高島市でのフィールドワークについて

国際観光学部3回生 妹尾 美帆

 私たち李ゼミは、6月3日(土)〜4日(日)の1泊2日、滋賀県高島市でゼミ合宿を行いました。例年恒例の他大学を交えてのゼミ合宿ですが、今回は阪南大学から李ゼミ、小林ゼミそして和歌山大学の廣岡ゼミが参加し、合わせて2大学3ゼミ(全て3回生)の活動となりました。今回のゼミ合宿の目的は、それぞれのゼミが現在取り組んでいる活動内容を発表することと、合宿先である滋賀県高島市の観光について学ぶことです。この2日間のゼミ合宿を通じて、各ゼミの活動内容を知ることができただけでなく、都市近郊にある高島市の観光資源の魅力も味わうことが出来ました。

 今回私たちは、「白浜荘」という旅館に2日間お世話になりました。一日目は、白浜荘に到着後、琵琶湖を眺めながら、みんなで昼食をとり、お昼過ぎから各ゼミの発表を開始しました。1つのゼミの中で3チームに分かれて調査・研究してきたことを発表しました。小林ゼミは主にあわら市の観光振興をテーマにしたプロジェクトの発表でした。また、廣岡ゼミは、聖地巡礼や高野山、和歌山名物の土産物である「かげろう」などをテーマにした発表でした。私たち李ゼミは、昨年の12月に訪れた福井県あわら温泉における旅館の宿泊(滞在)プランについて発表を行いました。1チームあたりにおよそ10分程度で発表を行い、発表後は、学生による質疑応答が行われ、最後に廣岡先生、小林先生、李先生からそれぞれコメントをいただきました。研究発表後の夕食では、各チームに分かれみんなで飯盒炊爨としてカレーライスを作りました。肉や野菜等の材料や水を入れるタイミング、火の調整などに苦戦しながらも、美味しく出来上がりました。夕食後は、高島市の観光について「びわ湖高島観光協会」の方からお話を伺いながら、高島市や琵琶湖のプロモーションビデオを見せていただきました。

 国際的にも有名な里山風景や針江地区にある水の循環型システムである「かばた」の動画も流していただきました。「かばた」とは、各家庭から湧き出る水を飲料や洗い物などに使用し、魚が浄化の役割を果たし、また湖に戻してゆく循環型のシステムのもとになる場(台所)のことを指します。
 そして、2日目私たちは実際に「かばた」を見せていただく為、針江地区生水の郷に向かい、地元ボランティアガイドのツアーに参加しました。たくさんの家庭に「かばた」が残っており、現在も使っている家庭が多かったです。ツアーの参加の際に1人ずつ紙コップを貰い、各家庭のかばたの水を飲み比べました。また水道水とも飲み比べると、驚くほど、「かばた」の水は美味しかった。今回の合宿で得た経験や意見を参考に、8月に参加する韓国での発表大会ではより充実した内容になるようにこれから取り組んで行きたい。