【スタッフ】関伽緒里（2），橋田翔子（2），平山あかね（1）
【利用者】9組12名。このうち8組11名が外国人で，韓国，オーストラリア，香港，台湾，プエルトリコからの方々でした。
【来訪者】西成区役所職員，ホテルMIKADOスタッフ，松村先生と日本都市計画学会のフィールドワーク参加者14名，松村先生のいとこの計18名。

　今日は利用者も来訪者も多い1日でした。冬の国際観光ローシーズンのこの時期，新今宮に宿泊する外国人旅行者は，アジアからの旅行者かオーストラリア人で，LCCで訪日された方が多いのが特徴です。この日の利用者はまさにその特徴を物語っています。

　朝イチで来られた韓国人女性は，難波まで自転車で行きたい，阪神電車に乗って神戸へ行きたい，との問い合わせで，おそらく訪日リピーター客の方だと思いました。

　その後に来られたオーストラリア人男性は，この寒いなか汗だくのランニング姿でした。昨日に四天王寺，一心寺，通天閣に行ったので，それ以外のところで大阪でお薦めの観光スポットはありませんか，という問い合わせでした。大阪城，OSAKA光のルネッサンスなどをお薦めしたところ，「大阪城まではどのくらいの距離?」という意外な質問。新今宮から大阪城までは8キロくらいなのですが，そのまま走って大阪城へ行かれました。

　今日の利用者のほぼ半分がオーストラリア人，ぼちぼちとオーストラリアからのスキー客が増えて来る頃です。新今宮に宿泊されるオーストラリアからのスキーヤーは，冬季オリンピックが開催された長野県のゲレンデへ行かれることが多いそうです。長野県のスキー場情報や移動方法を調べておく必要を感じました。（以上，橋田翔子）

　何度も言いますが，新今宮TICを目指して海外からわざわざ来る人はいません。利用者は全て，たまたま通りがかった人や，近くのゲストハウスに泊まられている人たちです。ですから，無理して運営する必要はありません。しかし，ルーズに運営してもいけません。何らかの事情で都合が悪くなった場合は，早急にスタッフ連絡網へ応援を求めてください。

【スタッフ】兪穎伶（4），松川和矢（2），林宜欣（3），呉佩瑾（3），山下喜央（2）
【利用者】7組16名。このうち5組12名が外国人で，オーストラリア，イギリス，アメリカ，韓国，マレーシアからの方々でした。
【来訪者】濱中勝司さん（OB）

　今日は利用者も多く，来年に向けての色々な準備もあり，忙しく充実した1日でした。林宜欣さんと呉佩瑾さんは台湾の国立高雄餐旅大学からの交換留学生で，松村ゼミに所属しているのですが，今日はスタッフとして活躍してくれました。お二人とも英語ができるので貴重な戦力，今日の運営は楽しかったそうで，またスタッフ入りしてくれるとのことでした。

　さて，午前中は，ホテル中央グループとホテル東洋・太洋へ，年末28日（金）・29日（土）にオーエス劇場で開催されるちんどん通信社のイベントのチラシを持って，ロビーへの張り出しと宿泊客への配布をお願いして回りました。西成ライブエンターテイメントフェスティバルで培った新今宮TICならではの集客ノウハウです。

　8軒のホテルを回ったのですが，どのホテルでもチラシの配布を快諾していただきました。ホテルを回って気付いたのですが，ほとんどホテルの玄関に「満室」の看板が立っていて，ロビーやコミュニティスペースで外国人宿泊客をたくさん見かけました。2011年は東日本大震災の影響で，この地域でも外国人宿泊者数は落ち込んだと聞きました。しかし，去年と今年とTICのスタッフとして活動した経験から，2012年は間違いなく外国人の宿泊が回復したと思います。（以上，松川和矢）

　今日は年内最後の運営日だったので，来年1月の大衆演劇のポスターを頂くため，ホテルセレーネで自転車を貸していただき，新世界から西成にかけて，大衆演劇の劇場を急いで回りました。どの劇場からも快く2013年1月公演のポスターをご提供していただき，看板の張り替え作業も始めたのですが，残念ながら時間切れのため途中で終わりました。来年のスタッフで，張り替え作業を続けてください。

　さて，今日の問い合わせ，「ホテル東洋はどこですか?」が2組ありました。写真の韓国からの若者のグループは，「この周辺の地図が欲しい!」とのことでした。地域の案内図や看板の設置とその多言語化が実現すれば，このような問い合わせはぐっと減ることでしょう。

