【松ゼミWalker vol.152】交換留学生・李家伶と再見!(教員 松村嘉久)

新世界の夏祭りに参加

 まずは簡単に松村ゼミの7月の活動をひとつ紹介します。
2014年7月22日(火),今年も新世界の夏祭りに,松村ゼミの有志で参加してきました。午前は4回生の松川和矢君と山下喜央君,午後からは山下君が授業へ向かい,弘田愛美さん(4回生)と授業終わりの私が加わりました。
 もっと多くの有志を集めたかったのですが,試験期間直前の平日だったので,なかなかゼミ生たちの都合がつかず,授業の合間を縫って4回生のみの参加となりました。
 2年連続の参加に加え,最近は新世界援隊(しんせかいえんたい)の定期集会にも参加,地元の世話役の方々にも顔を覚えていただきました。今年,松村は白地に紺で「新世界」と染め抜いた浴衣も着させていただきました。
 さて,去年は1年生も参加したのですが,今年は2・3年生の参加者がいなかったのがとても残念です。こうしたイベントには,学年の異なる学生を募って参加し,学年を越えて地域とのつながりを生み出すことが大事です。来年また,広く参加者を募り,もう一度,つなぎ直したいと思っています。

交換留学生・李家伶との思い出

 国立高雄餐旅大学からの交換留学生・李家伶が,1年間にわたり松村ゼミで学び,この8月下旬に帰国しました。ゼミのみんなからは,愛称で「タタ」と呼ばれ,タタも来日してすぐに,先輩の林宜欣(りんちゃん)や呉佩瑾(ぺぺ)らの勧誘を受けて松村ゼミの活動に参加し,ゼミの雰囲気に溶け込みました。
 何度かホームシックにかかったこともあったようですが,課外活動の多い松村ゼミのなか,最も熱心なゼミ生でした。写真は,先日行った田尻町モニターツアーでの仲間たちとの一枚です。
 タタが確実に登場する松ゼミWalkerの記事を,以下に列記しました。どれも思い出の深いものばかりです。わずか1年間ですが,課外活動にはこれ以外にも新今宮TICもあり,普通の交換留学よりも,濃密な日々を送ったと思います。
【松ゼミWalker vol.126】第1回 西成ジャズ・オールスターズ「夢の祭典」を松村ゼミが応援!!
【観光実習1(国内)】高野山行きの外国人向けモニターツアーを実施!
【松ゼミWalker vol.128】住吉大社・堺のまち歩きツアーを実施!!
【松ゼミWalker vol.129】大阪商工会議所と福島・聖天通商店街のまち歩きモニターツアーを実施!!
【松ゼミWalker vol.137】新今宮地区観光まちづくり推進協議会と城崎温泉モニターツアーを実施!!
【松ゼミWalker 花見速報】毎年恒例の外国人旅行者との花見ツアーを行いました!!
【松ゼミWalker vol.140】台湾高雄への充実したゼミ調査旅行
【松ゼミWalker vol.148】住吉大社・堺へのまち歩きツアー
【松ゼミWalker vol.151】南海電鉄との協働で田尻町モニターツアーへ!!

 外部と協働で開催したモニターツアーの全てにタタは参加,新今宮TIC主催の外国人向けモニターツアーにも,平野郷杭全神社の夏祭り以外は,全て参加しました。
 日本語でも中国語でも口数の少ないタタは,いつもニコニコ微笑みながら,みんなと静かに楽しみ,ぼそぼそと印象的なコメントを放ってきました。なかでも,高野山へのモニターツアーと,台湾高雄へのゼミ調査旅行は,ゼミ仲間で同宿しての旅だったので,特に交流が深まりました。
 試験期間・夏休み突入直前の先月7月24日(木)は,タタにとって最後のゼミ日だったので,同期の4回生を中心に,ゼミ終了後,「どこかへフィールドワークへ行って懇親会をしよう」と,タタも含めた学生12名と私も参加することになりました。
 タタに「何を食べたい」と聞くと,いつものように口数少なく「何でもいい」との答え。そこで,私が「肉か魚か野菜か,中華か和食かイタリアンか」とつなげると「肉…」,「牛か豚か鳥か」と畳み掛けると「牛,デザートも,コリアン料理がいい」とのことでした。

 ゼミ生一同から,私に場所選択が任されました。焼肉だと,私の地元の淀川区塚本の「じゅんちゃん」,西成の「友園」,新世界の「原軒」など,時と場合に応じて,松村ゼミには色々な選択肢があります。今回はフィールドワークとデザート込みのリクエストだったので,一番ベタな鶴橋へ行くことにしました。
 JR鶴橋駅で降りてほんの少しだけフィールドワークして,焼肉の「アジヨシ」へ向かい,その後,「KANARIYA」というお店へ行きました。ここは巨大なパフェで有名なお店…,甘いものが苦手な私は,このような貴重な機会がないとこの種のお店には絶対に入りません。
 一つおおよそ4人前のパフェということなので,素直に13人で三つ注文。パフェが運ばれてくると,西成「なべや」のすき焼き以上のインパクトがありました。「このパフェを無事に運び続ける店員さんはスゴイ」,とみんなで話ししながら,「いただく」というよりも「やっつけろ」という感覚で食べ始めました。みんな大健闘で,結果,少々残したくらい…,私は戦力になっていませんでした。

 国立高雄餐旅大学からは,范妍希(シーちゃん)から林宜欣(りんちゃん)・呉佩瑾(ぺぺ)へ,そこから李家伶(タタ)へと,3年連続で,とても有能な才女がゼミ入りしてくれて,本当に感謝しています。今春,台湾高雄へゼミ調査旅行に行った際も,りんちゃんとペペが色々と案内してくれ,シーちゃんからは「どうしても仕事でいけない…本当に残念…」と連絡が入りました。
 出会いがあれば常に別れがある…,これは世の習いです。しかしながら,昨今は,移動時間も短くなり移動費用も低くなり,ずいぶんと地球は小さく縮まりました。台湾,韓国,中国,日本と空間的には離れていても,LINEで常に連絡が取り合えるような状況にもなっています。
 松村ゼミは毎回,私の旧友のオモニが作る弁当を注文して,ランチミーティングの形で始まるのですが,台湾のペペから「お腹すいた,オモニ弁当,食べたい…。すし寛のウナギと玉子焼きも食べたい…。」とLINEが入ったこともありました。

 遠く離れていても仲間どうしでつながれる,それはとてもいいことです。そんな世の中になったからこそ,なおさらお互いが実際に会って言葉を交わし理解しあう意味が,ますます重要になります。
 また私が高雄へ行くこともあるでしょうし,タタが日本へ来ることもあるでしょうから,またそのうち必ず会えます。日本滞在時のタタの写真データを渡し忘れたので,必ず台湾へ届けに行きます。
 仲間や友達が多いのはとてもいいこと,特に学生時代の仲間は利害関係やしがらみのない真の友,それが日本中,世界中に散らばっていると,とても心強いものです。
 本年度の卒業旅行,4回生のなかでは「タイへ行きたい」ということでほぼまとまっています。問題は経由地…。韓国のソウル経由でソンミやアルムと合流するか,台湾の台北経由でタタと合流するか,いっそのこと北京経由にして,北京で全員集まるか,悩みどころです。
  • 松村ゼミ恒例のすき焼きパーティ

  • 難波屋での西成ジャズの祭典にて

  • タタの母校校門前にて