産学連携先:株式会社JTB教育旅行大阪支店,公益財団法人大阪観光局

 2021年12月17日(金)、2021年度「大阪B&Sプログラム」事業報告会をJTBビル(大阪・堺筋本町)にて開催、山口智子氏(公益財団法人大阪観光局 留学生支援推進室)、加藤恵一氏(株式会社JTB教育旅行大阪支店 国際交流センター長)に臨席いただき、本事業の半年間の取り組み(キャリアゼミ)の成果を報告しました。

【Aチーム】
3年:猪木周大、岡田沙羅、木下和奏、木村未来、田村海斗、土塚美海
発表テーマ:修学旅行生への「アンケート調査」のご提案
来阪する修学旅行生団体の継続的な需要獲得、大阪B&Sプログラムのさらなる発展・改善、大阪の魅力向上への貢献、これらを実現するための「アンケート調査の新たな仕組み」を提案しました。

【Bチーム】
3年:井上明香、細川渚紗、上岡杏菜、松田健吾、岡田奏我、亀本涼花、河本梨乃
発表テーマ:学生目線から提案する新・観光プラン
大学生目線から来阪修学旅行生(同世代の中高生)にむけて、「新・観光コース」「おすすめスポットマップの活用」を提案しました。

学生活動状況報告

 今回、私たち福本ゼミは「大阪B&S事業」についての報告会を行わせていただきました。JTBの方と大阪観光局の方にお越しいただきました。貴重な意見を聞くことができ、学ぶことの多い報告会となりました。
 私達は二つのグループに分かれてそれぞれ発表を行いました。アンケート調査に関する発表と観光プラン提案に関する発表です。私は二つ目の観光プラン提案の発表を担当しました。観光プランを作成する際に私たちは、「繋がり」をテーマにして作成しました。まず、大阪の街・人・食との繋がり、次に案内する大学生との繋がり、そして修学旅行生同士の繋がり、この三つの「繋がり」を修学旅行生が深く感じることができれば、修学旅行生にとって心に残る修学旅行になるのではないかと考えたからです。この「繋がり」をテーマにし、そして大学生目線を取り入れたコースを二つ提案しました。JTBの方と大阪観光局の方から面白いと言って頂けた部分もあり嬉しかったです。改善点なども詳しく教えてくださったので、次回に生かしていきたいと考えています。
 今回、発表の場を下さった、福本先生、JTB様、大阪観光局様、本当にありがとうございました。
国際観光学部 細川 渚紗