　オーストラリア人からの問い合わせは，早朝に関西国際空港を離陸する飛行機に乗るので，タクシーを予約したいが，新今宮TICで対応できるか，という内容でした。時刻表を調べたところ，南海電車の始発で間に合う便だったので，南海電車で関空へ向かうことをお薦めしました。LCC便の離発着は，早朝や深夜などアクセスの不便な時間帯が多いので，LCC客の利便性を高めるためには，関空と大阪市内をつなぐ公共交通アクセスの充実が不可欠だと思います。（以上，山下喜央）

　山下君の指摘は当たっています。関空から大阪市内へのアクセスでは，特に深夜の終電後が大変だと聞いています。料金の高いタクシーで移動するしか手段がないので，関空内で一夜を明かしてから，始発で市内へ向かうバックパッカーも多いようです。終電から始発までの関空から大阪市内へのアクセスの確保，これは新今宮地域にとっても大きな課題です。

※この教育研究活動は阪南大学学会の補助を受けています。

【スタッフ】村上恵美（3），大宅和佳（3），小路望（4）
【利用者】1組1名。シンガポールからの方でした。
【来訪者】ホテルセレーネの福本マネージャー。

特にセブンイレブン，と限定して尋ねられた場合は，ほぼ間違いなくセブン銀行の利用が目的だと思います。問い合わせの趣旨を確認して，最寄りのQ’s MALL内のATMコーナーを紹介してあげてください。

【スタッフ】谷河里香（3）
【利用者】2組2名。マレーシア人と横浜在住のアメリカ人留学生でした。
【来訪者】濱中勝司（OB）

　本日の運営は異例中の異例，スタッフがどうしても確保できなく，ようやく確保できた2名のうち1名が9時になっても来ないため，それを待ちながら私ひとりで運営を始めました。10時前に来たマレーシア人の利用者は，京都と奈良への行き方を教えて欲しいとのこと。横浜の大学に留学中のアメリカ人は，当然ながら日本語がペラペラ，日本円の現金がなくなったので両替したい，との問い合わせでした。

　11時前になっても，もう一人のスタッフは到着せず，私も風邪気味で体調不良。松村先生に電話して昼からの運営について相談しました。もう一人のスタッフには，シフトの連絡がうまく伝わっていなかったようで，松村先生からの指示は，「最低でも2名での運営が大原則。昼からの運営はやめて，家へ帰り。ただ，心配しはったらあかんから，ホテル中央とホテル中央セレーネのフロントには声をかけといて。」でした。

　新今宮TICを閉める準備をしていると，OBの濱中さんが差し入れを持って来られました。松村先生と相談して昼から閉めることになったことを伝えると，「そのほうがいい。無理しなくていいよ。」とあたたかい声をかけていただきました。結局，12時前には運営を終え，帰宅しました。

長く続けていれば，こんな日もあります。今春卒業するタレント揃いの9代目ゼミ生は17名，新しくゼミ生となる11代目ゼミ生は7名。2013年の新今宮TICは，なかなか大変になりそうです。しかし，10代目も11代目も少数精鋭の一騎当千，頑張って引っぱってくれた9代目を気持ちよく送り出し，新2回生や新入生を巻き込んで育てていきましょう。

【スタッフ】内田裕規（4），呉暁テイ（3），崔園園（3）
【利用者】2組3名。全て外国人で，韓国とコロンビアからの方々でした。来訪者なし。

　本日のリーダーの内田さん，人身事故の影響で列車が動かなかったため，TICへの到着は10時前になりました。内田さんから連絡があったので，それまで内田さんを待ちながら，私と崔さんとでTICを運営しました。

　11時過ぎに来た韓国人利用者は，JRを利用して奈良へ行きたいとのこと。奈良への行き方を説明して奈良の地図も渡しましたが，JR新今宮駅がどこかご存知なかったので，私と崔さんでお昼ご飯を買いに行きがてら，駅まで同行案内しました。

　昼から来られたコロンビア人女性の二人組は，とても陽気で可愛らしく，道頓堀へ行って，服などのショッピングを楽しみたいとのことでした。道頓堀への行き方の説明は簡単なのですが，「どのあたりへ行けば良いお店がありますか」という質問は，答えるのが難しくて困り，「たくさんのお店があります。気に入ったお店を見つけてください。」と伝えました。

　具体的なお店の名前が出てくれば，ネットで調べて教えればいいのですが，このような「どこがお薦めですか」という質問は，本当に答えるのが難しく，スタッフみんなで話し合い，事前に答えを用意しておく必要があると思います。

ファッションやショッピング，ノープランでユニクロへ行き，たいていの買物を地元で済ます私は，全然わかりません。個々人で得意分野と不得意分野があり，それを活かせるのが新今宮TIC運営の魅力かもしれません。

