阪南大学国際観光学部和泉研究室は「地域・観光の創造(地域資源や人的ネットワークなどを活用しながら、地域づくりや観光振興のための新たなデザインプランを思考・提案し、地域の方々と共創的に実践する)」を研究テーマとしています。和泉研究室は、2016年度より、観光のチカラによる岬町の活性化を岬町役場・岬町観光協会とともに共創的に展開していますが、2019年3月をもって担当学年が卒業しました。2019年度より新3回ゼミ生が研究活動を引き継ぐことになりました。引き続き地域の方々とのディスカッションの機会を増加させながら、「観光」を共通項とする新たなつながりの形成を意識し、実践的な取り組みを共創的に展開させたいと考えています。
 ここで、3月に卒業した学年の研究活動を簡潔にまとめるとともに、これから活動を展開する新3回ゼミ生について紹介させていただきます。

これまでの研究活動の成果

観光地域づくりデザインの提案

 2016年7月、ゼミでの学びがスタートし、フィールドワークや学内学習を重ね、2017年3月13日、岬町を観光のチカラで活性化するために必要だと考えられる内容をグループごとに提案しました。この内容をベースに2019年3月までの研究活動を展開しました。

道の駅みさき「夢灯台」の活性化

 地域外からの観光者だけでなく、地域の方々、とりわけ、地域の子どもたちにも道の駅を開いていくことが持続や発展につながるのではないかとの考えのもと、「工作ができる道の駅」というコンセプトを提案し、パイロット的に工作イベントを企画・実施しました。  多くの方々の参加を得ることができ、今後の可能性を見出すことができました。
  1. 2017年8月25日「風鈴づくり体験」
  2. 2018年1月28日「鬼のオブジェづくり体験」
  3. 2018年2月25日「ひなまつり工作体験」

カフェマップの作成

 町内に点在するカフェなどを群として捉えて魅力として発信すべく、カフェマップを作成しました。

PR動画の作成

 岬町の魅力を発信するツールの1つとして「女子旅編」・「デート編01」・「デート編02」の3本のPR動画を作成しました。現在、動画は道の駅みさき「夢灯台」などで放映されています。機会があれば、ご覧ください。

町内イベントへの参加

 町内における既存のイベントへスタッフとして参加し、多くを学ばせていただきました。
  1. 2016年10月30日 深日漁港フェステイバルにスタッフとして参加
  2. 2017年4月29日 つつじまつりにスタッフとして参加
  3. 2017年6月25日 深日港フェスティバルにおいて体験ブースを出店
  4. 2018年1月7日  親子もちつき体験へスタッフとして参加
  5. 2018年4月29日 つつじまつりに体験ブースを出店
  6. 2018年5月19日 第9回J-GREEN堺フェスティバルにおいて体験ブースを出店
  7. 2018年7月1日  深日港フェスティバルにおいて体験ブースを出店
  8. 2019年1月19日 深日港サイクリングフェスにおいて、体験ブースを出店
  • 体験ブースでは「うちわづくり体験」・「缶バッチづくり体験」などを提供

深日・洲本ライナー応援のためのイベントの企画・実施

 岬町は、「大阪の中心部から離れた大阪南部や和歌山、淡路島などの地域の活性化には、関西国際空港からの新しい人の流れが必要であり、深日港と淡路島との航路再生が大きな役割を果たす」(岬町HPより)と考え、深日港(岬町)と洲本港(兵庫県洲本市)の間で2017年度・2018年度に航路便の社会実験運航を実施しました。この動きに連動して、研究室では航路グループを立ち上げ、船内におけるアロマディフューザーの導入を提案したり、応援イベントを企画・提案し、2017年9月30日に実施しました。

アンケート調査の実施・分析

 道の駅みさき「夢灯台」や「つつじまつり」において、合計4回のアンケート調査を実施・分析し、その結果を観光協会へ報告しました。
  1. 2017年4月29日 「つつじまつり」にてアンケート調査を実施
  2. 2017年5月20日・6月3日 道の駅みさき「夢灯台」にてアンケート調査を実施
  3. 2018年4月29日 「つつじまつり」にてアンケート調査を実施
  4. 2018年12月15日 道の駅みさき「夢灯台」にてアンケート調査を実施

比較調査

 岬町の研究活動の参考にすべく、海辺の観光地(神奈川県鎌倉市・高知県高知市・兵庫県洲本市など)でフィールドワークを実施しました。もちろん、親睦・交流もかねて!
 当該学年16名(井上佑太・氏原麻祐・定本健太郎・新留由来・中埜彩子・松田祥佳・渡部沙也加・岩本優花・小谷尚之・小手田奨太・坂根晃揮・清水桃子・寺地広将・古川亜美・矢野杏佳・山本広)は、岬町をフィールドに多くを学ばせていただき、2019年3月18日、阪南大学を卒業しました。地域のみなさま、ありがとうございました。

これからの研究活動

 2018年12月から2019年3月にかけて3回のフィールドワークを実施し、岬町について理解を深めながら、先輩からの研究活動の引き継ぎを進めてきました。2019年4月から新3回ゼミ生15名(武田百代・田中慎也・森下恭生・安保涼香・岡田すみれ・窪田朱花・小手田篤哉・小林叶恵・小林里帆・坂口日菜・多湖彩夏・田福玲菜・西川実乃里・見附彩名・村岡空未)が、岬町をフィールドに学ばせていただきます。なお、研究活動はイベントグループ・食の展開グループ・資源創造グループの3つに分けて展開していく予定です。  地域のみなさま、どうぞよろしくお願いいたします。
  1. 2018年12月14日・15日  第1回フィールドワーク:町内資源調査①
  2. 2019年2月21日      第2回フィールドワーク:町内資源調査②
  3. 2019年3月25日      第3回フィールドワーク:町内資源調査③
  • イベントグループ

  • 資源創造グループ

  • 食の展開グループ

  • 学ぶことを楽しみながら、地域を思考・実践していきます!