活動テーマ:企業の製品化プロセスにおける製品利用シーンの開発
連携先:ヤマハ株式会社 研究開発統括部、研究開発企画部、技術企画グループ
三好ゼミでは、キャリアゼミとして軽量薄型スピーカ(Flatone:ヤマハ製)の活用方法を検討する活動に取り組んでいます。その一つとして、多数の平面スピーカを天井に配置して、そのスピーカ上に音響刺激を走査することによる避難誘導の可能性を提案し、実験を通してその有効性を評価しています。ゼミ活動では、多数スピーカを天井に敷設することを模擬した環境を体育館に作り、音響刺激で実際に誘導できるのか、どのような音響刺激が誘導に適しているのか、音響刺激の発信方法による誘導効率が変化するのかなどの基礎的な事項の確認を行っています。これらの実験と実験結果の考察を繰り返し、その成果を学内外で発表しています。現在取り組んでいる検証テーマは、以下の通りです。
連携先:ヤマハ株式会社 研究開発統括部、研究開発企画部、技術企画グループ
三好ゼミでは、キャリアゼミとして軽量薄型スピーカ(Flatone:ヤマハ製)の活用方法を検討する活動に取り組んでいます。その一つとして、多数の平面スピーカを天井に配置して、そのスピーカ上に音響刺激を走査することによる避難誘導の可能性を提案し、実験を通してその有効性を評価しています。ゼミ活動では、多数スピーカを天井に敷設することを模擬した環境を体育館に作り、音響刺激で実際に誘導できるのか、どのような音響刺激が誘導に適しているのか、音響刺激の発信方法による誘導効率が変化するのかなどの基礎的な事項の確認を行っています。これらの実験と実験結果の考察を繰り返し、その成果を学内外で発表しています。現在取り組んでいる検証テーマは、以下の通りです。
- 多数スピーカ上で走査された音響刺激による追従可能性の検証
- 広域な廊下避難における音響刺激走査方法に関する検証
これらの中間報告として、12月7日の5学部ゼミ発表会で、発表を行いました。
さらに、発表内容を確認する実験を追加で行いそれらの内容を2月26日ヤマハ本社(浜松市)の研究開発部で、活動報告を行いました。就職活動中もあり、学生全員は参加できませんでしたが、6名の学生が上記2テーマについて報告をさせていただきました。報告に合わせてヤマハ本社にあるヤマハイノベーションロードを見学させていただき、ヤマハでの研究開発の歴史やモノづくりのむつかしさや重要性を体感させていただきました。
学生活動状況報告
経営情報学部
吉岡 直輝
三好ゼミでは、ヤマハ株式会社様から同社製品である紙製平面スピーカ「flatone™」をはじめとした音響機材をご提供いただき、その利用方法の検討と提案に取り組んでいます。一昨年度から音による積極的避難誘導/音による誘導可能性について研究しています。本年度は災害時、屋内の天井に設置されたスピーカでの避難誘導を想定した実験を実施しました。
それらを取りまとめ静岡県浜松市にあるヤマハ株式会社本社を訪問し、学生2チームによる避難に関する研究成果の報告を行うとともに、三好教授から多言語発信装置に関する報告がなされていました。報告会に参加いただいた担当者様からの講評では発表に関するご指導や、スピーカの特性を考慮したうえで今後検討すべき課題、音による誘導可能性検証として本年度とは異なる実験方法の提案など貴重なご意見を賜りました。加えて「flatone™」の実用化に向けた現状の取り組み、普及に向けた構想についてもお聞きすることができました。
それらを取りまとめ静岡県浜松市にあるヤマハ株式会社本社を訪問し、学生2チームによる避難に関する研究成果の報告を行うとともに、三好教授から多言語発信装置に関する報告がなされていました。報告会に参加いただいた担当者様からの講評では発表に関するご指導や、スピーカの特性を考慮したうえで今後検討すべき課題、音による誘導可能性検証として本年度とは異なる実験方法の提案など貴重なご意見を賜りました。加えて「flatone™」の実用化に向けた現状の取り組み、普及に向けた構想についてもお聞きすることができました。
経営情報学部
渡邊 開
三好ゼミで行った一年間の活動報告をするため、昨年に引き続き今年もヤマハ本社に訪問させていただきました。まず、ヤマハの本社に向かい、楽器、ヤマハの歴史、楽器の製作技術、最新技術などが展示されている、INNOVATION ROADを見学させていただき、ヤマハの歴史や技術を知り、あらためて素晴らし企業と関われていることを実感することができました。
その後ミーティングルームにて発表を行いました。今回の発表に向け3人のチームで「走査音を用いた誘導システムの実環境への実装方法の検討」について、昨年の12月に行われた5学部発表会の準備を含め、約4ヶ月このグループで取り組みました。長期的に一つの課題に取り組み、ヤマハ本社で発表できたことは、自分にとってとてもいい経験になりました。今回の活動で得た経験を社会に出た時に活かしていきたいと思います。
