一騎当千の8代目ゼミ生7名が巣立つ!!
もう卒業か…
毎年,卒業式はとても複雑な気持ちで迎える。大学教員になって,最も憂鬱なのは,歴戦を一緒に戦い抜き,立派に育ったゼミ生たちが,卒業してしまうことである。ゼミ生たちはいつか必ず巣立つ,そんなことはわかっている。そしてそれは喜び祝うべきことである,そんなこともわかっている。でも,心のどこかで,もっと一緒に過ごしたい,卒業なんかしなければいいのに…,との想いがこみ上げる。
8代目のゼミ生たちはわずか7名,いずれも一騎当千の兵(つわもの)ばかりであった。7代目と9代目は20名近くいて,何事もチームワークの強みと勢いで乗り切ったが,8代目は個々人の能力の高さを活かして切り抜けた。思い起こせば,新今宮TICは8代目ゼミ生らが1年生の時に立ち上げた。7代目が勢いに乗って次々とうみ出す新今宮TICを拠点とする活動を,8代目がしっかりと支え,それを着実に育て9代目・10代目へと継承してくれたからこそ,今日の新今宮TICがある。
8代目のゼミ生たちはわずか7名,いずれも一騎当千の兵(つわもの)ばかりであった。7代目と9代目は20名近くいて,何事もチームワークの強みと勢いで乗り切ったが,8代目は個々人の能力の高さを活かして切り抜けた。思い起こせば,新今宮TICは8代目ゼミ生らが1年生の時に立ち上げた。7代目が勢いに乗って次々とうみ出す新今宮TICを拠点とする活動を,8代目がしっかりと支え,それを着実に育て9代目・10代目へと継承してくれたからこそ,今日の新今宮TICがある。
8代目の思い出
写真の左から順に,思いつくまま卒業生の思い出を語るならば…。
中国人留学生の趙日権は,中国語・韓国語をしゃべり,控えめで礼儀正しく男気のある学生だった。マレーシア人留学生のタンイーヘンは,英語・中国語・広東語をしゃべる男前で,憧れた後輩も多かったようである。女子学生の力が男性陣を圧倒するという歴代松村ゼミの伝統のなか,この二人は,新今宮TICで活躍する写真が大阪日日新聞の特集記事で1面を飾るなど,よく健闘した。
ゼミ長の仲田美穂は,1年生夏の韓国慶州調査をともにしてからの長い付き合いである。私の考えや心の動きを敏感に読み取り俊敏に動き,新今宮TICの取材対応でも活躍してくれた。プライベートでインドを旅する強さもあった。天性の人懐っこさを持つ勝元暁美は,新今宮地域の人々,ホテルや飲食店の従業員から本当に可愛がられた。伊勢志摩・答志島への夏のゼミ旅行では,人見知りの激しい我が家の三つ子を見事に手なずけ,「むっちゃん」ファンに仕立てあげた。
中国人留学生の趙日権は,中国語・韓国語をしゃべり,控えめで礼儀正しく男気のある学生だった。マレーシア人留学生のタンイーヘンは,英語・中国語・広東語をしゃべる男前で,憧れた後輩も多かったようである。女子学生の力が男性陣を圧倒するという歴代松村ゼミの伝統のなか,この二人は,新今宮TICで活躍する写真が大阪日日新聞の特集記事で1面を飾るなど,よく健闘した。
ゼミ長の仲田美穂は,1年生夏の韓国慶州調査をともにしてからの長い付き合いである。私の考えや心の動きを敏感に読み取り俊敏に動き,新今宮TICの取材対応でも活躍してくれた。プライベートでインドを旅する強さもあった。天性の人懐っこさを持つ勝元暁美は,新今宮地域の人々,ホテルや飲食店の従業員から本当に可愛がられた。伊勢志摩・答志島への夏のゼミ旅行では,人見知りの激しい我が家の三つ子を見事に手なずけ,「むっちゃん」ファンに仕立てあげた。
成績優秀者の橋本果奈とオーストラリア留学経験者の前島佑香は,いつも仲良く一緒にいた。7代目が2010社会人基礎力育成グランプリで準大賞を獲得したその時,この二人は東京決勝会場にいて,松ゼミWalkerのレポーターを務めた。2011年1月「嵐電開業100周年記念・観光立国フォーラム」で新今宮TICの活動を勝元らと発表,2011年夏の台北夜市調査でも二人は活躍した。2012年1月26日放送のMBS「VOICE」では,橋本と前島が新今宮TICで活躍する映像が流れ,橋本のコメントが放映された。前島は新今宮TICのシフト編成とゼミ連絡係も担当,そのマネジメント能力は卓越していた。
ミャンマー人留学生のキントゥーザーマウン,通称キキは,ゼミのムードメーカーとして後輩を引っ張った。中国語と英語が上手く,コミュニケーション能力が高く,外国人とのまち歩きツアーではいつも大活躍した。キキはロータリー米山記念奨学生でもあり,誰かの役に立つ活動をしたいという奉仕精神は人一倍強かった。2012年春からは阪南大学大学院に進学するので,あと2年間,一緒に活動できる。
