大阪日日新聞のトップ特集記事でゼミ活動が掲載!!

忙しかった6月が実を結びました!!

 以前の松ゼミWalker番外編でも紹介しましたが,6月17日(木)に大阪日日新聞の記者から,新今宮TICにて松村・丸市将平・仲田美穂の3名で取材を受けました。この記者は熱心に取材される方で,6月19日(土)の新今宮TICの運営時に再び来られ,学生スタッフにインタビューして運営風景を写真撮影して帰られたそうです。この19日(土),松村は日野ゼミとの共同フィールドワークの案内で対応できなかったため,7代目ゼミ長の佐藤有に取材対応の全てを任せ報告してもらいました。
 こうした取材の成果は,2010年6月30日(水)付けの大阪日日新聞の朝刊に掲載されました。この記事は「大阪自立」という1面トップの特集枠で,「再生するまち 現状を見つめて」という趣旨から,私たちの「大学と地域の連携」や「民設学営」というスタンスを好意的に紹介するものでした。私たちの新今宮TICの活動を,単に観光情報を提供する存在ではなく,「まちづくり」という観点からちゃんと評価してくれたのは,この記事が最初です。私たちの本当の存在意義がようやく理解され始めて来たのかな,と感じるとともに,このような視角から切り込む大阪日日新聞の心意気も感じました。
 この記事では,8代目ゼミ長の仲田美穂のコメントが採用され,同じく8代目のタン=イーヘンと趙日権の恥ずかしがり屋の留学生コンビの写真が掲載されました。
 さて,私たちのゼミ活動のなかで,外国人個人旅行者向けの街歩きツアーは,本来もっと意義が評価されるべきだと思います。このような着地型ツアーが実現するのは,日本でも新今宮だけであり,それを企画実施できるのは私たちくらいです。2006年夏,NHK大阪放送局が外国人向け街歩きツアーに密着して放映してくれましたが,これはとても先見性があったと思います。ボチボチと,街歩きツアーの取材も来ないかなあ,と期待しています。7月のだんじり祭りを巡る街歩きは,絶対に映像として面白いはず…。
 河合塾が発刊している進学指導のための『Guideline』という雑誌の7・8月号には,「社会人基礎力育成グランプリ2010レポート」の特集が組まれ,松村ゼミの同準大賞受賞活動も紹介されました。社会人基礎力育成グランプリはもう遠い過去のような気がします。グランプリと関わった取り組みはほとんどは,実質的に終了しているでしょうが,新今宮TICは2009年よりも進化と深化を遂げながら今でも運営している…,この違いを審査員が見極められなかったことは残念でなりません。一過性のイベントを組むことと,継続性のあるシステムを組むことは,全くの別物で,要求される瞬発力・持続力・ストレスなどもおそらく桁違いでしょう。その真価は必ず誰かが見て,ちゃんと評価してくれる日が来ます。ゼミ生のみなさん,大丈夫,必ずその日が来るので淡々と頑張りましょう。

7月は外国人向けの街歩きツアーを2回行います!!

大阪の夏は同時多発お祭り!!

 恒例の街歩きツアーの準備も着々と進めています。7月の外国人向け街歩きツアーは当初,11日(日)に平野郷,18日(日)に鶴橋・コリアタウンで実施する予定でした。大阪の夏は,毎週末になるとあちらこちらで「だんじり」や「ふとん太鼓」が走り回っています。元気な大阪の夏のお祭りを外国人にも見てもらおうとの想いから,2009年に平野郷とコリアタウンの夏祭りを訪れましたが,これが大好評で,とても手ごたえを感じました。ゼミでの話し合いで,2010年も是非行おうということになりました。
 6月25日(金)のゼミ時間を利用して,13時半にJR平野駅前に集合して,平野郷の下見に出かけました。4回生は昨年経験していますが,今年案内する中心となる3回生は平野郷を全く知らないので,下見は必要不可欠です。集まったのは3・4回生の15名とゼミOBの濱中さんと松村,3回生は全員来ました。JR平野駅から大念佛寺へ向かい,お寺の方々に今年もお世話になります,と外国人と来訪する趣旨を説明させていただきました。

平野郷の街歩きは日程変更することに!!

 この後,松村は会議出席のためタクシーで阪南大学へ戻りましたが,ゼミ生たちは,全興寺,平野郷の街並み,杭全神社と歩いて下見を継続しました。その途中の情報収集で,今回の街歩きの大きな問題点が発覚との連絡が入りました。平野郷夏祭りは毎年7月11・12・13日の日程で行われるのですが,初日の11日(日)はだんじりが出ず,だんじりが町内を走りまわるのは12・13日であると判明しました。
 下見を終えて後日ゼミで相談した結果,私たちの街歩きツアーは11日(日)の予定でしたが,やはり外国人たちには勇壮なだんじり曳行を見せてあげたいということになり,思い切って13日(火)に日程変更することにしました。平日に街歩きツアーを行うのは初めての経験,授業を優先しなければならいないので,火曜日に授業のないゼミ生のみで実施することになりました。外国人参加者は土日も平日も関係なく行動しているので,急な日程変更も集客にほとんど影響しません。この点は着地型ツアーの強みのひとつです。
 平野の手書きポスターはすでに仕上がり,7月4日(日),TIC運営スタッフが新今宮のゲストハウスに貼って回りました。チラシ兼参加申込書もボチボチと配布を始めます。13日(火)・18日(日)と驚異的な街歩き日程ですが,これと並行して,夏休みの新今宮TIC毎日運営のスタッフの段取りもしなければなりません。ざっと,のべ300名くらいのスタッフ人材の確保が必要となり,松村ゼミだけでは,夏休みの毎日運営は絶対に不可能です。阪南大学国際観光学部の1・2年生,是非私たちの活動を助けてください。新今宮TICでのひと夏を経験すると,必ずあなたたちの能力は高まり未来が開けます。

