【松ゼミWalker vol.164】 最近の松村ゼミの活動報告(3回生 栃原智美)

大阪成蹊短期大学観光学科の山田勅之先生と学生たちが新今宮TICを視察!

 2014年11月16日(日)10時過ぎ,大阪成蹊短期大学観光学科の山田勅之(のりゆき)先生が,同学科の学生たち19名を引率して,新今宮TICへ来訪されました。
 来訪の目的は,松村先生のご案内で,新今宮TICおよび新今宮地区の国際観光事情を視察されることにありました。松村先生と山田先生はご専門のフィールドが,同じ中国の少数民族地帯であったこともあり,古くからのお知り合いだそうです。
 この日の新今宮TICのスタッフは,栃原智美(3回生)・中井美菜子(3回生)・南亮輔(3回生)・濱中勝司(OB)の4名でしたが,栃原と中井さんが視察のアテンドのお手伝い,南君と濱中さんが新今宮TICの運営を行いました。
 視察は10時30分から13時過ぎまで。まず私たち松村ゼミのスタッフも参加しながら,新今宮TICについて詳しく説明。その後は,近くのホテルやゲストハウスの何軒かを見て回り,この地域が外国人旅行者を受け入れてきた背景や現状や将来の課題について,松村先生がご説明されました。そして,みんなで揃って昼食を食べるため,新世界方面へと移動して,食事してから解散しました。松村ゼミで言う「新今宮界隈の初級コース」です。

 解散後,栃原と中井さんは新今宮TICの運営へ戻り,松村先生は山田先生をお連れになって,大衆演劇や旧・飛田遊郭など,「新今宮界隈の中級コース」のフィールドワークへ向かわれたそうです。
 新今宮TICの運営が終了する間際の16時前,松村先生から電話が入り,栃原と中井さんは,松村先生や山田先生らと合流。「すし寛」で食事をしながら,フィールドワークや新今宮TICでのボランティア活動についての意見交換を行い,西成ジャズを楽しんでから,二度目の解散をしました。
 松村先生は,「大阪成蹊短期大学の学生さんたちは,メモをとりながら真剣に説明を聴いてくれたので,とても気持ちよく案内できた。」と,学生たちの熱心な姿勢をほめてらっしゃいました。山田先生からの「本当に驚きの連続,とても有意義な1日でした。この地域の奥深さを学ばせていただきました。」との言葉に,松村先生は「まだ上級コースや達人コースが残っているから,またお越しください。」と返されていました。

「観光実習導入」の受講生らとまち歩き

 2014年11月22日(土),1回生対象の「観光実習導入」という授業の一環で,第2回目の大阪市内のまち歩きを行いました。参加したのは1回生の男子学生5名,女子学生3名の8名,松村先生が案内役を務められ,スチューデント・アシスタントの栃原智美(3回生)と平山あかね(3回生)がサポートしました。
 集合は11時にJR鶴橋駅近くの焼肉屋さんが集まる一角でした。鶴橋界隈はJR・近鉄・地下鉄と鉄道の出口が多く,出口を出てからが複雑です。1回生のみんなは,集合時間までに鶴橋駅に到着したものの,集合場所を探し回って迷ったそうで,若干遅刻でした。
 さて,近鉄鶴橋駅の高架に沿って発達した鶴橋国際市場はとても魅力的なところです。キムチや焼肉など韓国系の食材はもちろん,チマチョゴリや韓流グッズなども売られています。こうした韓国系の食材やグッズの販売だけが注目されがちですが,松村先生によると,鶴橋国際市場の大きな特徴は,卸売市場があり,日用品やお菓子,乾物や服飾関係の卸問屋もあり,とても多様な物品が揃う商店街であったことなのだそうです。かつては,奈良県や三重県,東大阪市や八尾市など,近鉄奈良線・大阪線の各地域から,規模のそう大きくない飲食店や小売店の店主たちが,鶴橋へ物品を仕入れに来て賑わったそうです。

 松村先生によると,母方のご実家が阿倍野区にあったそうで,「親戚が集まる正月の買出しなんかは,鶴橋か針中野の商店街やったから,鶴橋の市場は子供の頃からの遊び場やった」そうで,まるで迷路のような鶴橋国際市場のなかを,全く迷うことなく,ご案内していただきました。
 この鶴橋をひと歩きしてから昼食解散,再集合は通天閣の真下に13時ということになりました。再集合後の新世界では,Tower Knives OSAKAで堺の包丁の試し切りをさせてもらい,新世界市場のポスター展示や,「キン肉マン」グッズを売るマッスルショップを見て回りました。
 この日はとても天気がよく暖かかったので,「歩いてアメリカ村まで移動しよう」ということになりました。そこで,新世界から日本橋でんでんタウンへ行き,途中から一本西側の「オタロード」へ入りました。
 オタロードが切れると,「千日前道具屋筋商店街」の入口が見えました。道具屋筋商店街を抜けると,そこは「なんばグランド花月(NGK)」。NGK前にてみんなで立ち止まり,しばらく人の流れを観察したのですが,外国人旅行者の姿はそう多くなく,どちらかというと日本人が中心でした。

 NGKからビックカメラなんば店の横を抜け,法善寺横町へ。ここでは,中座の火災被害から法善寺横町が,昔ながらの細い道幅のまま再建されたプロセスや方法について学びました。
 法善寺横町からは道頓堀へと向かい,太左衛門橋の上にて,「とんぼりリバークルーズ」や「なにわ探検クルーズ」が誕生した経緯や,阪南大学国際観光学部との関りなどについて,松村先生がご説明されました。
 NGK近くと比較すると,法善寺横町から道頓堀にかけては,外国人旅行者がとても目立ちました。アジア系の旅行者が多く,日本人かなと思っていても,通り過ぎる瞬間の会話から「日本人と違うわ」とわかることもよくありました。
 道頓堀からは,とんぼりリバーウォークを歩いて,アメリカ村へ向かいました。松村先生はアメリカ村の歴史や現状についてもお詳しく,かつて大人気だったサーフショップの場所や,黒田征太郎さんによる「PEACE ON EARTH」の壁画,Red Bullによる「アメリカ村街路灯アートプロジェクト」の作品群を見て回りました。
 ふと気が付けば,時計は16時過ぎ。まち歩きは,アメリカ村にて現地解散しました。