阪南大学国際観光学部和泉研究室は「地域・観光の創造(地域資源や人的ネットワークなどを活用しながら、地域づくりや観光振興のための新たなデザインプランを思考・提案し、地域の方々と共創的に実践する)」を研究テーマとしています。平成27年度から兵庫県養父市大屋において、豊富な地域資源を観光資源として活用する観光地域づくりデザインを思考・実践し、コミュニティーベースの経済振興を生成しながら、地域基盤の強化や活性化を目指すという取り組みを養父市商工会との産学連携という形態で共創的に展開させています。
 今回、和泉研究室の3回生は、2018年9月17日~21日(4泊5日)の行程でフィールドワークを実施しました。なお、今回のフィールドワークは明延地域から依頼のあった「2棟の空き家の活用を含む明延地域を活性化するデザインの提案」、養父市商工会との事業展開である「ニンニク新メニューの試作品の中間報告会」、「PR動画の作成への着手」の3つを目的として実施しました。

9月17日

 初日は、3日目(19日)に予定している「2棟の空き家の活用を含む明延地域を活性化するデザインの提案」のための、ヒアリング調査と2棟の空き家の見学を行いました。ヒアリング調査は4つのグループに分かれて、小林史朗さん(明延区長、NPO法人一円電車あけのべ理事)・小林政数さん(一円電車安全運行推進委員会委員長・元明延区副区長)・高田和幸さん(NPO法人一円電車あけのべ事務局長、あけのべ自然学校指導員)・正垣智子さん(明延鉱山ガイドクラブ副会長、NPO法人一円電車あけのべ理事)の4名の方々に1時間程度、ヒアリング調査を行いました。その後、小林史郎さんと小林政数さんの説明のもと、2棟の空き家の見学を行いました。
  • グループごとにヒアリング調査

  • 空き家の見学

9月18日

 2日目、午前中は、山の上にあるトロッコ軌道の清掃作業とトロッコ乗車体験、鉱山学習館の清掃などを行いました。午後からは、明延近代鉱山研究所長・NPO法人一円電車あけのべ理事の和田祐之さんに「明延のまちづくりの取り組み」というテーマで講演をしていただきました。その後、グループに分かれて明日の発表の準備を行いました。グループによっては、明け方までパワーポイントの作成に取り組むなど、準備を進めていました。
 なお、この日の夕食は地域の方々とご一緒させていただき、親睦を深めました。地域のみなさん、ありがとうございました。
  • 明延近代鉱山研究所長の和田祐之さんの講演「明延のまちづくりの取り組み」

  • 夕食は地域の方々と一緒に。親睦が深まりました。

9月19日

 3日目、午前中は、昨日に引き続いて発表の準備を行いました。午後からは、「2棟の空き家の活用を含む明延地域を活性化するデザインの提案」をグループごとに発表しました。今後の地域との共創的な展開につなげていければと考えています。
グループごとに「2棟の空き家の活用を含む明延地域を活性化するデザイン」を提案

9月20日

 4日目は、場所を明延から同じ大屋町内の「あゆ公園」に移して、本日開催される「ニンニク新メニューの試作品の中間報告会」における試作品の調理にとりかかりました。18時から開催された「ニンニク新メニューの試作品の中間報告会」には、養父市商工会から多くの方々(13名)がご出席くださいました。頂きました様々なご意見は、今後の展開に活かしていきたいと考えています。

9月21日

 5日目、グループごとに分かれてPR動画の撮影を行いました。今回は、「木彫フォークアートおおや展」、「正垣木材株式会社」、「あゆ公園」、「レストハウス天滝」、「大杉地区のまちなみ」などの撮影を行いました。
  • グループごとにPR動画を撮影

 今回の行程は4泊5日とやや長きにわたるものでしたが、気を抜くこともなく、しっかりとこれからにつながる内容で実施することができたと考えています。地域のみなさん、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。