その後ミーティングルームにて発表を行いました。今回の発表に向け3人のチームで「走査音を用いた誘導システムの実環境への実装方法の検討」について、昨年の12月に行われた5学部発表会の準備を含め、約4ヶ月このグループで取り組みました。長期的に一つの課題に取り組み、ヤマハ本社で発表できたことは、自分にとってとてもいい経験になりました。今回の活動で得た経験を社会に出た時に活かしていきたいと思います。
経営情報学部
中園 和希
私達はヤマハから提供していただいている薄型平面スピーカ「flatone」の研究成果を本社に訪問し、発表してきました。本社に着いてからは、初めにヤマハの歴史を展示しているイノベーションロードを見学しました。ピアノやギターの内部構造や、制作するに際してのこだわりなどについて知ることができました。細部に対しても徹底的にこだわり、技術的な探求の結果としての製品群が、今のヤマハ製品の人気や信頼性を保証していることを実感しました。また創業時から今に至るまでの商品などの展示がありました。私は個人的に「ヤマハ発動機株式会社」がどのようにして生まれたのか気になっていたのでその経緯が知れて良かったです。見学が終わってから私達の研究成果を発表し、次の実験についての音の特性や聴覚特性を踏まえた講評,助言を頂きました。これらを参考にして今後の研究に頑張って取り組みたいと思います。
経営情報学部
井ノ口 千尋
静岡県浜松市にあるヤマハ本社に訪問させて頂きました。まず、企業ミュージアムである「イノベーションロード」を見学させて頂きました。ヤマハの歴史、またそこから未来へ歩み続ける挑戦の道のりを見て、聞いて、触れてと実際に体験しながら感じることができました。高価なグランドピアノも実際に弾くことができ貴重な体験となりました。その後、ヤマハの担当の方に対して、ゼミの活動で取り組んできた事について発表しました。テーマは,「走査音に追従するシステムの広域展開時の走査方法の検証」について発表しました。対象地区が広域の場合は,対象地区を区分した範囲で誘導音を巡回して走査する必要があるため、走査サイクル、走査音の明確化のため単発・重複発信を要因とする検証を行いました。担当者の方からは、音響刺激は,反射したり回折したりするので,実験環境に強く依存する可能性があるとのコメントいただくとともに、反射の影響のない屋外での検証についても話題になりました。専門家からの新しい視点の講評を基に卒論に取り組んでいきたいと思います。
参加学生一覧
生田 正和、五十川 真司、井ノ口 千尋、北川 大輔、DINH NGUYEN HONG LONG、中園 和希、福川 大貴、吉岡 直輝、渡邉 開、金津 光希、塚田 悠仁、土屋 喬慈、豊岡 遼司、道本 陵汰、中山 颯人、藤川 想大、細美 銀次、森本 聖矢、山口 昇吾、山田 涼、山本 竜矢、山本 直輝、横山 一輝
ゼミ集合写真
連携団体担当者からのコメント
ヤマハ株式会社
研究開発統括部・研究開発企画部・技術企画グループ
担当者 川原 正順 様
ヤマハ研究開発統括部では、音や音楽に関する基礎技術の研究から、その研究成果を具体的に展開する商品の開発に繋がる技術プラットホームの整備を進めています。その中から近い将来事業化が見込めるFlatone(静電型平面スピーカー)の利活用シーンの創造や応用技術のイメージングについて、阪南大学経営情報学部の三好ゼミの皆さんを中心に、様々な形でご協力を頂いております。お陰様で、具体的且つ実践的な情報が得られ、大変感謝致しております。Flatoneの活用方法の検討においては,その特徴的性能を生かした避難誘導場面での活用の可能性についてなど、学生さんが精力的に課題にチャレンジし、興味深い結果やアイデアを得られた事は当社にとっても有意義な事であり、それらに貢献出来た事は喜びでもあります。是非今後とも継続的に協働させて頂ければ幸いです。
教員のコメント
経営情報学部
三好 哲也 教授
本活動は、ヤマハから提供されている平面スピーカを用いた避難誘導システムの有効性の検証を目的としています。そのために、適切な実験を計画・実施し、実験から得られたデータの解析し、それらを数理的・論理的に考察する過程を学生とともに行いました。テーマは、必ずしも経営情報学に関連するテーマではないのですが、対象とする課題に対して数量的に分析、考察する能力は、情報化社会において重要な能力であり、それらを体験的に学習する機会になったと考えています。
活動の集大成として、学生はヤマハ本社研究開発部での活動成果を報告しましたが、発表準備の中でいろいろな学びを深めることができ、良い経験を積めたと思います。
活動の集大成として、学生はヤマハ本社研究開発部での活動成果を報告しましたが、発表準備の中でいろいろな学びを深めることができ、良い経験を積めたと思います。