皆様に厚く御礼申し上げます。
 今回、シドニーでのインターンシップに学生が参加していた期間中、偶然ですが、私も家族と一緒に1週間ほどシドニーに滞在していました。学生の報告の随所に見覚え、聞き覚えのある地名、場所が登場しました。学生が語学学校、就業体験以外にも現地で幅広い活動、経験をしていたことが分かり大変うれしく思います。若い時代に海外に目を向け、積極的に様々な経験をすることは大切ですから。
 最後に、英語力について一言。今回、はじめて海外に行った学生も多かったと聞いています。2週間の語学研修と4週間のインターンシップで自分自身の英語力について、よく分かったと思います。この経験を今後、どう生かしていくのかが重要です。現在の自分の実力に謙虚に向き合い、何をどうすればステップ・アップできるのか、しっかりとした計画を立て、着実に実行してください。日本で日本語を使って普通に生活していては、オーストラリア滞在中に伸ばした英語力は確実に落ちます。帰国後の不断の努力こそが次につながる第一歩なのです。