【松ゼミWalker vol.162】 「田尻うまいもん祭」で松村ゼミが協力!! (4回生 袁麗萍)

 2014年11月9日(日),関西国際空港の近くの田尻町へ行き,南海電鉄主催の「田尻うまいもん祭」を松村ゼミで協力してきました。この日は台風接近の影響で早朝からあいにくの雨模様,結局,まる1日,雨が降り続けました。
 松村ゼミでは,新今宮地区のホテルや新今宮TICで数日前から外国人の集客を試みてきたのですが,残念ながら,参加希望者は全くいませんでした。やはり外国人が比較的少ない時期なのと,朝からの雨模様が強く影響したと思います。また,新今宮から田尻町まで遠いことや,田尻町の認知度そのものがまだ低いことも影響したと思います。
 朝からイベントのお手伝いに駆け付けられたのは,松村先生・松川和矢(4)・山下喜央(4)・袁麗萍(4)の4名でした。松村先生と松川君と山下君の3名は,新今宮のホテルセレーネに前泊しての参加。本当はフィールドワークと外国人集客も兼ねて,田尻町にある「ホテルユタカウィング」に宿泊したかったそうなのですが,ネット上では満室だったようで,残念ながら予約できなかったそうです。ホテルセレーネも本来なら満室だったのですが,マネージャーにお願いして,泊まれる客室を強引に確保していいただいたそうです。
 私たち先発組4名は,田尻漁港の案内ブースに8時30分に集まってから,田尻歴史館へ移動して,南海電鉄の職員らとお手伝いする内容などの打ち合わせを行いました。

 その後,残りのゼミ生らも続々と合流しました。残りのゼミ生らは,新今宮TICに集合してから,新今宮地区のホテルを回って外国人集客を試み,田尻町へ向かいました。
 集まったのは,弘田愛美(4回生)・山中彩帆里(4回生)・平山あかね(3回生)・宗政巨地(3回生)・川瀬将之(3回生)・ジーン(3回生)の6名。松村ゼミからの参加者は合計で10名になりました。
 午前中は主に田尻漁港にて,泉タコ試食の整理や田尻町のゆるキャラ「たじりっち」の誘導などを行いました。田尻町役場からは副町長さんをはじめ,以前のフィールドワークでお世話になった産業振興課や教育委員会の職員らも駆け付け,イベント会場のお手伝いをされていました。

 日曜朝市へ来られているお客さんたちは,ほとんどの方々が電車ではなく,自家用車で来られている様子で,雨模様であるにも関らず賑わいはありました。田尻漁港ではこの日のイベントの一環として,バーベキュー(BBQ)コーナーを無料開放していたのですが,これが来訪者から大好評でした。日曜朝市で購入した新鮮な海の幸を持ち込み,炭火でじっくり焼き上げ,みなさん「うまいもん」を楽しんでおられました。

 私たちもお昼休憩の際,ぼちぼち店じまい前ということで値引きが始まった朝市にて,秋刀魚やホタテ貝やイカを安く買い,BBQコーナーで焼いていただきました。松村ゼミで行った事前のフィールドワークで,BBQは試さなかったそうですが,とても楽しく美味しい体験でした。
 外国人のなかにはBBQが大好きな人もいますし,新鮮な魚介類を市場で買ってすぐ焼けるので,外国人に向けて上手く宣伝すれば,魚釣りスポットと合わせて,田尻漁港の大きな魅力になると感じました。また,日曜朝市の賑わいや活気のピークを見学できたことも,松村ゼミとしては大きな収穫でした。
 午後から私たちは田尻歴史館へ移動し,受付やお茶会体験の案内などのお手伝いをしました。浪花酒造の試飲コーナーや「たじりっち」も田尻漁港から田尻歴史館へ移動,和菓子の「本家 青木」の試食コーナーも設置され,館内のカフェ・ベッラメンテでは,この日のみの限定20食でスペシャルランチが用意されていました。
 田尻漁港の近くには,外国人研修者が宿泊する「国際交流基金関西国際センター」があるのですが,南海電鉄はそこでもポスターを張り出し,イベント参加を呼びかけられていました。午後になって,そこから何名かの外国人研修者が田尻歴史館へ遊びに来られ,お茶会体験などにも参加してくださいました。

 田尻漁港や田尻歴史館へ外国人を集客するのには,やはり遠く離れた新今宮よりも,徒歩で来られる近隣の関西国際センターやホテルからの方が現実的です。「日曜午前は,田尻漁港の朝市へ」という外国人の流れを生み出し,それを定着させてその魅力が口コミで広がれば,可能性は十分あると思います。外国人研修者と地域との連携を深められるよう,関西国際センターへ働きかけて協働することが鍵になるのでは,と松村ゼミでは話し合いました。
 さて,田尻漁港でこのイベントのチラシをもらい,田尻歴史館へ流れてきてくださった日本人の方々もたくさんいて,13時過ぎになると,玄関はお客様の靴でいっぱいになりました。田尻歴史館の方にお話を伺うと,「田尻漁港の朝市のお客さんが流れてくるのは,普段はあまりない」とのことでしたので,二つの場所でイベントを開催した意味があったと思いました。
 14時を過ぎると,田尻歴史館の来訪者もかなり減り,15時から始まる最後のお茶会体験の席に余裕ができました。そこで,本格的なお茶会を経験したことのないゼミ生が参加して,「本家 青木」の和菓子でお茶をいただきました。その後,16時くらいに現地で解散しました。
 この日の経験や感想は,またゼミのみんなで話し合い,外国人の集客方法やイベントのあり方などについて,南海電鉄の方々と意見交換したいと思います。

松村先生からのひと言

 今回のイベントは,南海電鉄の若手職員らが沿線の自治体との連携を深め,地域の企業や私たち大学も巻き込んで開催したところに,とても大きな意義があります。あいにくの雨となりましたが,何よりも,第一歩を踏み出したことが大きな成果だと思います。