小澤美夏の引退と再デビューを祝う会

とにかくお疲れさん,これからも頑張ってや!!

 ソルトレークシティ・トリノ・バンクーバーと,3度の冬季オリンピックに出場して活躍したショートトラックの小澤美夏選手。実は松村ゼミ4代目のゼミ生であり,驚異的に厳しいトレーニングをこなしながら,ゼミ活動にも積極的に参加した自慢のOGの一人です。2010年の小澤からの年賀状には,「バンクーバー冬季五輪に全力を尽くし,それを最後に現役引退を考えている」という趣旨の決意が書かれていました。かつての指導教員としては,「よしわかった。とにかく頑張れ,最後まで見とどけたる!!」との想いでした。
 バンクーバー冬季五輪のショートトラック女子1000mの準々決勝,小澤が出場しました。小澤はレースの前半から積極的にしかけ,絶妙の好位置をキープしながらレース後半を迎えました。「よっしゃそのまま行け!!」と思ったのもつかの間,後方の選手たちが外に開いて,小澤をあっという間に抜き去りました。小澤も懸命に追いかけましたが,とても追いつくスピードではなかった。結果,大健闘するも,圧倒的な実力の差を感じさせる敗退。私はこの時,「あぁよかった!! これで小澤も納得して引退できるやろう。」と思いました。負けた悔しさよりも,全力を出し切っても勝てなかったすがすがしさを感じました。
 その小澤が何と,6月1日付けで阪南大学事務職員に採用され,入試広報課に配属されました。同課には松村ゼミで同期だった堤愛美も働いています。早速,松村ゼミ4代目の同期に「小澤の引退・再就職を祝う会」の連絡を回したところ,私と小澤を含めて9名が忙しい仕事をやりくりして,6月26日(土)に集まりました。集合はゼミでよく利用した馴染みの串カツ屋さんに18時,その後は2軒ほどハシゴして解散したのは深夜近くでした。
 集まった同期や松村の想いは同じ「とにかくお疲れさんでした!!」,「新しい進路が決まってよかったなあ。これからも阪南大学の発展のため頑張ってや!!」です。集まれなかった同期もきっと同じ想いでしょう。

世界地誌学aの講義にレゲエミュージシャン・Chucky TOKUさんが登壇

Chucky TOKUさん,ジャマイカとレゲエの今を熱く語る!!

 松村は世界地誌学aの講義で,ブルース・ソウル・レゲエなど,黒人音楽の系譜からアメリカやジャマイカという地域を語ってきました。しかし,本来アジア研究者である松村には,重大かつ決定的な欠点があります。実は内緒にしていたのですが,何と松村は,アメリカにもジャマイカにも行ったことがない…。地域情報と音楽には詳しいが,肌身で地域を感じたことがない…。特に,レゲエに関してはボブ=マーリーが大好きで,ボブのレゲエまではわかるが,それ以降のレゲエやジャマイカはほとんど知らない。
 そこで,7月5日(月)4限目の世界地誌学aの講義に,レゲエミュージシャンのChucky TOKUさんに来ていただきました。TOKUさんは松村の新今宮(正確には西成)友達であり,『お好み焼き 西成わだ』の店員であり,とても顔が広くリスペクトされているレゲエミュージシャンです。ジャマイカでの生活歴も豊富で,ジャマイカやレゲエは身体性を持って経験されています。当日は阪南大学流通学部平山ゼミOBのジャイアントさんの露払いで来校してくれました。
 TOKUさんはジャマイカ滞在時に撮影したたくさんの写真を,iPODに用意してきてくれたのですが,松村が不慣れなiPODに苦戦して,手違いから痛恨のデータ全消去。講義は写真なし!! しゃべくりとレゲエのDVDのみで進めることとなりました。聴衆は50名程度で,受講者リストにない飛び入り参加もかなり含まれて,いつもよりは断然活気がありました。
 TOKUさんは珍しく緊張しながらも,ジャマイカやレゲエを熱く語ってくれました。都合の良いことにこの講義は4限目だったので,終了後は希望者を募り,TOKUさんの働く『お好み焼き 西成わだ』へ行き,みんなでTOKUさんを囲みアフター講義を楽しみました。TOKUさん,来年からは本格的に講義に組み込みますので,よろしく!! す。