阪南大学国際観光学部和泉ゼミは「地域・観光の創造(地域資源や人的ネットワークなどを活用しながら、地域づくりや観光振興のための新たなデザインプランを思考・提案し、地域の方々と共創的に実践する)」を研究テーマとしています。
 和泉ゼミ3回生14名(大谷航太・立住 空・赤松真緒・井上真維・上野山大智・岡 志穂美・蚊﨑美優・高瀬里佳子・高羽幸太郎・田中七帆・田中理人・中島魅久・本田楓南・宮﨑千弥)は、2019年7月から、和歌山県かつらぎ町に所在する3つの道の駅(道の駅「かつらぎ西」・道の駅「紀の川万葉の里」・道の駅「くしがきの里」)における利用者の増加や周辺地域の活性化を目的とした取り組みをかつらぎ町役場産業観光課のみなさんと進めています。
初年度である2019年度については、かつらぎ町について調査し、理解を深め、また、道の駅「くしがきの里」におけるイベントにおいて「かつらぎ町の魅力紹介パネル」・「柿の葉お絵かきアート」・「ご当地クイズ大会」の3つのコンテンツについて企画・提案し、実施させていただきました。また、「3つも道の駅があることをかつらぎ町の大きな魅力と捉え、各々の道の駅の特徴の更なる顕在化とその連携性、地域との結びつきを追求する」という「かつらぎ道の駅トライアングル」を構想し、提案しました。
 2年目にあたる2020年度については、コロナ禍の影響を受けて、現地での調査はやや出遅れましたが、2019年度に構想した「かつらぎ道の駅トライアングル」をベースとして、道の駅「かつらぎ西」・道の駅「紀の川万葉の里」・道の駅「くしがきの里」ごとのイベントデザインの作成、トライアングルポスターのデザイン案(3パターン)の作成、また、サイクリングコースの作成、自動車周遊コースの作成、スタンプラリーコースとその仕組みの作成などを成果物とした取り組みを進めています。
 2020年11月21日、今年度第1回目となるフィールドワークを行い、3つの道の駅(道の駅「かつらぎ西」・道の駅「紀の川万葉の里」・道の駅「くしがきの里」)をあらためて調査するとともに、かつらぎ町を代表する景観である「串柿の里 四郷」の串柿のオレンジ色のカーテン、紀の川周辺の農業を支える用水路で世界かんがい施設遺産に登録されている小田井用水関連遺産、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録されている丹生都比売神社をはじめ、各グループが魅力を感じた神社、施設、地域景観などを調査しました。今回のフィールドワークを成果物の完成にきちんとつなげていきたい、with/afterコロナにおける観光振興という点も意識してしっかりと進めていきたいと考えています。
 なお、当日は、かつらぎ町役場産業観光課の笠本さんにもご同行いただきました。また、神社や施設などでは、関係のみなさま方に懇切丁寧にご説明をいただきました。
 地域のみなさま、ありがとうございました。
 3回ゼミ生は、しばらくぶりのフィールドワーク。色で、音で、匂いで、季節を感じながらの1日は、あらためて、ゼミで、地域で学べることへの感謝に満ち満ちたものでした。