2012年7月21日(土)新今宮TIC報告(レポーター:3回生 谷河里香)

【スタッフ】吉田あゆこ(3)☆・谷河里香(3)◎・大宅和佳(3)
☆はENGLISH LEADER,◎は報告者,( )は学年
【利用者】12組20名。うち6組9名は外国人で,カナダ・インドネシア・ドイツ・スペイン・フィンランドからの方々でした
【来訪者】 松村先生,大阪市ゆとりとみどり振興局の職員,大阪商工会議所の溝口さん

ゼミ生

 本日,新今宮TICに,7代目ゼミ長・佐藤有先輩(2010年度卒)から,お中元のプレミアムモルツが届きました。いつもお気遣い,ありがとうございます。

 さて,本日の朝一番の問い合わせは,日本人の親子からのもので,「スパワールドへ行きたい,スパワールドはどこ?」でした。こらから夏休みに入ると,この質問が増えてきそうです。

 13時過ぎ,スペイン人のカップルが「今晩泊まる宿を探しているけど,見つからない。泊まれるゲストハウスはありませんか。」と来られました。安いところを探しておられて,1泊1,500円までのゲストハウスをいくつか回ったが,フロントに誰もいなかったり,満室だったとのことでした。近くのゲストハウスの空室状況を確認しましたが,やはり満室ばかり。彼らにとっては予算オーバーの1泊1,800円の部屋が見つかり,「しょうがないなあ…」とそこへ行かれました。大阪駅のビジターズインフォメーションセンターで,新今宮へ行けば安いゲストハウスがある,と教えられて来られたそうです。

 15時頃,フィンランド人男性が「携帯電話を失くした。」と来られました。昨晩お酒を飲んでゲストハウスへ帰る際,転倒して落としてしまったそうです。この方,両腕には手首から首筋まで達する見事なタトゥ,右目には昨晩の転倒で青あざがあり,見た目がとても怖そうな方だったので少し警戒しました。ところが,カウンターでお話しすると,とても紳士的な旅行者で安心。新今宮駅前の交番まで紛失届を出しに,大宅と吉田が同行しましたが,交番にいた警察官たちは,私たち以上に,青あざのあるタトゥ大男と女性二人の来訪に警戒されていました。

松村先生からのひと言

 スパワールドは,たとえ小さくても,ファッション性が高くても,入れ墨・タトゥがある人は入場を拒否されます。外国人旅行者でも,タトゥがあると入場できないので,注意が必要です。本気で泳ぎたいというニーズならば,スイミングキャップとゴーグルを着用しなければなりませんが,阿倍野筋の防災センター近くにある阿倍野屋内プール(1日券700円)を薦めてください。

 観光ハイシーズンの土曜日,新今宮界隈のゲストハウスは,たいてい満室状態になります。せめて土曜日は,事前に予約しておくべきです。日雇い労働者向けの簡宿は,労働者の行動パターンに合わせて,朝4時頃から8時頃までと,夕方16時頃から20時頃までしか,フロントが開かないところがほとんどです。実際,外国人のみならず日本人観光客にも対応できないのが現状でしょう。

 新今宮TICのカウンター業務は,利用者を見た目で判断してはいけません。利用者の外観がどうであれ,その問い合わせ内容が,新今宮TICが対応すべき範囲かどうかを見極めて,適切に対応することが大切です。ちゃんとした格好をしていても,無茶なことを持ちかける人には,遠慮せず毅然と対応してください。

2012年7月22日(日)新今宮TIC報告(レポーター:3回生 小路望)

【スタッフ】昌山志保(4)☆ ・小路望(4)◎・ 加藤宏実(4)
【利用者】11組15名。うち6組10名が外国人で,カナダ,香港,インドネシア,タイ,韓国からの方々でした。
【来訪者】ホテルセレーネのマネージャー,ゼミOBの濱中さん。

新世界風景

 日差しが強く,とても暑い1日でした。スタッフは3人でしたが,ゼミOBの濱中さんが手伝いに来られ,スタッフ全員が4回生で,慣れていたので,特に困ることなく運営できました。写真はJR新今宮駅構内の案内標示。新今宮TICからの度重なる陳情の甲斐もあってか,2012年7月に入って,「新世界・通天閣東口へ」という標示が掲げられました。これで修学旅行生が西口に降りる危険性も激減することでしょう。

 昼前に来られた香港人カップルは,英語と片言の日本語が話せました。問い合わせ内容は,「『たつ屋』というホルモン屋さんに行きたい。」でした。私たちスタッフは,近場のお店ならばたいてい知っているつもりでしたが,この「たつ屋」は知らないお店でした。

 ネットで調べてみると,新今宮TICからとても近く,動楽亭のすぐ裏にあることがわかりました。そこで,昌山と小路で同行案内しました。12時開店とのことでしたが,11時半過ぎに到着すると,すでに多くのお客さんが店の内外にいました。香港人カップルとはそこで別れましたが,意外な所にある人気店を発見することができました。

 この日の利用は,午前こそ9組でしたが,午後は2組。香港人カップルを同行案内した後は,ゆったりと時間が過ごせました。

松村先生からのひと言

 動楽亭裏のホルモン鍋「たつ屋」は,美味くて安くてボリュームがあり,地域を代表する名店なのですが,営業時間中はいつも満席でなかなか入れません。新世界から西成にかけての地域には,この「たつ屋」のように,地元民と知る人のみが知るような,驚異的にリーズナブルなお店がまだまだ存在します。