阪南大学国際観光学部和泉研究室は「地域・観光の創造(地域資源や人的ネットワークなどを活用しながら、地域づくりや観光振興のための新たなデザインプランを思考・提案し、地域の方々と共創的に実践する)」を研究テーマとしています。
 2021年度から、和泉研究室は、大阪府下で唯一の重要伝統的建造物群保存地区である富田林寺内町において、これまでまもり続けられてきた歴史的・学術的価値や魅力を多くの方々に知ってもらうために、未来へ伝え続けるために、公開施設である国登録有形文化財旧田中家住宅内に、サテライト・ラボ「じないまち地域・観光創造室」を設置し、日常生活空間内における保存と活用双方のまなざしによる観光地域づくりを進め、「生活空間型観光」の取り組みとして発信しています。
 2022年8月27日(土)、「第19回じないまち四季物語「夏」富田林寺内町燈路」において連携イベント「じないまちの素敵な夜に。つくる! あそぶ!」を実施しました。
 南河内地域の夏の風物詩、寺内町の燈路イベントが3年ぶりに開催されました。幻想的な燈篭の光の中、極上の歴史的空間を味わうことができるこのイベントでは、これまで、露店・模擬店が出店したり(今回は出店なし)、コンサートが行われたりしていました。しかし、園児・児童など、こどもたちを対象とするコンテンツについては、あまり実施されていませんでした。そこで、今回、研究室ではこどもたちを対象とした連携イベントをサテライト・ラボのある旧田中家住宅で実施しました。とうろうりん作り体験(とうろうのような風鈴)・おかし釣り・ヨーヨー釣り・スーパーボールすくい・わなげなどのコーナーを設けたところ、予想を上回る多くのこどもたちが来場し、楽しんでくれました。
 研究室では、今後もこどもたちを対象としたコンテンツでも活動を展開しながら、寺内町に接する機会を提供し、ひいてはスタッフとして一緒に活動してくれる、寺内町を大切に想い、まもり伝えてくれる人材の育成に、少しでも協力することができればと考えています。
準備作業(6〜8月) 企画検討・市商工観光課へ企画内容を提案・実行委員会にて説明
準備作業(8月27日当日)時計を気にしながら会場を設営
14時から終了時間の20時30分まで、来場者は途切れることがありませんでした。



making photo  じないまちの素敵な夜に。楽しく学ぶ!
  • ※記念撮影時のみ、マスクを外しています。