ゼミ集合写真

  • ※写真撮影時のみマスクを外しています。

参加学生一覧

井上 明香、田村 海斗、細川 渚紗、猪木 周大、上岡 杏菜、岡田 沙羅、岡田 奏、亀本 涼花、河本 梨乃、木下 和奏、木村 未來、土塚 美海、松田 健吾

連携団体担当者からのコメント

株式会社JTB教育旅行大阪支店
国際交流センター長 加藤恵一 様

 今回の活動で発表をしていただいた阪南大学の皆様には、2020年11月にJTB×大阪観光局×留学生コンソーシアムが協働して立ち上げた「大阪B&Sプログラム」のエスコート役として活躍して頂く予定でしたが、長引くコロナの影響で実地活動の機会を提供出来ていない中、大阪B&Sプログラムの発展に繋げるテーマ設定において、大阪に来る生徒達に対して、大阪の魅力を伝え、好きになってもらい、もう一度来たい!と思わせ、リピーターになってもらいたい。というゴールは、我々が目指している目標とまさしく一致しており、実地経験がない中でよく考えてくれたと感じ、大変興味深く聞かせて頂きました。
 1チーム目の“簡単”に取り組める「アンケート」に着目、またそのアンケートを事前・事後、フローチャートなどへの展開を考えたアイデアは良かったと思います。特にフローチャートのアイデア(性格判断)は、有りそうで無かった発想で、楽しく取り組めるツールだと感じました。講評でも少し触れました通り、事前アンケートにフローチャートを置き、そのフローチャートの内容を深く掘り下げてみる(ガイドブックには載っていない、大阪の学生だからこそ知る情報、スポットなどに繋げていく)ことで、この企画は更に実用化できると思われます。
 2チーム目の「学生目線から提案する新・観光プラン」というコンセプトは、大変興味を持ち聞かせて頂きました中、厳しい意見かもしれませんが、提案いただいた内容は、正直無難な内容だと思いました。「大学生の休日体験コース」というコースのネーミング、企画はとても良い!と思いましたが、実際に提案してくれたコースをみてみると、みなさんが休日に本当に行くコースなのかな?と感じました。全国から来る中高生には、大阪にきてもらったら、やはり見て置いてもらいたいと思う様な有名観光スポットも取り入れたコースにすることは大切な考えです。しかしながら、大阪の大学に通う大学生のみなさんが日常どの様な所にいって、どんなところに興味をもっていて、どんな過ごし方をしているのかが垣間見れる様なコースがあっても面白いと思います。こういたコースは、我々社会人が発想できない、まさに学生目線から提案するプランだと思います。
 両チームともに、実地研修を体験していただいていない中、アイデアを絞り出してよく考えて頂いた内容で、あと少し、もう1歩踏み込んでいただくことで、実用可能な内容であったと思います。どうか、その想いを今後も持ち続けていただき、就活が落ち着いたら、是非とも大阪B&Sプログラムで実践して頂きたいと思います。貴重な提案をいただき、誠にありがとうございました。

公益財団法人大阪観光局 留学生支援推進室
留学生支援・教育旅行コーディネーター 山口智子 様

 在阪の大学生・留学生等がガイド役となり、兄弟姉妹のように交流しながら大阪を巡るという体験型の新しい教育旅行プログラムである「大阪B&S」について、若者視点から考えた提案をいただきました。
 大阪B&Sのコース選択の一助として、フローチャートを活用し、若者が取り組みやすく興味がそそられる心理テストにつなげた提案など、大変おもしろい提案だったと思います。また、大阪B&Sの魅力は、“人と人の繋がり”であると考え、『流行』や『体験』などテーマを絞った新たなコースつくりに取り組み、特にインスタ映えなど、利用する若者視線での新たなスポットの提案も新鮮でした。
 大阪市内に限らず、大阪府内には埋もれている魅力ある観光スポットは多くあります。今後とも研鑽を積み、2025年の大阪関西万博も見据えて、大阪・関西の魅力の開発・発信に取り組んでいただく事を期待しています。

教員のコメント

国際観光学部
福本 賢太 教授

 「大阪B&Sプログラム」は、来阪する修学旅行生(中学生・高校生を対象)に「大阪」の魅力を大学生が伝える交流型の事業です。
 本キャリアゼミでは、①「大阪」の魅力向上へ貢献すること、②学生に課題発見力・課題解決力・プレゼンテーション力・コミュニケーション力を身につけさせることを目指し、「大阪B&S プログラム」事業に本格的に取り組む予定でありました。しかしながら、コロナ感染は収束せず、当初予定の「来阪修学旅行生へアンケート調査を実施する」「修学旅行に帯同し、大学生目線から大阪の魅力を修学旅行生へ実際に案内する」は叶いませんでした。本稿では、3年生の活動を報告いたしますが、2年生も同様、「大阪」に関する知識を教材より学び、発表会(4学部6ゼミ合同研究発表会・NPO法人観光力推進ネットワーク・関西 2021年度 学生連絡協議会研究発表会)に於いて、その成果を報告したことを追記しておきます。
 今回発表した3年生2チームは、ゼミ活動(遠隔型・対面型が交錯)が不規則な又制限を伴う状況下、本事業(大阪B&Sプログラム)の課題を探究、「大阪」のまちを愛する若者を広げることを主眼に発表を行いました。
 まだまだ未熟な発表にも関わらず、こうした機会をご提供いただき有難うございました。次年度(2022年度)こそ、この二年に渡る空白期間に蓄えた力を発揮し、来阪する修学旅行生をお迎えしたいと考えています。最後になりましたが、公益財団法人大阪観光局様、株式会社JTB教育旅行大阪支店様に厚く御礼を申し上げます。