ミャンマー人留学生のキントゥーザーマウン,通称キキは,ゼミのムードメーカーとして後輩を引っ張った。中国語と英語が上手く,コミュニケーション能力が高く,外国人とのまち歩きツアーではいつも大活躍した。キキはロータリー米山記念奨学生でもあり,誰かの役に立つ活動をしたいという奉仕精神は人一倍強かった。2012年春からは阪南大学大学院に進学するので,あと2年間,一緒に活動できる。
改めて,8代目ゼミ生を見渡すと,7名全員が,新聞やテレビや図書・雑誌にて,コメントや写真が紹介された経験を持つ。阪南大学図書館へ行き,仲田美穂や勝元暁美で新聞記事検索すると,全国紙で記事がヒットする。こんなゼミ,他にあるだろうか…。
8代目ゼミ生の良いところを挙げるならば…,よく食べて,よく動いたところであろうか。松村ゼミでは年に数回,大規模なすき焼きパーティを行う。8代目はあまりお酒を飲まなかったが,キキを先頭に,その食べっぷりはとても良かった。新今宮TIC創成期のメンバーだったこともあり,新今宮TICを運営する理念や理想もよく理解していて,ボランティア精神が旺盛であった。国際観光振興や地域振興の役に立つことならば,自分の時間をうまく調整あるいは犠牲にして予定をこじ開け,積極的に参加してよく動いてくれた。
8代目は新今宮TICへの置き土産に,9代目と力を合わせて「新世界・西成 食べ歩きMAP」を作り上げてくれた。松村ゼミの一員として,新今宮TICで丸3年間以上も活動するなかで,8代目のゼミ生たちは地域の飲食店のなじみとなり,可愛がってもらった。そうした親密な地域との関係性と,9代目ゼミ生らの支援がなければ,このMAPは絶対に作成できなかった。この4月から配布し始める予定のMAPの完成に至る過程は,改めて松ゼミWalkerで紹介したい。
再度,改めて,8代目ゼミ生のみなさん,ご卒業おめでとうございます。松村ゼミで積み重ねた色々な経験を活かして,これからの長い人生をしっかりと歩んでください。
8代目ゼミ生の良いところを挙げるならば…,よく食べて,よく動いたところであろうか。松村ゼミでは年に数回,大規模なすき焼きパーティを行う。8代目はあまりお酒を飲まなかったが,キキを先頭に,その食べっぷりはとても良かった。新今宮TIC創成期のメンバーだったこともあり,新今宮TICを運営する理念や理想もよく理解していて,ボランティア精神が旺盛であった。国際観光振興や地域振興の役に立つことならば,自分の時間をうまく調整あるいは犠牲にして予定をこじ開け,積極的に参加してよく動いてくれた。
8代目は新今宮TICへの置き土産に,9代目と力を合わせて「新世界・西成 食べ歩きMAP」を作り上げてくれた。松村ゼミの一員として,新今宮TICで丸3年間以上も活動するなかで,8代目のゼミ生たちは地域の飲食店のなじみとなり,可愛がってもらった。そうした親密な地域との関係性と,9代目ゼミ生らの支援がなければ,このMAPは絶対に作成できなかった。この4月から配布し始める予定のMAPの完成に至る過程は,改めて松ゼミWalkerで紹介したい。
再度,改めて,8代目ゼミ生のみなさん,ご卒業おめでとうございます。松村ゼミで積み重ねた色々な経験を活かして,これからの長い人生をしっかりと歩んでください。
さて,8代目の最大の功績は,しっかりと後輩を育て,松村ゼミの伝統を継承してくれたことにある。例えば,キャンパスベンチャーグランプリ大阪2011のビジネス部門で,優秀賞を獲得した9代目ゼミ生らは,賞金20万円の全てをゼミ活動費に拠出すると申し出てくれた。その理由は,ゼミ活動のなかから生まれた発想であり,歴代ゼミ生らの活動実績があるからこそ実現可能性が評価され,現役ゼミのみんなで議論した成果なので,受賞の栄誉はいただくが,賞金はゼミのみんなで使うのが筋,というものであった。
このメンバーは平成23年度阪南大学学長賞を受賞したが,その際にいただいた報奨金も,みんなで使い方を相談して,新今宮TICのため,冷蔵庫と掃除機を買って寄贈してくれた。
継承される松村ゼミの伝統
チームワークの基礎は,やはりOne for all, all for one(一人はみんなのために,みんなは一人のために)であろう。私は個人主義者であり合理主義者であるが,「個」を重視するならばするほど,「公」を深く考えなければならない,と思っている。何よりも大切なのは「個one or individual」の確立,それができたら「公all or public」との間合いをはかり社会的実践を積み重ねる。「個one」と「公all」との間合いをはかる際に重要なのが,頭のなかで考える抽象的な世界ではなく,「個」がぶつかり合う現場(field)であると信じている。確立した,あるいは確立しつつある「個」が,現場で「公」と真摯に向き合う時,「個」はさらなる成長を遂げ,「公」もより豊かになる。ゼミ生たちに,私はこうした想いを説いてきた。なかなか私の真意は,理解してもらえないかもしれないが,こうした想いが松村ゼミの伝統になりつつあることを実感する今日この頃である。