【スタッフ】清水翔平（4），和田昂之（4）
【利用者】5組7名。3組5名が外国人で，台湾，韓国，アメリカからの方々でした。
【来訪者】松村先生，林宜欣（3）と訪日観光中の国立高雄餐旅大学の学生1名。

　国立高雄餐旅大学から松村ゼミに交換留学中の林宜欣が，訪日観光中の後輩の女子学生1名（愛称・純ちゃん）を連れて，朝イチで新今宮TICに寄ってくれました。純ちゃんは大の日本アニメファン，高校生の頃，名古屋に1年間留学した経験があり，日本語も上手い。今回の大阪滞在では林宜欣の紹介でホテル中央に宿泊しているそうで，訪日の目的は，阪南大に留学するための下見とのことでした。ところが，今日は林宜欣とUSJへ行き，明日は天保山で開催中のONE PIECE展を見に行くとのことで，しっかりと観光も楽しんでいる様子。純ちゃんは新今宮TICの活動にも興味があるとのことなので，私と和田君と林宜欣で松村ゼミ入りを強く薦めました。その後，林宜欣と純ちゃんはUSJへ。
昼前に来られた松村先生は，その話を聞いて早速，林宜欣に「17時までに新今宮TICに帰っておいで。その子を連れて，すし寛へ行こうや。」と電話して誘っておられました。

　さて，本日は日本人の利用者で，先日亡くなられた桑名正博さんのバンドのメンバーだったという方が来られ，「桑名さんのご自宅は知りませんか，ぜひお線香でもと思って…。」とおっしゃっていました。この時，松村先生はコーヒータイムで不在，「先生ならたぶんご存知のはずですが…。」と答えると，「帝塚山にあるのはわかっているので，近くまで行ってまた尋ねます。」とのことでした。

　キャリーバックで来訪した韓国人女性二人は，「こすがクリニックはどこですか?」という問い合わせでした。どう見ても二人は到着したばかりの旅行者で，クリニックとは関係なさそう。私たちが「こすがクリニック」の場所を調べていると，松村先生が「あなたたちはクリニックへ行くのか，それともホテルを探しているのか。」と英語で尋ねられました。その勘は大当たり。彼女たちは「よっこら諸島 Yoccola Island」というシェアハウスへ行きたいとのことでした。そこならば私も和田君も知っています。少し分かりにくい場所にあるので，松村先生にTICのお留守番をお願いし，二人で同行案内しました。写真は「よっこら諸島」の外観です。

結局，和田君も入れて4名ですし寛へ行き，新世界の鉄板居酒屋「す。」へとハシゴして，純ちゃんを松村ゼミに勧誘しがてら，ゼミ生たちと楽しいひと時を過ごしました。
私は桑名正博さんの大ファン，急逝されたのは本当に残念。「よっこら諸島」は規模こそ小さいものの，お洒落で落ち着けるお宿です。

【スタッフ】大宅和佳（3），前田紗希（OG）
【利用者】1組1名。シンガポール人女性でした。
【来訪者】松村先生

久しぶりに遊びにTICへ来た前田さん，お手伝いありがとうございました。また，遊びに来てください。他のOB・OGも気軽に立ち寄ってください。

【スタッフ】昌山志保（4），劉沖（4）
【利用者】1組1名。日本人の方でした。来訪者なし。

　朝からけっこう外国人がTIC前を通り過ぎましたが，残念ながら，TICへ立ち寄る方はおられませんでした。TIC前を歩く外国人，欧米系よりもアジア系の方が圧倒的に多くなったような気がします。

　今日が1月最後の運営日なので，昌山さんと私で，ランチブレイクを利用して，自転車に乗り，大衆演劇5座と動楽亭のポスターをいただきに回りました。どの劇場も快くポスターをくださり楽しいのですが，鈴成座と梅南座が新今宮TICから少し離れたところにあるので，1時間半くらいかかりました。梅南座の皆さんから，お茶とパンの差し入れをいただきました。ありがとうございます。

　TICに帰ってからは，ポスターの張り替え作業を進めながら，運営を続けました。大衆演劇のポスターはどれも派手で目立つものばかり。TIC前へ出すと，通行人のなかには，足を止めてじっくりと見て行かれる方もかなりいます。

　さて，今日の利用者はひとり。道に迷ったらしい日本人の年配の女性が，「スパワールドはどこ?」と尋ねて来られただけでした。

大衆演劇のポスターは劇団さんによって異なり，そのポスターの下に劇場情報を書いたものを張り付けるのが一般的なようです。劇団のポスターは複数の種類があり，もしかしたら集められている方もいるのでは…。